1
/
5

新時代と就活 -オンラインと“リアル”- コロナ禍でも変わらない“人”というもの【夏インターン編】


令和元年。
新しい年号の発表に、新しい時代の訪れに、私たちは胸を躍らせた。
しかしその反面、いくら令和といえども、時代は地続き。平成と何も変わらないだろう。呑気にそう、思っていた。


2019年11月末。
突然始まった「新型コロナウイルス」の大流行。皮肉にも令和が始まって半年ほどの出来事だった。文字通りの“新時代”へと移行し、世界の様相を一変させてしまうなどと、そんな荒唐無稽な物語をどこの誰が構想したのだろうか。
世の中というものは、ここまで容易く、時に残酷に変化していってしまうものなのだと、私たちはコロナウイルスの到来によって再認識させられた。


令和2年、2020年。私は大学生3年生。就活、というものを少しずつ始めていく年になっていた。
とはいえ世は大疫病時代。何もかもが例年通りとはいかなくなってしまった。
右も左もわからない砂漠に放り出され、気持ちだけは焦るばかり。食糧も武器もなく、途方に暮れ、少しでも歩みを進めようとただひたすらに足を動かす。“インターンシップ”をいくつか手にしてみても、砂漠で生き抜く為には今一つ頼りにならない。そんな日々を過ごしていたこの夏、偶然辿り着いた場所があった。「GMO NIKKO株式会社」だ。


【GMO NIKKOのインターンシップに参加して】


完全オンライン開催で、約2週間(11日間)9〜18時みっちり行う、というインターンは中々ない。私が参加した中ではGMO NIKKOのみである。まさに砂漠のオアシスだった。
インターンではさまざまなことを学んだ。GMO NIKKOはWeb広告を専門に取り扱う広告代理店だ。みなさんは、普段パソコンやスマートフォンを使用していて広告を目にしたことはあるだろうか。
聞いておいてなんだが、目にしたことがないという人は居ないはずだ。コロナ禍である令和の世の中では尚のこと。


例えばGoogleやYahooの検索エンジン。「旅行 沖縄」と検索してみてほしい。検索結果画面の上部、ズラッと並んでいるのは軒並み旅行代理店が出している広告だ。SNSを開けば少しスクロールした中に必ず広告が出ている。
この広告がどのように運用されているか。私はその一端を学ばせてもらった。検索広告の場合は「どういったワードで検索した場合に表示されるか」「どういったワードで訴求していくか」を考え言葉を選んでいく。何パターンも表現を組み替えては数字の動きを見て、効果があると考えられるワードを選りすぐっていく。SNS広告の場合は細かくターゲティングをすることができる。コスメの広告なら20代女性を中心に、といった風に。


Web広告の面白さはまさにこの細かいターゲティングにある。新聞やTVなどいわゆるマスメディアと呼ばれる分野に出稿する広告の場合、多くの人の目に触れさせられる代わりに“誰が見るのか選べない”という点がある。Web広告は、閲覧数の多さがマスメディアに劣る分、本当に見たい人に、その人が望んでいた広告を見せられるという力があるのだ。広告はウザい、という認識を変えていけると私は考える。だって、丁度探そうと思っていた情報が、探す手間なく目に入ってきたならば、嬉しくないわけがないだろう。


広告を適切なターゲットに打つために最も重要なことはターゲットの分析であり、Web広告でターゲット分析を行う際に非常に強力な味方となるのは”数字の分析“だ。Web広告は「どれだけの人が見たか」「見た人のうちリンクをクリックした人はどのくらいか」「さらに購入まで行った人の数」というものが全て数字に表れる。数字は無機質であるが、考えれば考えるほど数字の向こうの“人”を感じることができた。クリックして、一通り目を通して、購入まで行かなかった人が居たならば、“どうして買わなかったのか”に想いを馳せる。ただ暇潰しをしていただけだろうか。買う可能性はあったが中身が刺さらなかったのだろうか。彼/彼女に買ってもらうためには広告にどんなことができるだろうか?
数字の分析というと苦手意識を持つ人も多いだろうが、Web広告の数字は全て人の時間の軌跡なのだ。そう思うと、少し身近に思える。


また、私は夏のインターンでGMO NIKKOの“人の温かさ”も感じることができた。
令和の時代は何かと人と会ったり遊んだりということができなくなった分、人との触れ合いも減ってしまった。しかし、例え画面越しであっても、人の温かさというものは変わらない。
インターンシップの約2週間のうち、前半には毎日1年目2年目の社員の方々とお話しする機会を設けていただいた。みなフランクで、親切に沢山の質問に答えてくれた。仕事に全力で、楽しそうに話す姿が印象的だった。会社や仕事についてだけでなく、就活のアドバイスやエピソードも多く話していただいたおかげで、一気に就活生として成長できたと思う。中でも、「ありのままの自分をぶつけた結果採用されないのであれば、その会社で働いてもいいことはない(自分とは相性がよくない会社だった)」という考えに感銘を受け、それ以来私の就活のスタンスに組み込まれている。企業と個人のマッチングの大事さを改めて実感し、「この会社で働きたい」だけではなく「この会社でなら活躍できそうだ」と考える視点も得たし、何より就活に対する緊張がいくらか解れた。



社員の方々は口々にGMO NIKKOの良さとして「人の良さ」を挙げていた。これは少ない期間しか参加していなかった私でもそうだと思う。何より、慣れない完全オンラインインターンに参加する私たちへの配慮がありがたかった。インターン参加生は全部で5人居たのだが、朝の時間を使って雑談させてもらえたため、短期間で打ち解けられた。
ある日の雑談では社員の方からいただいた話題でこんな話をした。


「みんなの身長ってどのくらい?高い?低い?」


リアルの世界で会っていたら、まずしない会話だろう。見てわかるからだ。だが今の時代、目に入るのは上半身だけ。座っているから他の物と比べて推測することもできない。
この人は背が高そう、こっちは低そう、いや意外と高いかもしれない……。そうやって和気藹々と話をした。ちなみに私は「身長高そう。いや、でもこう見えて低いかもしれない。150は超えてそうだから155とか?」だそうだ。正解は165cm。友達の間では平均くらいであるのだが、生まれてこの方低身長扱いというのはされたことがなかったので、非常に新鮮だった。さらに驚きだったのが、160前半くらいだと想像していた一人が170近くあったこと。まさか自分より大きいとは思っていなかったため、その日一の衝撃だった。



さて、そんな夏インターンを経て、いよいよ季節は冬になる。
私はこの冬、とうとう現実世界でGMO NIKKOに足を踏み入れる。共にインターンを駆け抜けたインターン生とも、実際に会うのは初めてだ。まるで、オンラインゲームで出会った人と会うかのような不思議な感覚。まさかインターンシップやオフィス訪問でこんな感覚を味わうことになるとは思ってもみなかった。これが新時代の様相なのかと、ワクワクする。



目まぐるしく変わっていく時代。停滞を知らないインターネットの世界、Web広告業界。新しいものに挑戦し、未来を見据えるGMO NIKKO。そして、今を全力で生きる私たち。未曾有の時代を過ごす私たちだが、変わっていくもののなかで確かに変わらずあり続ける“人間”というものがある。私は大学3年生の夏と冬をGMO NIKKOと共に過ごし、自身が成長すると共にこの時代を少し好きになれたと思う。これからの未来、変化に振り落とされないよう、時代の先を見据えて人の温かさと共に生きていきたい。それらを教えてくれたGMO NIKKOのように。

GMO NIKKO株式会社では一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

Takeda Satomiさんにいいねを伝えよう
Takeda Satomiさんや会社があなたに興味を持つかも