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開発のスピードとクオリティは相反しない。イタンジのエンジニアが品質にこだわる理由

イタンジは不動産業界向けの、お部屋探しで発生するやりとりをスムーズに行えるSaaSプロダクトを開発しています。先日、イタンジが提供するリアルタイム不動産業者間サイト「ITANDI BB(イタンジ ビービー)」(https://lp.itandibb.com/)、および不動産賃貸業務のDXサービス群「ITANDI BB+(イタンジ ビービープラス)」において2022年4月1日〜2023年3月31日の1年間で3,000回以上のアップデートを行ったことを発表しました。
関連プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000226.000014691.html

プロダクトのアップデートには、新機能の追加や、機能改善、自動テストの追加や速度改善などが含まれており、これらを継続的に行い、不動産会社にとって使いやすいサービスを提供することを意識しています。

アップデートを行う上で大切なことが、実際に利用している不動産会社の声です。さまざまな意見からスピーディーにプロダクト開発を行うにはどういった思いや工夫があるのか、開発本部で部長を務める大原に話を聞きました。


ー 年間3,000回、つまり1営業日あたり平均10回以上(※)アップデートをしていることになりますが、実際に現場ではどのように取り組んでいるのでしょうか?

まず、スピードとクオリティは相反するものではないということをポイントとしています。極端な例ですが、ひと月に一度しか更新を行うことができないプロダクトの場合、改善要望や不具合などがあってもサービス改善の対応が遅れてしまいます。私たちは、サービス利用者や社内から上がってくる要望に、安全かつ迅速に対応していける環境をつくっています。

ひとつの機能をつくるには様々な実装が必要になりますが、私たちは機能の中の開発の単位をできるだけ小さく分割し、それぞれ順番に本番環境へ反映をしています。一度に加える変更を極力小さくすることで、既に動いているサービスに対して影響範囲が大きくなりすぎないようにしています。変更を一度に反映すると、影響範囲が大きく確認作業が大変になってしまいます。本番環境への反映をより小さくより早くすることで、問題が起こった際もクイックに対応ができるんです。

また、品質や自動化を意識して開発を行わないと、品質を担保するための人間による目視での確認量が限界を迎え、本番適応を行うための時間が多く必要になります。テストやコードチェックから、検証環境および本番環境への反映を極力自動化することで、品質や反映速度を担保しています。

これらの取り組みから日々小さな変更を素早く安全に積み重ね、多くの機能をリリースしてきました。

(※)年間260営業日で計算

ー 機能の追加や改善内容はどのような情報を活用し、どのような基準で決めているのでしょうか。

法改正によって必要になる機能はもちろんのこと、カスタマーサクセス側がキャッチアップする導入企業からの要望も重要な意見です。それらをプロダクトマネジメントの視点でロードマップや各要件に落とし込んでいくのですが、その際、会社や事業の目標に沿っているかを基準にしています。例えば、より多くのお客様にイタンジのサービスに価値を感じていただくために「入居者の募集状況をリアルタイムに確認できる物件数を増やす」という事業目標がありますが、こういった目標に対してどれだけ貢献できるかを考えロードマップを整理していきます。

ー 特に思い出に残っているプロジェクトはなんですか?

全日本不動産協会様(以下「全日」)との提携です。この提携によってイタンジの物件データベースの大部分を再構築する必要があり、全日が求める内容を把握するところから含めると、約1年弱に渡る大きなプロジェクトになりました。イタンジのこれまでの物件データベースは賃貸物件を中心とした設計でしたが、約35,000社の不動産会社が所属する全日との提携により、建物や土地、駐車場、売買や事業用物件など対応できる物件情報が格段に増えました。またこれまで強みとしてきた居住物件に関しても、登録できる項目を大幅に増加させました。
関連プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000014691.html

情報登録、検索ができるシステムは、その情報の多さで使いやすさが変わります。そういった目線からも今回のプロジェクトによって既存のお客様を含め多くの不動産会社様に提供できる価値が増えたと考えています。「テクノロジーで不動産取引をなめらかにする」というイタンジのミッションにとって重要な「不動産業界のインフラになること」にまた一歩近づけたことが非常に思い出深く、これからより多くの不動産会社に利用いただけるのが楽しみです。

ー業界ならではの考え方や、心がけていきたいことを教えてください。
SaaS業界は、特定の業界に特化した「Vertical SaaS」と、人事ツールやMAツールなど企業や部門をまたいで利用される「Horizontal SaaS」に分けられます。イタンジは「Vertical SaaS」の企業として、不動産業界のビジネスに深く入り込んだシステムを開発しています。業界の動向や導入企業の状況を常に把握し、実際の業務を深く知ることで、業界特有の課題に切り込んだプロダクト開発ができるんです。

時代の流れや導入企業の状況は急速に変わり続けます。導入企業のフィードバックをもとに短いサイクルで改善を行うことで、信頼性が高く、長く使っていただけるプロダクトを作ることができると考えています。常にクオリティとスピードを重要視し、どの導入企業にとっても使いやすいサービスを届けたいです。

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