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なにをやっているのか

牧場があるのは雄大な十勝平野。美しい日高山脈の山並みに毎日心が癒されます。
オリジナル商品の企画生産、ブランディングに取り組んでいます。
私たち十勝清水コスモスファームは、日本の食料基地とも呼ばれる北海道十勝地方にある牧場です。 広大な十勝平野の西側、日高山脈の裾野にある牧場で、山からの爽やかな風やきれいな水に恵まれ、牛たちが元気にすくすくと育っています。 私たちが暮らす清水町は、北海道でも有数の大酪農地帯では、毎日のようにホルスタインの子牛が生まれます。生まれる子牛には、メスもオスもいます。 メスは将来母牛として「ミルク」を生産し、オスは私たち畜産農家が買取り、将来「牛肉」になります。 特に、地元のJA十勝清水町と組んで、オリジナルの若齢牛「十勝若牛」を生産している他、コスモスファームだけの取り組みとして、北海道に約1200頭しかいない希少種「”幻”のブラウンスイス牛」のお肉の生産とブランディングに取組んでいます。

なぜやるのか

女性職員が多く、母親のようなまなざしで子牛に寄り添っています。
十勝地上の牛肉生産者として初となる農場HACCP(ハサップ)を取得しました
[ 命を無駄にしない ] 約50年前までは、ホルスタインをはじめ乳用種(牛乳生産向け)のオスは「廃棄物」として処理されるだけでした。 しかし、地域の生産者、農協、研究者たちが奮闘した結果、乳用種のオスを美味しい牛肉として育てる技術が発達し、それが現在では安価な「国産牛」、スーパーマーケットで販売されるテーブルミートとして日本人の生活を支えています。 「和牛だけが日本の牛肉じゃない」 「一頭も無駄な命にはさせたくない」 そんな思いで、私たちは日々、牛たちに向き合っています。 [ やさしさは、美味しさ ] 一般的に肉牛牧場は「男社会」と言われていますが、コスモスファームでは、代表をはじめ、半数が女性職員です。 特に子牛を育てるセクションは女性が中心。「ちゃんとミルクを飲んでいるだろうか」「風邪をひいていないだろうか」と、まるで母親ようなのまなざしで、子牛たちを大切に育てています。 全ては牛のために、牛の生活サイクルをベースに考えられた牛舎や衛生環境の改善は、そのまま労働環境の改善にもつながっています。

どうやっているのか

希少なブラウンスイス牛
2015北のハイグレード商品にも選ばれた「ブラウンスイス牛無塩せきコンビーフ」
[ 農場HACCP(ハサップ)を取得。安心・安全な牛を育てる ] コスモスファームでは安全・安心な牛肉を作るため、農場HACCPに取り組んでいます。農場HACCP(hazard-analysis-critical-control-points、ハサップ)は、病害や事故の原因となる微生物や科学物質、異物などの危険要因を事前に把握し、継続的に管理するための手法です。 平成26年10月には、十勝地方の牛肉生産者として初となる衛生管理基準「農場HACCP」の認証を取得しました。 [ 幻の品種、ブラウンスイス牛の商品化 ] ブラウンスイス種は全国でおよそ1,200頭しか育成されていません。北海道全体の約0.24パーセントほどしかおらず、まさに幻といって良い品種と言えるでしょう。 ブラウンスイス牛は赤身が柔らかいのはもちろんですが、牛肉のうまみ成分である「オレイン酸」が黒毛和牛と同等レベルの高さです(2014年12月 帯広畜産大学調べ)。 コスモスファームで育ったブラウンスイス種は独自の方法で飼育され「十勝ぼうや牛」として出荷されます。 コスモスファームは6次産業化にも力を入れています。 自社の牧場で育成した「十勝ぼうや牛」を使って開発した「無塩せきコンビーフ」は道内外で活躍する食の専門家の厳しい選考を経て、2015年度の「北のハイグレード商品」にも選ばれました。また、今後もより一層商品開発には力を入れていきます。