インタビュー2人目は、2015年に新卒で入社し、現在活躍中の有馬さん。就職を決めた際の思いや、会社の雰囲気など、入社して感じたことなどをざっくばらんに語ってもらいました。
有馬さん(28歳) 早稲田大学文学部卒。2015年に新卒で、 カカクコムに入社。エンジニアとして、価格.comの自動車カテゴリのサービス開発を経験。現在は、SREチームに異動し、別部署との連携・インフラ整備を行っている。趣味は音楽で、土日は自身のバンドのライブや練習に取り組んでいる。
建前じゃなくて、本心でユーザーと向き合っている会社だと思ったから
――どのような経緯でカカクコムに入社しようと思ったのですか?
就職活動中に20社ほどの会社説明会に参加したのですが、『~を作ることに大きなやりがいを感じています!』『~を通じて、世の中を動かしています』といった抽象的な話が多く、「ユーザーにどう役に立つか?」については、具体的にイメージすることが出来ませんでした。
もともとエンジニアを志した理由は、自分自身で作ったものが、ユーザーにダイレクトに伝わる仕事がしたという想いがあったからです。自分がサービスを作って、届けているという強い実感がほしかったのだと思います。ユーザーとの距離がより近い環境で、ユーザーにとって本当に良いと思えるものを作りたかったのです。
そういった中でカカクコムの会社説明会や選考では、建前じゃなくて、本気でユーザーと向き合ってこだわりをもっているという想いが面接官から伝わってきました。「学生の前だから」と楽しそうな話だけをするのではなく、本気でユーザーと向き合う大変さもエピソードに基づいて話してくれたことが印象的でしたね。
入社前と入社後のギャップは、全くというほどなかったです。(笑)
――入社後、思っていたイメージとのギャップはありましたか?
それが全くないんですよね。(笑)
この会社に入って、実際に働いていく中で感じたのは、「建設的に話す」「情緒的に話す」のバランスが良い人が多いということ。年次や職種にとらわれず、サービスを向上させるために対等なコミュニケーションを取ってくださる方が多くとてもありがたいですし、そういった姿勢がサービスの質の向上につながっていると感じています。
例えば、システム部の中で新しく導入してみたい技術や施策が検討される際にも、経験の浅さや、手間を理由に突っぱねられることは、まずないです。「とにかくやってみなよ」という、チャレンジに対する寛容さがあるだけでなく、実現に向けての検証や調査のフェーズでも、同僚はもちろん、マネージャーや部長までもが積極的にアドバイスやサポートをしてくれます。そういった経験が、自分にとっても大変有意義で勉強になりますし、なにより「自分たちの手でより良い環境を作っていっている実感」が沸きます。
企画担当者とのコミュニケーションも同様で、システム部という立場であっても、サービスの質を高めるために共に議論することを惜しまない。企画の専門でもない、ましてや一年目の右も左も分からないような僕の意見を、当時の企画担当者がまっすぐに向き合い、話を聞いてくれたことを今でも覚えています。個人の着眼点を無下にせず、建設的に向き合ってくれる真摯さは、入社前に感じたカカクコム社員の魅力的な印象そのものでした。
システムと真摯に向き合う、職人気質なエンジニア
――どんなエンジニアが多い職場だと思いますか?
「真摯にシステムと向き合い、品質の良いサービスをユーザーに届ける」という職人気質のエンジニアが多いと感じています。価格.comには若い方からご年配の方まで、月間5000万のユニークユーザーがいます。多くのユーザーがいるからこそあらゆる事態を想定して、エンジニア一人ひとりが細部にこだわり、品質を担保するよう心がけています。
あとは、自身の技術力を「サービスを良くするための手段」として捉えている人が多いですね。エンジニアの技術力は、ともすれば「凄い技術者だと思われたい」「自分の力を周りに認めてほしい」というような、それ自体が目的になり得てしまうものだと思います。しかし、カカクコムのエンジニアは、「自身の持っている技術力をどのようにサービスに還元できるか」「サービスの質を高めるためにどのような技術力を獲得すべきか」という点に、殆どのエンジニアが当たり前のようにフォーカスしています。技術は手段であり、サービスの質を高めてユーザーに届けることが目的だという思想を、皆が共有しているように思います。
チーム全体の業務を効率化して、価格.comの足回り部分を支えるサポート業務
――具体的にやっていることは?
昨期までは自動車関連のアプリケーション開発の現場に携わっていましたが、今期からはさまざまなアプリケーション開発チーム側と連携しながら、価格.comのサービスの足まわり部分からサポートする業務を担当しています。具体的にはアプリケーション開発チームからの要望や課題をヒアリングしながら、彼らが新たに必要としているサーバーの構築を行ったり、開発作業をより円滑に進めるためのツールや仕組みを導入したり、作業の自動化を実現していく業務です。インフラ専門部門と連携して業務を進める機会も多く、今後のユーザー数やリクエスト数の増加を予測して、実際のスケーリング方式の検討などを行っていくのも、今のチームの仕事です。
これまでインフラ周りには苦手意識を持っていましたが、実際の業務に触れることで学べることは本当に多いですし、さまざまなバックグラウンドを持っている中途入社の方と働くことができて、勉強になっています。
日々、開発案件に追われるアプリケーションの開発現場に4年間携わってきたからこそ、ひとつひとつの案件や、プログラムにしっかりと向き合う余裕をつくるための、業務効率化の重要性を身に染みて感じていますし、今こうして現場のサポート業務に携われることは、自分が現場で求めていた効率化の仕組みを、システム部全体で実現するためのチャンスだとも思っています。私個人が成長して、例えば2倍のパフォーマンスを出せるようになることももちろん重要ですが、エンジニア全員の仕事効率が1.1倍になる施策を実現すれば、組織全体で見た時の恩恵、ひいてはサービスへの貢献は圧倒的に大きいものになるし、何よりその仕組みは後世まで残り続ける。そこにやりがいを感じます。
勉強会は毎週どこかで誰かが開催していますね。
――日々のエンジニアとしてのインプットは何をされていますか?
四半期に一度、事業部を横断して参加できるエンジニア勉強会が開催されているので、そこに参加して情報をキャッチアップしています。新しい技術や、他サービスのエンジニアによる事例紹介、海外へのカンファレンスレポートなどについて、普段は交流のないエンジニアとの情報交換や、日ごろ触れることのない技術についての知見を深める場として、毎回大勢のエンジニアが参加しています。
また会社全体の勉強会とは別に、毎週部署の有志数名で「輪読会」を開催しています。
興味のあるテーマを持ち寄って書籍を選定し、皆で読み進めながら議論を進めていくのですが、毎回議論が深まっていくので、1冊読み終えるだけでも数か月かかることもよくあります。(笑)ふとしたきっかけで始めた会でしたが、気が付けばもう3年ほど続けています。部署内には僕たち以外にも有志で開催している勉強会はたくさんあり、知識や技術力の獲得に積極的な人が多い印象です。
真摯にユーザーに向けたプロダクトを創りたいと思っている人と働きたい。
――最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
価格.comは歴史も長く、大きなサービスです。大きいからこそやりがいがある一方で、歴史が長いが故の課題もたくさんありますし、これまで着手しきれなかった課題も少なくありませんでした。しかしここ数年でそれらの課題に対して向き合う姿勢が高まり、解決しようと取り組んできたことが少しずつ形になってきています。開発現場として次のステップへと進もうとしている空気がエンジニア全体に満ちてきているように思えて、今はとても面白いフェーズだと感じています。
目の前の課題と向き合い、真摯にユーザーに向けたサービスを創りたいと思っている人と一緒に働けたら、とても嬉しいです。