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実感するモノづくりの楽しさ。「家族」を広くとらえたアプリを世の中に届けたい

エンジニアには、小さいころから機械やコンピューターを触るのが好きだったという人もいれば、まったく違う分野から関心を持ったという人もおり、それぞれ違うきっかけやこだわりが1人ひとりの強みになっていきます。今回は、文系からエンジニア就職した社員のキャリアと働く想いについてご紹介します。

時代に流されない学芸員志望から、時代の流れのど真ん中にあるIT企業へ転換

▲大学時代の長岡(写真中央)。大学では人文学部で欧米文化を専攻していた

株式会社カラダノートで注力しているエンジニア採用。
少数精鋭で活躍する当社エンジニアの1人、長岡大輔は、2019年5月にアプリエンジニアとして入社しました。彼のキャリアは、大学に入学したときに思い描いていたものとは全く異なる道となりました

長岡「大学のときは、将来的に博物館や美術館で働きたいと思って、文系を選択していました。博物館の展示品や美術館にある絵画って、あまり時代に流されないというか。かなり昔の作品が、現代でも価値があるものとして扱われている。そこに魅力を感じていました」

そんな長岡の意思を変えたのが、学生時代に行なっていた百貨店でのアルバイトでした。

長岡「百貨店の中にある紳士服売り場でアルバイトをしていたときに、なかなか物が売れないなと社員さんが話していました。それを聞きながら、物を『売る』側ではなく『つくる』側の仕事についたほうが楽しいのかもしれないなとぼんやりと感じていて。私が就活を始めた時期は、ちょうどIT系が流行ってきたときでした。この潮流に乗りたいなという気持ちで、それまでレポートを書くくらいしかパソコンを触ったことがなかったのですが、未経験でも大丈夫なIT系の企業を探して入社したという経緯です。最初から熱い思いがあったわけではなかったですね」

大学入学当初の想像とは一転、IT企業の社員として社会に出た長岡。エンジニアとして必要な知識を、一から身につけていきました。

長岡「入社後、プログラミングの研修からスタートしました。一番苦労したのは、コンピューターの世界の考え方に慣れることですね。研修で最初につくったのが、2つの数字を自動で足し算させる簡単なプログラムでした。一見単純そうに聞こえるのですが、最初は全然やり方がわからなくて。人間が認識している文字としての数字と、コンピューターの認識している値の形が違うので、まず数字を値に変換して計算させ、その後また人間が認識している数字に変換して表示させる。というのがプログラミングの仕組みだと知り、最初は戸惑いました」

長岡は基本的なスキルを身につけた後、携帯電話やIP電話の通信ネットワーク開発を行なっていました。たくさんのひとたちが日常的に利用するシステムの開発に携われたことで、自分も社会に貢献できているんだという想いとともに責任感も感じ、それが仕事へのモチベーションになっていました。そのうち、日本へのスマートフォンの浸透とともに会社の事業も徐々にシフト。直近では、ヘルスケア系アプリに携わっていました。

子どもの誕生をきっかけに、「家族」を意識した事業に関心が湧いた

▲子供の誕生がきっかけで大きく価値観がかわったという。

前職で14年ほど勤務し、転職した長岡。そのきっかけは、子どもが生まれたことでした。

長岡「自社製品開発の部署に配属されて、コンシューマー向けのシステムをつくるようになってきて、ヘルスケア系のアプリに携わる中で、自分の子どもが生まれたんです。それが自分の生き方に対して最も影響力のある出来事でした。そのときに、子どもに関係するような分野で社会に貢献したいと思いました」

転職活動では、カラダノート以外にも、子育てに関する事業を行なう会社を候補に入れていました。その中で他と違う特徴だったのが、カラダノートは子育ての分野以外にも、「家族」を広くとらえてアプリをつくっていたこと。

長岡「子育て事業だけをやっている会社は他にもありましたが、『家族』の範囲が3世代くらいあるところはカラダノート以外にありませんでした。会社の規模はあまり意識していなくて、どういう事業をやっているのかが一番の決め手でしたね」

また長岡は、個人的なカラダノートとの縁も感じていました。

長岡「社長が同じ茨城出身で、出身地も近かったことが1つ。もうひとつは、前職時代に業務委託で入り込んでいたIT企業の、ヘルスケア系アプリのプラットフォームに、たまたまカラダノートのアプリもつないでいたんです。当時は意識していなかったのですが、カラダノートの選考を進んでいくときに、見たことがあるなと気づいて、運命的な出会いと言いますか、このご縁を大切にしたいと思いました」

2020年7月現在はコネクトプランニング部のアプリエンジニアとして、実際にアプリ開発、改修、仕様の考案などに従事しています。アプリの施策や改修内容を考える際、システム的な観点でアプリディレクターに意見を伝えていくことも、役割のひとつとなっています。

日一日と変わっていく環境に対応するやりがいとスキルアップの実感

▲所属するコネクトプランニング部

長岡が入社後特に感じているのは、スピード感の違いです。これまで大企業が絡む案件を担当していた分、大きなギャップを感じています。

長岡「前職ではつくっているシステムがすごく大きいものでしたし、いろいろな部署が関係していたので、ひとつ話を進めるにも根回しや資料作成、会議の中でプレゼンをして同意を取るというプロセスが必要でした。カラダノートは、自社製品ということもありますし、少人数ということもあると思いますが、考えてから世に出すまでのスピードが全然違います。改修やLPのクリエイティブ変更などを、毎週どころか、1日単位で動かしていたりする。目まぐるしく変わる大変さはありますが、その分早く反応が見られるので、やりがいはありますね」

長岡がこれまでで思い入れがあるのは、入社直後に担当した予防接種の記録管理アプリ「ワクチンノート」のリニューアル作業です。

長岡「私が入社したタイミングで、『ワクチンノート』のアプリは大幅にリニューアルする必要が出てきていました。それを任せてもらったのが最初の大きな仕事です。全体的にどういう画面をつくるか、どういうコンセプトにするかなどから考え、ディレクションの役割もやらせてもらいました。一から考えて開発し、リリースまでを担当させてもらえたことは大変でもありましたが、すごく楽しかったです。そういうチャンスをくれたことがうれしかったですし、『どれくらいできるかわからないけど、ここで力を示していかないと信頼感も得られない』という覚悟で進めました」

アプリ改修を一任される経験、それをスピーディにこなしていく経験は、エンジニアとしての成長も実感できるものとなっています。

長岡「日々の改修もそうですし、新しい機能を入れるときに、新しい技術を使ったり、今までの仕組みより効率的でコストがかからない仕組みを考えたりする中で、新しい知識も得られるので、自分のスキルが上がっている実感はすごくあります」

「親の親」までサポートしていけるサービスやアプリをつくりたい

子どもが生まれたことをきっかけに転職を考え、カラダノートに入社したという経緯もあり、長岡は入社後、家族に関してより関心を持つようになっています。

長岡「就職のときに茨城から東京に出てきて以来、正直、親のことなどはあまり考えずに生きてきたんです。でも、子どもが生まれて、この会社で働くようになってからは、家族を意識することが増え、親にも電話やメールで連絡することが前よりも多くなった気がします」

今はエンジニアとしてサービスやアプリの全体像を考え、実際に手を動かしてつくるということに楽しさを感じている長岡。
就職活動時にぼんやり感じていたモノづくりの楽しさを実感する日々を送っています。

長岡「レゴブロックを組み立てていくのと同じように、頭でイメージして今までになかったものを生み出すことは楽しいです。あと、ただつくるだけよりは、全体像を考えるところから携わることに楽しさを感じています。アプリを使ってくれる人の反応を見て、『もっとこういう風に改善しよう』と考えていくことは、とてもやりがいがありますね」

彼が今後見据えるのは、入社の決め手ともなった「家族」の定義の広さを生かしたサービス・アプリづくりです。

長岡「今のメインは子育て層に向けたサービスですが、私自身が自分の親の健康などのことも気になる年齢になってきています。弊社のビジョンとして掲げている『家族』の単位でいえば、子どもと親だけではなく、『親の親』までサポートしていけるサービスやアプリがもっとあったらいいなと思います。そういったもので子どもから見たおじいちゃん世代との関係性を良くしたり、コミュニケーションに役立てられるようなものをつくりたいと思っています」

自分自身のライフステージに引き寄せて考えることで、仕事はより自分事になっていきます。その中で生まれるサービスやアプリは、ユーザーに寄り添うものになるはずです。長岡は今後も、家族の生活をより良くするサービス・アプリ開発において活躍の幅を広げていくでしょう。


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