残業時間を10時間以下に大幅削減しながら、売上・利益ともに過去最高を実現。組織の基礎体力づくりに専念した3年間/キーマケ近況報告 2019
滝井です。
昨年3月に近況報告というブログを書きまして、それから1年ちょっと経過の報告となります。
2016年度から昨年度までは、集客を制限し組織の内省を進め、基礎体力作りに専念していた3年間でした。
この3年間は、サービスのクオリティを上げるためにあえて新規受注をしない期間を設けたり、インバウンド施策を一切行わずアウトバウンドのみで新規受注をするという無理ゲーとも言える制約のもとで目標達成に取り組みました。
広告取扱高の推移
さらに、識学を導入する過程で規律を整備し、トップダウンでの方針を出し、ルールの整備と徹底を進めました。識学の導入はキーワードマーケティングにとって大きな転換点となりました。
こちらについては後日改めてブログを書きますね。
かなりドラスティックな変革だったため、当然反発も起こり一時的に離職者も増えたのですが、社内の規律を守りながら、決められた目標に対して努力でき、結果を出すことのできるメンバーが残り、とても骨太なチームになりました。
広告運用チーム、営業チーム、マーケティングチーム、管理室、インハウス支援室、佐賀支社がチームワークを発揮し、このようなストイックな環境においてもなお、昨年度(16期)は過去最高売上、過去最高利益を大きく更新しました。
最近と今後の取り組み
中堅への大幅権限移譲
4月には、新しく経営ボードメンバーとして瀧沢が加わりました。
佐賀支社の立ち上げ、広告運用チームマネージャー、そしてブランディングからマーケティングを行う責務において成果を出し、執行役員を飛ばして取締役COOに就任しました。
アラフィフの私の年齢からして、3年未満の若手のマネジメントは中堅に大幅な権限移譲が必要と判断し、ブランディングを柱としてマーケティング(集客)、採用、そして組織づくりまでの幅広い責務を担ってもらうことになります。
新人教育体制
経営企画と管理が協力して取り組んできた新人教育体制は、新卒採用をはじめて5年目にようやく円熟の域に達してきました。
4月に入社してきた新人たちに「何を」「いつ」「どうやって」「誰が」教育をするのか、これを明確にスケジュール化していくことは短期間ではとてもできません。
何年も繰り返して練り上げていくもんなんですね。
組織の競争優位は、新人・未経験者の研修体制にあると断言してもよいくらいです。
心が折れそうになってもポジティブ思考で乗り越えていく営業職
おそろしく大量の情報処理をしなければならない広告運用職
どちらの職種についても、どんな未経験者が来ても1人前に育てていく自信が組織全体に出てきました。
また、ルールやスタンダードを整備したため、中途採用者が今までのやり方と何が同じで何が違うかを一覧できるようになりました。
例えば、基本的なマナーやWebマーケティングの理解ができている人は、キーワードマーケティング独自のクリエイティブ研修や論理思考研修からやってもらうなど、仕組化ができたので、中途採用にも心配なくアクセルを踏み込むことができるようになりました。
研修教育を管理するツール、Leaf はシンプルですがよくツボを押さえていてオススメです。
佐賀オペレーションチームのセカンドシーズン開始
佐賀支社は昨年度、オペレーション専門のチームとして目覚ましい生産性の向上とチームの成長がありました。
これまでの運用型広告は、運用担当者の分析力やチューニング(最適化)力で成果が決まりました。
しかし、これからの運用型広告は、「高品質なオペレーションチームの有無」が成果を決める要素として年々重要度を増していくことは間違いありません。
広告運用に関わるオペレーション作業(1,000個以上ある広告文の一括変更など)を佐賀支社のオペレーションチームが一手に引き受けてくれるために、東京の広告運用チームは分析、チューニング、クライアントワークなどに集中できるようになりました。
キーワードマーケティングの残業時間が10時間未満なのは、明らかに佐賀支社の活躍があります。
さらには、発足から3年以上が経過するも離職者がわずか1名のみと、経営者からするととてもありがたい安定したチームといえます。
全員が地域限定社員として現地採用!
もちろん東京からの転勤もありません
そして2019年度はセカンドシーズンとして、下期から広告運用(最適化とレポートづくりまで)を佐賀支社で始めます。
佐賀支社でクライアントワークは行いませんが、人材の補強も順調なため、より高度な仕事に挑戦していきます。
また、佐賀県、佐賀市の方々のご支援は、誘致以降もかわらず継続していただき、いくら感謝してもしきれません。
採用&マーケティング部の発足
今年度より採用&マーケティング部を発足し、自社のブランディングを中心に、中途採用とマーケティングを担うこととなりました。
新卒採用は管理室(人事を兼務)を中心に「成長産業で実力主義の会社で働く」ことにコミットした優秀な層が採れているのですが、年々厳しさを増す中途採用に関しては、採用&マーケティング部が責任を負うこととなりました。
予算を持ち、キーマップ(採用ブログ)で情報発信しつつ、しばらく凍結していた中途採用を一気に再開させていきます。
カジュアル面談を随時募集していますので、ご希望の方はこの記事の最後にあるフォームよりお申込みください。
営業チーム
営業部門なしで従業員数100人には到達できないと考え、2016年からチームづくりに取り組んできた営業チームですが、アウトバウンドはもちろん、インバウンドの難易度の高い案件もこなし、よく活躍してくれました。
顧客との交渉やトラブル時の切り札としてだけでなく、新人教育の面においても存在感は年々増しています。
縛りがだんだんきつくなる中、今期は顧客単価の目標も明確になっており、さらに挑戦の年となります。
インハウス支援室
インハウス運用の支援、教育を行うインハウス支援室は、変わらずキーワードマーケティングの伝統を担ってもらっています。
「検索キーワードの需要を分析し、そこから商品とサービスを作ってしまおう」というコンセプトで、これまでも多くの新規事業や新規ビジネスが生まれてきました。
リスティング広告をはじめとする運用型広告は、発注側のスキルが上がるなどメリットもあるため、いずれ専門会社に委託するとしても一度はインハウスで運用することをおすすめします。
石川が講師を担当する養成講座は毎回満員、通販型コンサルティングである「キーワードマーケティング研究会」も引き続き好評をいただいております。
インハウス支援、教育事業は、今後もキーワードマーケティングのルーツとして継続していきます。
引越し
今年の3月末に、オフィス移転をしました。
「人が多くなって狭い」「休憩スペースがない」「トイレが足りない」「会議室が足りない」「ウザい西日」「空調がなにをどうやっても快適にならない」「エレベーターが1つで狭い」といったボトルネックがすべて解消。
特にカフェスペースはいい仕事をしてくれています。期末の忙しいときにレイアウト設計から物品準備まで万全にやってくれた管理部には本当感謝。
機能性が高くなり、生産性、スピードが3倍速になったイメージ。
やはりオフィス環境は大事ですね。
2019年度のコンセプト
広告運用の代理業を日本一のクオリティにするため、ビジョンを実現していくため、この3年間は収穫や拡大を考えず、あえて忍耐の道を選んできました。
ひたすら大地を耕し、種を撒いてきたわけです。
研修制度は「未経験者でも新卒でもプロフェッショナルになれる」という私の理想に近づきつつありますし、評価制度や福利厚生なども充実してきました。
「どんな条件のクライアントにも対応できる、従業員数100人以上の組織」へ向かうための素地は出来上がったと断言できます。
ということで、今年はいよいよ雄飛の時と位置づけ、下記のようなコンセプトをつくりました。
Change like a butterfly,
蝶のように変化し、
let your flowers bloom.
自らの花を存分に咲かせよう。
こちらのグラフィックは、株式会社NORMALの「WASABI」というサービスで実現させていただきました。
いろいろ我慢することも多かったけど、今後はチームの全員が力を存分に発揮し、変化を楽しみながら成果という花を咲き誇らせようという願いを込めています。
顧客に提供できるサービスレベルが格段に進化し、未経験者を育成できる素地もでき、今年度はさらに社員同士の横のつながりの強化をテーマに仕掛けをいろいろ考えられるようになりました。ほんとにいい組織になってきたな、と思っています。
私自身も、主要社長業務、社内教育、研修、コンプライアンス管理はしっかり行いつつ、広告運用チームのクオリティ責任を引き続き担っていきます。
また、今年度からは外交、情報発信といった方向にも目を向けていきます!
まとめ
総じて、昨年度は様々に重要な成果をあげることができた1年でした。
2019年は、「蝶のように変化し、花を咲かせよう」というスローガンの下、その余韻に浸る暇もなく、この高い目標を達成するために、優秀なメンバーをどんどん採用したいと思っています。
Web業界に関する経験が少しでもあれば、教育体制も整っているのですぐに活躍してもらえます。
カジュアル面談をやっていますので、ご希望の方はお気軽にお問合せください!