淳一 佐々木 - Wantedly Profile
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こんにちは!22卒内定者としてインターンシップをしている松原です。
今回の記事では「Creative Monsters License」を構成する講座の一つである、『カクシン 3Dクリエイター研修』の内容を抜粋してご紹介します。
Creative Monsters Licenseについてはこちら
https://www.wantedly.com/companies/kakusin/post_articles/332236
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・UXアーキテクト(ディレクター)
3Dクリエイターと聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
3次元のキャラクターを作るだけ、あるいはキャラクターにアニメーションをつけるという漠然としたイメージしか持っていない方も多いのではないでしょうか?
この研修では、カクシンで活躍する3Dクリエイターはどんな役割の人たちなのか、カクシンの3Dクリエイターが大切にしているマインド、考え方はどのようなものかが紹介されていますので、ぜひ最後までお読みください!
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日本国内の一般的なCGスタジオには、
など様々な領域のスペシャリストたちが集まって協働しています。
しかし、カクシンの3Dクリエイターの働き方は他の一般的なCGスタジオとは大きく異なります。
一般的なCGスタジオでは工程ごとに分業していることが多いですが、カクシンの3Dクリエイターは、総合体験を作ることを重視しているため、上述している全ての役割をすべて担い、それ以外にも企画やプログラミングなど、幅広い領域を担当することが多いです。
カクシンの3Dクリエイターはコンセプト制作〜モデル製作〜アニメーションまで、全ての工程を担当する
メンバーによって、企画に強みを持っていたり、Unityなどのプログラミングまで領域を広げているメンバーや、撮影から合成など映像制作に強みを持つメンバーなど、それぞれの得意な領域を活かして、互いにフォローしながらコンテンツを作り上げています。
カクシンで3Dクリエイターが携わる仕事は大きく2種類あります。
一つ目はクライアントワークです。他社からの依頼を受けて3D作品やコンテンツを作成します。
イベントの企画やアプリの開発、3Dコンテンツを活かしたプロモーションなど、3Dコンテンツに関わる仕事であれば幅広く担当するのが特徴です。
二つ目はカクシンの自社事業です。XR謎解きエンターテイメント『code name: WIZARD』など、3Dコンテンツを使ったエンターテイメントを提供しています。
ただ映像作品を作るのではなく、ストーリーや動機付けを重視した“体験”を提供することをモットーに日々活動しています。
📌Point
・カクシンの3Dクリエイターは様々な業務領域で活躍する存在
・イベント企画からアプリ開発まで請け負う幅広いクライアントワーク
・XR謎解きエンターテイメント『code name: WIZARD』を中心とした自社事業
カクシンの3Dクリエイターは未来を見据えて一つの大きな目標を掲げています。それは「世界一のクリエイティブ集団を目指す」というものです。
様々な競合他社が存在する中で、見た目の美麗さだけではなくビジネスも考えたモノづくりをすること、映像ではなく総合体験を作ることで差別化を図り、世界になくてはならないクリエイティブ集団になることを目指しています。
それを実現するために、カクシンでは近年XR領域(※)に力を入れています。
※XRとは...
Extended Reality
”リアル”と感じる体験が広がること
”リアル”と感じる感覚・感情が得られる体験全て
分かりやすい例をあげると、ARやVRなどが含まれます。
3Dクリエイターが所属するXR Divisionが中心となって取り組んでいる、AR/MRグラスを用いた施策がその一例です。AR/MRグラスの市場規模は今後、国内・海外ともに年平均120〜150%の成長率で伸びていくと予想されており、今後のデジタルコンテンツのトレンドになるであろうと目されています。
カクシンが掲げる「総合体験の提供」という信念にもマッチする、AR/MRグラスを用いた提案のクオリティを高めることはカクシンの価値上昇にもつながると考えており、今後より一層注力するべき領域です。
他にも、3Dクリエイター以外のチームとコラボレーションした越境試作の提案や、UnityやUnreal Engineといった開発ツールを積極的に活用して何度も試作を重ねたり、効率的な作品制作を行うなど、「世界一のクリエイティブ集団」を目指して創意工夫を凝らしています。
📌Point
・カクシンの3Dクリエイターの目標は「世界一のクリエイティブ集団」
・見た目の美麗さだけではなくビジネスも考えたモノづくり
・今後トレンドになっていくAR/MR技術を中心に技術に磨きをかける
3Dクリエイターマインドとは、“世界一のクリエイター集団”を目指すカクシンの3Dクリエイターが大切にしている考え方や仕事に取り組む姿勢をまとめたもので、Creator Mind、Technical Mind、Professional Mindの3つから構成されています。
Creator Mindとは、より良い作品を作るために意識すべき考え方をまとめたものです。
Creator Mindでは3つの指針を示しています。
一つ目の指針は、「徹底したユーザー中心思考で、最高のアウトプットを考えること」です。
仕事をただのタスクと捉えるのではなく、まず「なぜその成果物を作るのか」を考えることを大事にすること。創り出す3Dコンテンツがお客様にどういった感情の変化を与えるのか、3Dコンテンツの最も盛り上がる部分でどんなメッセージを伝えたいのかを想像して作り込むことで、より良いアウトプットができるようになります。
しかし、ただ闇雲に自分のやりたいようにやるだけでは良い成果物を作ることはできません。
「正しくこだわる」ことが大切です。お客様が3Dコンテンツを通じて解決したい課題や成し遂げたいことを意識すること。創り出すコンテンツがただ感情や思いを表現する「アート」ではなく、問題を解決する「デザイン」になっているかを確かめることで、正しくこだわることができます。
二つ目の指針は、「美術的観察力を常に意識すること」です。
日常的に映画やドラマなどの創作物や自然、建築物などあらゆる物の動きや形状、空間や素材を注意深く観察することでコンテンツづくりのヒントを得ることができます。
休日であっても意識的にアンテナを張ってヒントを探すことでコンテンツ作りの学びに繋げることができます。
また、「本物を見る」癖をつけることも重要です。例えば、街並みの3Dモデルを作成する際、インターネット上の写真から情報を得る場合と、実際に街を歩いて情報を得るのとでは情報の解像度が異なります。本物を見ることでしか得られない情報や気づきがあるのです。
日常的に観察を行い、本物から気づきを得ることを続ければ、自ずとアウトプットの質は向上します。
三つ目の指針は、「価値があるかわからないが、ワクワクする(好きな)表現を追求すること」です。
一見すると上述した「正しくこだわる」という考え方に相反する指針であると感じます。しかし、時には自分自身が好きな表現、ワクワクする表現にトライしてみることで新たな発見があることも事実です。
ユーザー目線であれこれ考え行き詰ってしまったときには、自分が好きな表現ややってみたいことを試してみるのも効果的です。自分が好きなこと、やってみたいことに取り組む時に発生するエネルギーは非常に大きなもので、想像もしなかったようなアイデアが降ってくるかもしれません。
ユーザー目線と自分の気持ち、どちらも大切にしながらアイデアを探してみることが重要です。
📌Point
・なぜその成果物を作るのかを考え「正しくこだわる」
・美術的観察力を常に意識、日常に発見がある
・価値があるかわからないが、ワクワクする(好きな)表現を追求する
Technical Mindとは3Dクリエイターが3Dコンテンツを生み出す際に使用するツールや技術と、どのように関わるべきかを示すものです。
Technical Mindには 3つの指針が含まれています。
一つ目の指針は「ツールの使用を目的にせず、表現を追求するための手段と捉えること」です。
ツールによってできることからアイデアを作っていくのではなく、アイデアを実現させるために有効なツールを選択し活用することを忘れてはいけません。
二つ目の指針は「ビジネス価値のある表現、技術は積極的に習得するように務めること」です。
ARグラスなど、3Dコンテンツに関する表現技法や技術は日々進化し続けています。日常的に表現や技術に関する知識をアップデートすることができれば、3Dクリエイターとしてのアウトプットの幅を広げることができます。
三つ目の指針は「プロジェクト毎に最良の表現方法と最も効率の良い手段は何かと追求し続けること」です。
担当するプロジェクトに最適なツールや技術を選択することが、高いパフォーマンスを効率よく発揮するための近道です。「いつも使ってるから」とか「前と同じでいいや」のような消極的な理由ではなく、論理的に考えてプロジェクトに最適な手段を選ぶことが大切です。
📌Point
・ツールは目的では無く表現を追求するための手段
・ビジネス価値のある表現、技術の知識を日々アップデートすることが大事
・最良の表現方法・最も効率の良い手段を追求し続ける
Professional Mindとはプロの3Dクリエイターとしての心構えを示すものです。
Professional Mindには3つの指針が含まれています。
一つ目の指針は、「表現がわからない人に、わかるように説明できるようにすること」です。
せっかく作品を作ったとしても、作品の価値が伝わらなければ意味がありません。感性に訴えかけるような言葉で説明することが難しいコンテンツを作ったときには、理屈やロジックの面からも説得力がある形で説明ができるように準備をしておくことで、コンテンツが持つ魅力や価値を言語化してクライアントやユーザーに共有することが可能になります。
二つ目の指針は、「演出に違和感を感じた場合はそれを飲み込まず、プロジェクトの3Dクリエイター代表という意識を持ち、 本当にユーザーが求めているものは何かを考え、発言をすること」です。
良いコンテンツを作るためには遠慮や妥協は必要ありません。気になったことや違和感があれば言語化して、他のメンバーに伝えて議論することも、コンテンツのクオリティを上げるために欠かせないプロセスです。
三つ目の指針は、「プロジェクト全体にまで視野を広げてコンテンツを制作すること」です。
3Dクリエイターが創り出すCGは、プロジェクトを通してユーザーに提供する体験の一部分でしかありません。CGを作り込むことだけに意識を集中させるのではなく、視野を広げて、プロジェクト全体を通じてどんな体験を提供したいか考えながらコンテンツを作ることが重要です。
📌Point
・感性だけでなくロジックで理屈で説明できるようにする
・気になったことや違和感は言語化して、他のメンバーに伝えて議論する
・CGを画面の中の演出と捉えず、ユーザーの体験を作り出すパートナーであるという意識を持つ
僕は『カクシン 3Dクリエイター研修』で様々な気付きを得ることができました。
「正しくこだわる」や、「ツールは目的では無く表現を追求するための手段」といった考え方はこれからの社会人人生において大事にしていきたい言葉になりました。また、「なんとなくおもしろそう」だけでなく理屈でも説明できるようにすること、気になったことや違和感は言語化・議論することなど、プロのクリエイターとして求められる姿勢を学ぶこともできたと思います。インターン生として業務をする現段階から、今回学んだことを実践し、少しでも早くプロのクリエイターとして活躍できる人材になりたいと強く思いました。
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