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なにをやっているのか

海の幸を活かした料理
七尾湾を望む客室
能登半島のふところに抱かれ、日本海にありながら穏やかな内海の七尾湾。その波打ちぎわにホテル海望は佇んでいます。 創業は明治23年。 和倉温泉でもとくに風光明媚な景色からついた海を望むという宿の名のとおり、目の前にひろがる海の眺め、香り、さざめきは、いつの時代も訪れる人をやさしく迎え、能登の旅を深く心に刻んできました。 【インバウンドへ備えるなら今】 ホテル海望がある和倉温泉は、年間80万人近くの宿泊客数を誇ります。しかしながら、インバウンドインバウンドと全国で叫ばれている現在において、その割合は2%程度と言われています。そのため受入体制なども全く整っていません。それが(1つの大きな旅館を除いた)和倉温泉の、ホテル海望の現実です。 今、金沢まで来ている外国人観光客の目は、近いうちに能登半島へ目が向くことになるでしょう。 そのときにどうすべきか? 今から備えておく必要があると考えています。

なぜやるのか

御食事処 花かご
若手人材による社内プレゼン
どこの観光地へ行っても「インバウンド」という言葉が聴こえてくる今、年間100万人程度もの宿泊者を抱える和倉温泉でも...。 と思いきや、実は、和倉温泉へ宿泊する外国人観光客数は全体のわずか「2%」程度しかいないという数字が出ています。また、その20,000人のうち台湾人(台湾に系列店を持つ大型旅館があるため)を除くと、わずか数千人しかインバウンド対象者がいないのです。 東京・京都・広島などの大観光地から、金沢・松本・東北などの中規模都市へインバウンドの流れが来ています。 次は、能登半島のような僻地にも必ず関心が向くはず。 そのときに和倉温泉はどうするのか? ホテル海望はどうするのか?

どうやっているのか

元インターン生(2015.9-2016.3)
若手人材×インターン生でワークショップ
110名の従業員がいますが、基本的には「家業」と呼べる経営陣体制です。従業員の平均年齢が60歳を超えてしまう組織です。 若手社員は少ないですが、海望館へのリブランディングプロジェクトは、29歳の営業/総務部長が中心に動いています。 年配社員の方々は早くやめるさせるべきなのか? いえ、決してそうではありません。確かに変化を嫌う傾向があり取っ付きにくいですが、丁寧にコミュニケーションを重ねることでつながりを持つことができます。過去のインターン生の日課に”おばちゃんたちと朝ドラを観る”というものがありましたくらいです。 言語化されていない、彼女たちが持つ「海望らしいおもてなし」を上手く引き継いでいくためには、あえて向き合うことが必要なのかもしれません。