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ウェブアナリストの仕事を徹底解剖〜必要なスキルやツールをご紹介

今回はGMO NIKKO コンサルティング本部アナリティクスグループで活躍する、高野さんにお話を聞きました。

【プロフィール】高野 千絵(たかの ちえ)
GMO NIKKO株式会社 コンサルティング本部 チーフ
2011年、GMO NIKKOに中途入社。
アシスタントとして入社後、アシスタント業務の一環としてレポート作成を対応するなかで、アナリティクスグループに興味を持つ。現在は時短勤務を利用し、家庭と両立しながらウェブアナリストとしての専門スキルを磨いている。

アナリティクスグループの仕事

-アナリティクスグループの仕事について教えてください

一言で説明すると「データ分析とデータ活用によって、課題解決を支援すること」です。
おもな仕事は、アクセス解析ツール(※1)や広告計測ツール(※2)を用いた分析、ツール内の設定のご支援、データを用いたダッシュボード化です。

また、売上データ、顧客データなどクライアントが持っているデータを個人情報がわからない形で共有いただき、分析に活用することもあります。
データ分析の知識だけでなく、データの計測条件をしっかりと把握していないといけないため、昨今のcookie(※3)やIDFA(※4)に関する制限などの動きを把握することもミッションの1つです。

(※1)アクセス解析ツールとは
サイトに訪問するユーザーの数や行動データ、ユーザー属性などを解析できるツールのこと。

(※2)広告計測ツールとは
Webサイトの集客部分(バナー広告やリスティング広告、メルマガ、SNS、SEOなど)すべての効果を総合的に測定し、
評価できるツールのこと。

(※3)cookieとは
WebサイトからユーザーのスマホやPC内のブラウザに保存される情報のこと。
ログインIDの自動表示などサイトの利便性向上のために使われたり、広告表示の最適化に利用される。

(※4)IDFAとは
IDFA (Identifier for Advertisers) は、Appleがユーザーの端末にランダムに割り当てる
デバイスIDのこと。カスタマイズした広告を配信するために、広告主はこのIDを使いユーザーの広告エンゲージメント、
アプリ内のユーザー行動を計測している。

-具体的にはどのような依頼が多いですか?

社内外から相談をもらっていますが、具体的には「広告のクリック数は担保できているが、購入や申込みにつながらないので、サイト内に何かボトルネックがないか調査をしてほしい」「Google Analyticsに計測不備を見つけたので設定し直してほしい」「売上データ、顧客データとアクセス解析ツールのデータをID連携して、ダッシュボード化してほしい」など、さまざまな依頼が来ます。

コンペが発生したタイミングだけでなく、継続してお取組みしているクライアントについても相談を受けることが多いです。コンペでは、クライアントがすでに導入しているアクセス解析ツールのデータを分析して提案に活かしたり、不足データがあった場合は追加のツール提案をおこなうこともあります。

広告運用コンサルタントがおこなう分析は広告領域が多いですが、オーガニック流入やサイトの導線分析など、より広く深く分析するのがアナリティクスグループの特徴です。


-アナリティクスグループでは、どのようなツールを使っていますか?

おもに使っているツールは大きく4つあります。「アクセス解析ツール」「広告計測ツール」「タグマネージャー」「BIツール」です。それぞれのジャンルごとに複数のツールを使い、業務をおこなっています。各ツールの特徴を理解し、クライアントの目的あったツールの選択、活用を提案しています。

アクセス解析ツール
-Google Analytics(以下GA)
-Adobe Analytics(以下AA)

広告計測ツール
-ADEBiS
-Adjust
-Appsflyer

タグマネージャー
-Google Tag Manager

BIツール
-Google Data Portal
-Tableau


-さまざまなツールの仕様や分析方法などの専門知識が必要だと思いますが、どのように知識を身につけましたか?

まず、自身で知識をつけるためウェブ解析士の資格を取りました。アナリティクスグループではウェブ解析士の資格を持つこと推奨しているので、持っているメンバーが多いです。

しかし、データ分析は資格やツールの知識だけを持っていても課題解決に繋がりません。各クライアントのビジネスを理解することが大切だと思います。実際に案件に携わり、クライアントのKGIやKPI、ビジネスモデルを営業やコンサルメンバーに共有してもらい、理解したうえで分析を繰り返す。実践の中で身に着けたことも多いと思います。


-やりがいを感じたエピソードを教えてください

ある有料ツールをご契約のクライアントから、「無償版のGAの機能がどんどんレベルアップしていく中で、このままツールの契約を続けた方がよいか悩んでいる」と相談を受けました。有料ツールならではの機能をお伝えしたり、クライアントの課題に沿った活用方法を具体的に提示することで、ツールの活用を継続することになったのですが、クライアントからご相談いただけたこと、そして自身の知識でクライアントにとってベストな活用方法を提示できたことにやりがいを感じました。

相談をいただいたクライアントには、クライアント側でも分析ができるようにフォローや勉強会を実施し、継続的に取り組みをおこなっています。

チームの雰囲気

-チームの雰囲気を教えてください

分析・設定・計測の技術に関することを常にチームや部署内で共有、相談しているので、例えるなら「研究室」のようなイメージです。でも決して堅くはなく、穏やかで和気あいあいとしているので、私は今のチームの雰囲気がとても好きです。


-1日の仕事の流れを教えてください

朝は子どもを保育園に見送り、9時半ごろに始業しています。
スポットで発生する案件と継続して取組みをしている案件を数件掛け持ちしているので、各案件のミーティングに参加したり、分析作業をおこない、17時半ごろには業務を終えています。時短勤務だけでなく、直近では在宅勤務の日も増えているため、子どもとの時間が増え、仕事もプライベートも充実しています。


-アナリティクスグループの仕事の魅力は何だと思いますか?

広告だけではない幅広い領域で分析、提案ができることだと思います。関わるクライアントの業種・業界も多岐にわたるので、とても刺激的です。
また、計測ツールにまつわる最新の技術に触れられることも魅力ですね。スピーディーな対応が求められるので、まだまとめサイトすら存在しない最新情報を海外エンジニアのブログやサイトを見て情報収集することもあります。得た情報に関しては、各事業本部に共有も行っています。技術の最先端にいることも魅力だと思います。


-ウェブアナリストにとって必要だと感じるスキルを教えてください

なぜだろうと疑問に思う力と調べようとする意欲が必要だと感じます。グラフ一つとっても、このような結果になるにはどういうことが背景にあるのかを想像できることは、分析で仮説を立てる際に役立つスキルだと思います。

今後のキャリア

-今後挑戦していきたいことを教えてください

2020年10月にリリースされた新しいGAの「GA4」では、無償版でもBigQuery(※5)と連携することができ、アクセスのログデータを分析に利用することができます。今までは管理画面上での集計データしか見ることができなかったので、これはすごい進歩です。

ただ、BigQueryを活用するためにはSQL(※6)の習得が必要です。
また、ログデータの可視化のためにBIツールの習得も必要です。

この2つについては、まだ私自身も実践で活かしきれていない領域なので、さらに経験を積んでレベルアップしていきたいと考えています。今後はウェブアナリストからデータアナリストを目指していきたいです。

(※5)BigQueryとは
Google Cloud Platformで提供されるビッグデータ解析プラットフォームのこと。

(※6)SQLとは
データベースを操作するための言語のこと。SQLを使うことで効率的に捜査をすることが可能になる。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回はウェブアナリストとして活躍する、高野さんインタビューしました。

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