2021年4月に入社した新卒1期生たち。今回はこの内定者3名による座談会を実施しました。彼らがどのような大学生活を送り、コロナ禍での就活をどう乗り越えたのか、なぜ当社に入社を決めたのかなど、入社前のリアルな心境を語ります。
大学での学びも、経験も、入社動機も三者三様な カラダノート新卒1期生
2020年、株式会社カラダノートでは創業から初めての新卒採用を行いました。2021年度に新卒1期として入社する予定なのは3名。それぞれバックボーンや内定時期は異なるものの、3名ともすでにインターンとして活動を始めています。
2020年夏からインターンを開始した橋谷潤は、大学時代に学生団体に所属。慶應支部の代表として国内外の企業と協働し、インターンプログラムを作る活動をしていました。
▲ベトナムインターン時の写真/上段右・橋谷
橋谷「自分自身も大学2年の時に6週間、その団体のプログラムで、ベトナムにインターンに行きました。
ベトナムは社会主義国家なので、学校で板書通りにノートを書かないと検閲が入るなど、教育において非効率な点が多くあります。 その中でどうやったら効率よく勉強ができるかを考え、実際に現地の学生と一緒にノートを開発し販売もしました」
植木隼平はあるきっかけで健康への意識を高め、家族とともにプロテインを開発して出店するなど、健康関連の事業に関心を寄せてきました。
▲プロテイン出店時の写真/植木
植木「大学3年の時にベンチャー企業でインターンをして、飛び込み営業の経験を積みました。そのときは業界についてはあまり考えず、とりあえず営業を経験しておこうと思っていたのですが、2020年の4月頃からは、大宮でシェアキッチンを借りて、母と弟と一緒に健康志向のプロテイン販売を始めました。
自分は小さい頃から健康で、病気もしてこなかったのですが、ある日テレビで、自分と真逆の生活を送っている人がいることを知って、なぜそんなに健康格差が開いているのかに興味を持ったんです。
うちが販売しているプロテインは、1日に必要な栄養素がパーフェクトに揃っているので、お金がなくても手軽に摂取できます。ちょうどコロナで緊急事態宣言が出された時でもあったので、いろいろな人に栄養を届けないといけないという思いで販売を始めました」
大学で養護教諭の免許を取り、2020年に採用試験を受ける予定だった鈴木佳菜は、コロナウイルスの影響で進路を変更。まったく準備していないところから就活を行ないました。
▲一輪車競技の演技の写真/鈴木
鈴木「大学では心理学科に所属していて、主に発達心理学を学び、プラスαで養護教諭の免許を取りました。また、保育園の頃に遊びで一輪車を始めて、今も趣味で続けているのですが、所属している一輪車クラブで子どもに教えることも多いので、そういう意味でもずっと子どもに関わってきたんです。
大学に入って4年になるまでずっと養護教諭になろうと思ってきたのですが、実習や採用試験のスケジュールが全部コロナで崩れて。ですが、以前から少し、一度も社会に出ずに新卒で学校に就職するということへの不安や疑問は持っていたので、実際に社会に出てみるのもありだなと考え直しました」
このように、三者三様の経験と背景を持つメンバーは、どのような経緯でカラダノートと出会い、惹かれ、入社を決めたのでしょうか。
健康格差を解消したい。就活で自分なりの答えが見えてきた
長くサッカーを続けてきた植木は、スポーツへの関心も高く、当初はスポーツを軸に企業選びをしていました。
植木「スポーツ系で最初は見ていたのですが、あまり惹かれるところがないなと思い、考えてみると、自分は『スポーツをすることによって健康になる』人を増やしたいんだなと、だんだん自分なりの答えが見えてきました。 健康関連の活動をしていたこともあり、健康格差という問題について解決したいと思い始めた時にカラダノートを知って、企業理念にすごく共感しました。あとは、少人数なので、早いうちに経験値が積めるというところも決め手のひとつでした」
鈴木は、大学が休校になって情報収集方法が限られる中、まずは就活サイトに登録し、自分の方向性を徐々に定めていきました。
鈴木「もともと就活する気がなかったので、何もわからないままのスタートでした。急きょ5月頃から、オンラインで就活を始めたのですが、大学も行けない状況だったので、就職支援課にも頼れず、本当に不安で。 企業探しの基準は最初から明確にあったわけではありません。ですが、大学で学んだ発達心理学で、赤ちゃんの時期について知ることが楽しかったのと、自分の今までの経験を照らし合わせて、『子ども』に関わること。それと、企業で働くなら、自分の頭で考えたことを実現できるところに行きたいと考えました。
たとえばですが、養護教諭は学校にひとりしかいないので、自分の頭で考えて環境ややり方を変えていかなければなりません。そういうところはベンチャーと通じるところがあるなと思い、ベンチャーを中心に見ていました。カラダノートに決めたのは本当に直感です。募集ページを見た瞬間に、『私、ここに入る気がする』って思いました」
橋谷は、就活にあたり、明確に3つの軸を設け、早期にスタートを切りました。
橋谷「3つの軸は、『上場目前』、『新卒1期目』、『事業領域に興味がある』というものです。こう定めた理由は、これが一番、自分が責任を放棄せずに頑張り続けられる環境かなと思ったからです。ほどよい裁量と、成長角度があるんじゃないかと。 特に新卒1期というのはすごく大事にしていて、カラダノートには、正式な新卒募集開始前に、採用媒体を通して『新卒採用はやってないんですか?』と連絡していたくらいです。 カラダノートで話を聞いてみて、『家族』というテーマはすごくいいなと感じました。SDGsのように大きく課題を捉えるというよりは、家族1つひとつのあり方を定義してみていこうというスタンスが僕は好きだったんです」
「健康」「子ども」「家族」と、関心を持ったきっかけもそれぞれ異なる3人。今は定期的に出社し、1つひとつの仕事を学びに変えています。
電話対応、メールの書き方。1つひとつできることを増やすことに集中する
2021年2月現在、インターンで行なっている仕事内容はそれぞれ違います。 すでに半年ほどの経験を積んだ橋谷は新規事業を担当。2月からは本格的な動きを見せています。3か月ほど経験した鈴木は、EC事業のチームメンバーとして活動。1月からインターンとして働き始めた植木は現在、研修として子育て市場を把握する分析などを行なっています。
橋谷「今後新しくやっていく保険代理事業の責任者を任せてもらったので、その立ち上げから今後の推進を行なっていきます。1月からスタートして、今は立ち上げの書類関係は終わり、事業計画も立てたので、予算をもとに打ち手を考えていく段階に入っています。 事業を立ち上げた経験はないですし、会社としても新しい領域なので、知っている人もいないという状況の中で、とにかく必要なことを洗い出して、自分の考えをまとめて山本さん(取締役)に見せて、フィードバックをもらって修正していく、という作業の繰り返しです。 2月から期が変わったので、数字を追っていくことになっています。大変なこともありますが、戦力として見てもらえて嬉しいですね」
植木「自分はまだ研修中なので、3歳ぐらいまでのお子さんを目当てにしている広告を洗い出して、自分なりに分析して、直接社長からフィードバックをいただくという研修を受けています。今後は多岐にわたって経験を積みたいと思っていますが、まずは営業系かなと思っています」
鈴木「私は今ECのチームに入れていただいて、カスタマーサポートや、メーカーへの発注業務などを徐々に始めています。対応は主にメールですが、たまに電話がかかってくるので、家の電話以外取ったことがない私は本当に震えながら取っています(笑)。 まだ、いろいろなことを把握できていないので、何か聞かれてもどこを確認すればいいのかなど不安はありますが、周りの方に見てもらいながら少しずつやっている状況です。メールの書き方ひとつでも、宛先によって違ったりするので、難しいですね。 できることが増えないと、その先の貢献はできないと思うので、今はまず、できることを増やしていくことに注力しています」
思った以上にベンチャーな環境。早く責任領域を大きくして成長したい
入社前の段階でそれぞれ違った業務を経験できるのも、少数精鋭の当社ならでは。3人は、さまざまな業務を経験する中で、今後のキャリアを描いていこうと考えています。
鈴木「今後についてはあまり具体的にはイメージできていないですね。それこそ、就活の時に考えた『自分の頭で考えたことを実現する』というところまでは行きたいなとは漠然と思っています。今は目の前のことで精一杯なので、早くそこを抜け出すというのが最初の目標です。将来的に養護教諭になるかはわかりませんが、その選択肢も一応残しています」
橋谷「自分もそんなに固まっているわけではありませんが、とりあえずこの会社においては、早く上に行きたい。早く責任領域を大きくすることが目標です。その上で将来的には独立して自分で事業を持ちたいと考えています。そこに行くまでの基礎体力として、ここで業務をこなしながら、やりたいことも決めていけたらと思います」
植木「自分は就活する前から、5年以内には自分の会社を持つという風に決めていました。今思っているのは健康関連、特にスポーツ・医療・食事の3領域の中での事業です。 そこで具体的に何をやるのか、自分に適しているのは何なのかを見極め、経験を積む5年間だと位置づけています。まずは、同期の橋谷さんに負けないということを目標に、協力しつつもお互いに成長していけたらいいなと思います」
実際にインターンとしてカラダノートの社風に触れ、イメージとは違う意外な面もあったと3人は感じています。その上で最後に、今後入社を考える方へのアドバイスを語りました。
橋谷「意外とガツガツやってもいいんだなと思いました。入ってみると、思った以上にベンチャー感があります。やったことのないことが同時にいろいろなところで動くので、そのカオスを楽しめる人が向いているんじゃないかと思います」
植木「負けず嫌いとか、上に行きたいという人だったら、より『一緒に頑張ろうぜ』という感じになりますね。でも自分が言いたいのは、慌てる必要はないということです。自分は1回違う会社で内定をもらっていたのですが、それを辞退してもう1回自己分析から始めて、4年の10月頃にカラダノートの内定をいただいたので、ギリギリまで自問自答していいと思います」
鈴木「私はこの会社に、直感でビビッときた感じがあるので、そういうのも大切なのかなと思います。本当に最後の決め手は、自分が本当に行きたいと感じるかどうかなので、それを大事にしてほしいです」
カラダノートで初めての新卒入社となる3名には、もちろん事業への貢献も期待されますが、それぞれがどのような成長曲線を描いていくのか。その先行事例となる彼らの存在が、カラダノートをまた新たなフェーズに進めていくでしょう。