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なにをやっているのか

救急の現場でトレーニングを行うことにより医療ミスを減らす
スキルを練習することで、いざというときに使えるスキルを保つ
ミッションは、「Help Saving Lives」救急救命医療に貢献すること。 心機能障害で病院に運び込まれる患者のうち、3人に2人は病院到着の前に息をひきとる、と言われています。この生存確率を上げるためには、正しい救急救命処置のトレーニングが不可欠。そこで、レールダルメディカル社は1960年という早い段階より心肺蘇生トレーニング機器を開発。以来、救急救命医療に必要なすべての器具を提供する医療機器メーカーとして、グローバルに展開してきました。 当社は、ノルウェーに本社を置くレールダルメディカル社の日本法人として1998年に設立。救急救命技術がまだまだ発展途上にある日本市場で救命率を上げることに尽力しています。

なぜやるのか

シミュレーション教育
複数人数の訓練が可能
私たちのビジョン: 何人たりとも出産の時、あるいは突然の病や怪我によって命を落とすこと、身体が不自由になることがあってはならない 私たちのミッション: Helping Save Lives (救命への貢献) 私たちは、常に自己の能力を開発し積み上げていくこと、 レールダルの企業文化に忠実であり続けること、 そして救急医療関連団体と緊密に力を合わせることによって、ビジョン実現に貢献できるものと信じています。

どうやっているのか

すべての人が心肺蘇生を行えるように
救急車が来る前にできることがあります
より多くの方々に、心肺蘇生法(CPR)訓練を実施 呼吸停止や心停止を起こしたとき、その場に居合わせた方がCPRを行わなければ、生存率は1分ごとに7~10%低下していきます。しかし救急車が到着するまで約10分かかるといわれています。欧米では、突然の心停止の70%が家庭で発生しています。その患者の多くは、65歳以上の男性です。ということはその場に居合わせる可能性が最も高いのは、家族や友人達なのです。あなたの大事な人を救うために、ご家族、ご友人、より多くの人々がCPR訓練を行えたら・・。 この必要性に応えるべく、レールダルではDVD教材を利用し、35分でCPR訓練を自分で学ぶことができる自己学習キットを開発しました。病院外で突然の心停止が発生した際にその場に居合わせる可能性があることを想定し、このキットを用いて、企業や公共施設では、一度に大規模なCPR訓練ができるようになりました。 シミュレーションを通じた医療トレーニングの強化 米国医学研究所は、「To Err is Human (人は誰でも間違える)」の中で、病院内における医療過誤により死亡した患者の数が、米国だけで年間に5~10万人に達しているとする推計を発表しました。このことが、患者の安全性強化に大きな注目が集まる一因となりました。患者シミュレータ トレーニングは、患者の安全性強化につながる最も重要な対策の一つとして認められています。シミュレーションとは、患者にリスクを与えることなく、現実に沿ったシナリオを利用し、実際の医療現場を想定したチームトレーニングです。ビデオ機材を使用することで、その時の行動を振りかえり、チームで検討を行う教育方法です(教育技術ではありません)。 近年、レールダルでは成人の体を的確に模倣した患者シミュレータ製品シリーズを発表し、現在ではこの分野をリードするグローバル企業となりました。 発展途上国における「Helping Babies Breathe (赤ちゃんの呼吸を救えプロジェクト)」 予防可能な死の大部分は、発展途上国で起こっています。ミレニアム開発目標4、すなわち2015年までに乳幼児の死亡率を1990年の3分の2に減少するという目標を達成するためには、新生児蘇生に関する訓練を数百万人の助産師に行う必要があります。米国小児科学会では、USAID、WHO、セーブ・ザ・チルドレンと協力し、「Helping Babies Breathe (赤ちゃんの呼吸を救え)」プロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、発展途上国の年間100万人の新生児が、出生時仮死(新生児が自力で呼吸を始めることができず、熟練した助産師による呼吸補助を最初に必要とする状態) による死亡から救うことを目標としています。 レールダルでは、カスケード式の心肺蘇生普及モデルを通じて数多くの助産師の訓練を進める効果的な教育ツールを提供し、この課題の達成に向けて協力しています。 CPRクオリティの改善 2005年米国心臓協会(AHA)・ヨーロッパ蘇生協議会(ERC)ガイドラインによれば、適切なCPR、特に胸骨圧迫を効果的に行うことにより、心停止患者の蘇生率を大幅に上げることができるといわれています。同ガイドラインでは、救命士に対し、胸骨圧迫の中断時間を最小限に抑えるよう勧告するとともに、1分間あたり100回の割合で「4~5 cm以上圧迫する」よう提言しています。救命士にとって、この判断を行うのは難しく、また調査結果によれば、正しいガイドラインに沿ったCPRを行っている医療従事者がほとんどいないことが示されています。 レールダルでは、医療従事者に対し、最善のCPRを実施する方法を示したガイダンスを正確かつリアルタイムで提供することにより、CPRの質を高めたいと考えています。