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企業の本質的な課題を解決したくて決めた、人材業界内での転職──その先にあったもの

ジェイ エイ シー リクルートメントのアカウンティング&ファイナンスディビジョン(管理部門・バックオフィス部門、以下A&F)でマネージャーを務める廣田 祥司。前職で人材派遣業界を経験してきた彼が、なぜジェイ エイ シー リクルートメントへの転職を決めたのか、その経緯を語ります。

うまくいかないことのほうが多いとわかっていて選んだ転職

2017年大手人材派遣会社からジェイ エイ シー リクルートメントに転職した廣田祥司。同じ人材業界に関わる現場ですでに6年のキャリアを積んでいた廣田ですが、30歳を目前に転職を決めました。それは『本質を見極めたい』というシンプルな思いです。

廣田 「企業や人との関わりのなかで、それぞれの課題の本質を見極めることを大切にしていました。それが進むにつれより経営課題に影響力を与える人材の紹介に携わりたい、同時に、キャンディデート一人ひとりのキャリアにより深く関わりたいという思いが日に日に強くなっていきました。

そんな思いから、ジェイ エイ シー リクルートメントへの転職を決めました」

しかし、一方で廣田は、前職で人材業界ならではのトラブルも数々経験しています。連絡も無く急に退職されることや、約束していたことを簡単に反故にされるなど、枚挙にいとまがない。一時は人材業界ではなく異業種での転職を検討していました。

廣田 「いろいろと調べてみて、結局ほかの業界で働く自分はイメージできなかったんです。人材紹介以上にやりたいことはありませんでした。人材紹介は決して楽な仕事ではありません。人の役に立てる仕事といえば明るい一面が目立ちますが、その裏には泥くさい、うまくいかないことのほうが多い仕事だと思います。それでもなお人材業界で働き続けると決めたとき、ジェイ エイ シー リクルートメントが一番しっくりきました」

先輩からのヒアリングや業界リサーチ、最終面接でのやりとりを通じてジェイ エイ シー リクルートメントの社風や考え方に惹かれた廣田は、新たなフィールドで人材紹介をスタートしました。

企業のバックオフィス業務を細分化し、人材を最適なキャリアへと導く

転職後、廣田は人事や経理、法務担当者などの人材紹介に特化したA&Fディビジョンに所属しました。A&Fディビジョンは職種軸で分けられた部門で、業界軸での区分を主としたジェイ エイ シー リクルートメント内では珍しい立ち位置です。

廣田 「専門用語を覚えることから始めました。『連結決算』、『税務』……扱う領域に関わる言葉は、どれもなじみのないものばかりでしたから。でも、新しいことを学んでいくプロセスに抵抗感はありませんでした。うまくいかなくても、深く落ち込まないようにしているので。A&Fはオープンマーケットで、転職の選択肢が非常に広いことが特徴です。そこで、転職希望者のヒアリングで意識しているのは、5年後、10年後のキャリアビジョンを明確にすること。例えば、現職からの転職で経理を志す人がいたとしても、キャリアアップの道は経理だけでなく経営企画、コンサルタントと多岐にわたります。ご本人が想像していない選択肢も提案できることが、コンサルタントの介在価値だと思います」

バックオフィス領域の人材に対するニーズは、企業規模や業種によってさまざまです。また、HRテックなど先端技術に対応できる人材がどの企業にとっても必要かといえば、必ずしもそうではありません。ですから、各企業のニーズを広く知り、適切な人材を見極めていくことが、コンサルタントの力量につながっていきます。

2020年、そうした人材のニーズにも大きな変化がありました。そのきっかけにあったのは、新型コロナウイルスの流行です。コロナ禍の緊急事態宣言直後、一時人材業界には暗雲が立ち込めていました。しかし、その後採用ニーズは回復し、現在はコロナ以前とは異なるニーズが生まれつつあります。

廣田 「コロナショックによって生活様式やビジネスの在り方が変容している今、多くの企業が変化に対応しようと急いでいます。どの企業も課題解決に直結する人材の採用を求めるからこそ、成約のハードルは以前より上がったといえるでしょう。あくまで全体的な印象ですが、企業の求める人材像が協調性のある人から、既成概念を壊せる人へと変化しつつあります。それぞれの企業が解決したい課題に寄り添いながら、適切な人材をマッチングしていきたいと思います」

コミュニケーションのスピードと緩急で信頼されるオンリーワンに

廣田の実績には、ある特徴があります。その実績は取引先との信頼関係があるからこそ導き出されたものでした。

廣田 「同じ会社から複数の案件を受注していることが、私の実績の特徴です。担当者の方と信頼関係を構築できたことで、コンフィデンシャルな案件を優先的に相談いただくことも増えました。単にジェイ エイ シー リクルートメントへの相談ということではなく、私のことを指名してくださるのがうれしいですね。『廣田さんに採用のサポートをお願いしたいです』と声をかけてもらえることが、ありがたい」

廣田は日ごろから誠実な対応を心がけ、個々の人とのつながりを大切にしていますが、そのほかにも意識していることがあります。

廣田 「関係性の構築には、内容の深度よりも接点の回数が重要だと考えています。ですので、とにかく早く返す。スピード感のあるキャッチボールをすることで、お客様との接点を増やすよう努めています。フットワークの軽さは常に意識していますね。あと、スピードのほか、案件の優先事項を明確にすることも大切です。案件ごとの緩急を意識すると、成約に結びつくことが多くなります。タイミングが合っていないと、どんなに自分が急いでもうまくいかないですから。これは人材側へのアプローチでも同様ですね。間口を広く取りながら緩く見渡している期間を意識的に設けています」

こうした日ごろの意識から、確実に“転職”という課題解決にコミットしている廣田。ある種ドライでストイックな姿勢は、前職での経験からも結びついているものです。

廣田 「人材紹介業が『人』と関わることは言うまでもないことですが、より本質的なことを考えれば、課題解決にコミットする力こそが人材紹介には求められると思います。企業の経営課題を理解し、人材のキャリアゴールを可視化する。その交点となる、転職という機会を創出する。この仕事の捉え方は、前職で何百件という人材派遣を経験したからこそ得られたものかもしれません。ある種仕事として割り切りながら、しっかりと成果を残す。そういう意識で臨んでいます」

個人ではなく組織で──A&Fを強い部署に育てたい

着実にキャリアアップしてきた廣田は、2020年現在マネージャーとしてA&Fディビジョンの一チームを育てていく役割を担っています。

廣田 「A&Fディビジョンは、社歴の長いベテランのコンサルタントが多い部門です。私は部署内では若手のほうなので、プレイヤーとしての実績をしっかり伸ばしつつ、チームに対する影響力もつけていきたいと感じています。また、A&Fディビジョンとしての成果を伸ばすことで、社内に“強い”部署として認知されることが目標です。そのためには、組織力が鍵を握ります。コンサルタント個人の強さではなく、情報共有やネットワークを活かした組織の強さで、今後業績を上げていきたいです」

取引先から『管理部門の人材紹介ならジェイ エイ シー リクルートメントだね』という評価をもらった廣田。その一言は、これから廣田が目指す部署としての強さを育てていくための糧となるでしょう。

そして、転職を経て新たなフィールドである人材紹介業に挑んだ廣田の胸中には、改めて人材紹介業への想いが輪郭を見せていました。

廣田 「同じ人材紹介業界でも扱う仕事はまったく異なるんだな、と改めて感じます。今は経営に近い役員クラスの方の言葉を直接聞きながら、企業の課題を解決するための人材紹介について考える日々です。人材紹介業は、思ったとおりにいかないことばかりの仕事です。うまくいかないことのほうが圧倒的に多い。それでも続けたいのは、やはり課題の本質を見極め、相手の課題を解決していくことが楽しいからかもしれません」

個ではなく組織で。人と向き合いながら、本質を見極める。シンプルな目標と軸を胸に、挑戦は続きます。

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