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関西のエンジニア採用について思うこと

tamiwaです。今回はwantedlyに記事を普段書いているので採用のことでも書こうかなと。先日、社員旅行で沖縄にきており、沖縄で書いてた内容を投稿したいと思います。

普段自分のメインの生活範囲は関西なので、せっかくだから関西のIT事情に合わせて関西でエンジニア採用はどうなのか的なことを書きたいと思います。長文です笑

まず、いきなり結論から言ってしまうのですが、正直関西企業のエンジニア採用事情は相当厳しいです。というか今のままではどんどんエンジニアは東京へ行き、関西発の企業も東京に行くだけの流れになるなーと感じています。

空洞化が半端ない

関西の企業が即戦力のエンジニアを採用するのはかなりの難易度です。圧倒的にIT企業は東京が多く、エンジニアは関東に引っ越すのが当たり前という風潮が関西にはできています。

そして関西にいる即戦力系のエンジニアは梅田周辺に進出してきた大手IT企業への就職がデフォルトになってきています。

その他のエンジニアはSIer系に勤めていることが多く、スタートアップの括りでいうと非常に少数になります。

優秀な学生は軒並み東京のメガベンチャーが引っこ抜いていってしまう

関西にも学生で優秀なエンジニアはいたりします。京大/阪大/神大/NAISTなど国公立大学には優秀なエンジニアの学生がいたりしますが、このあたりの上澄み層はメガベンチャーの人事が軒並みやり手揃いなので必ず手がつけられます。メガベンチャーの人事マネージャーの方は日本全国飛び回って優秀な新卒の確保に奔走していたりいます。ぶっちゃけ、普通の企業が優秀な新卒を獲得するための募集をリクルートマイナビなどに出稿したりするだけ無駄に近いですね。

そして今はITインターンが存在しており、人事に手がつけられた優秀な学生は東京のベンチャーのインターンに誘われもう一年以上も前から内定が決まっていたりすることもザラです。

関西の企業が新卒でエンジニアをとりたい場合は、このオフラインでの学生にとにかく早い段階でアタックしていく活動が不可欠です。

ちなみにメガベンチャーよりも先に手をつけていてもメガベンチャーにかっさわれることもしばしばです笑

京大生はかなり保守的

京大発ベンチャーなども存在していますが、僕から見ると京大生は非常に保守的な学生の印象を受けています。特にその象徴と言えるのは、京大生はハッカソンやミートアップなどのイベントがあっても京都から大阪には出てこないです。なぜなら、移動が面倒と思っているし、京大生は企業のほうから吉田キャンパスにきてくれるという感覚に慣れてしまい、自分から移動するという考えがないからです。

なので京大生は採用できればラッキーくらいで別の大学にアプローチする方が良い気がします。

HR系ベンチャーは苦戦傾向

東京から関西に進出してきたHR系の中の人と仲良くさせていただいていることもあり、話を聞くことがありますが、基本的に関西はエンジニアを欲している企業も少なければあまりエンジニアもいないという二重苦に苦しめられている印象です。

しかも東京では有名なHR系ベンチャーでは関西では全然知られていないということあり、相当辛いという話も聞いたりしました。

僕もエンジニアの紹介されることがありますが、フルリモートが可能ということもあり基本的に関東のエンジニアを紹介頂くことがほとんどです。

勉強会やコミュニティも少ない

そして当たり前ですが関西では勉強会やコミュニティの数も圧倒的に少ないです。おそらく京阪神合わせても東京に比べて総数は1桁は違うはずです。きついですね。

ただ、たまに勉強会に行った時にこんなにエンジニアっているのか!と驚くことがあるのも特徴です。

結局どう採用していけばいいか?

上記のように関西はなかなか厳しい状況ですが、個人的にはそれでもやりようはいくつかあると思っており、

  • フルリモートで関西に限らずエンジニアを取りに行く
  • 数少ない勉強会に積極的に登壇し、パイを奪いに行く
  • SIer勤務のエンジニアを取りに行く。SIer勤務のエンジニアはJava系がやはり多いですが、会社技術が古く嫌になっている若手エンジニアが存在しているので狙い目です(育成は必須)。
  • 新卒ではメガベンチャーに行かれてしまうのは覚悟の上で学生インターンを採用する

こんなところでしょうか。勉強会以外は弊社も実践している採用手段だったりします。もし良ければ参考にしてください(ノウハウ流出かも…)。

上記を踏まえて今後での関西エンジニアの採用の傾向を予想してみる

ほぼ間違いなく今後も関西企業のエンジニア採用は苦戦が続くと思います。そもそも関西で仕事がないので仕方ない流れだと思います。また別のブログで書こうと思いますが、そもそも関西ではスタートアップがあまりなく、そしてスタートアップがどちらかというと生まれづらい土壌が出来上がってしまっているので完全に悪循環に陥っています。

HR系企業も関西より福岡/九州に目を向けていくことになるでしょう。今のままでは関西でのエンジニアの総数の増加はメガベンチャーの関西進出による採用の増加でしか増えていかないと思います。そして関西支社のメガベンチャーからの転職経由でスタートアップに転職するエンジニアが少しずつ増えていく流れになりそうかなーと予想してみます。

辛いところですが、なんとか関西を盛り上げていきたい限りですね。

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