株式会社医歯薬ネット

クリニック開業時の留意事項

一般的には知られていない（意識されていない）、クリニック開業時の留意点について今日は触れたいと思う。まずはクリニックでの診療の種類について述べよう。保険診療と自由診療の2つに分けられ、大別すると保険診療は治療、自由診療は予防的な側面が強い。例を挙げると、風邪やケガの治療は保険診療、予防接種・歯の矯正・美容整形は自由診療といった具合だ。両者には金額の設定にも大きな違いが存在する。保険診療は診療報酬と呼ばれ、国（厚生労働省）が検査内容や診療行為に対する金額を設定する一方で、自由診療はクリニックごとに価格の決定権がある。すなわち、風邪やケガの治療の場合、同じ検査・診察を受けるのであれば、どのク...

医院開業　＞＝　起業

医院開業といってもニュアンスが伝わり辛いと思うので、今回は企業というワードを使って医院開業について話をしようと思う。起業＝独立である。当然いきなり独立するには知識や経験・ノウハウが不足しているため、起業予定の業界に就職し、研鑽を積みながら起業の準備をするのが一般的な流れとなる。（もちろん未経験の業種で起業する人も中には存在する）起業する＝経営者となる訳だが、サラリーマンと経営者には明確な違いが存在する。サラリーマンは給料が保証されるため、成果の有無に関わらず、最低賃金以上の給与が会社から支給される。交通費等や必要経費も会社が負担してくれるため、クビにならない限り安泰と言える。一方で、経営...

営業に接待は必要ない

これを読んでいる方は、一度は耳にしたことないだろうか？営業といえば、テレアポ・メルアポ・接待…etc.そんな営業手法をイメージされることが多いだろう。もちろん間違いではないと思う。テレアポは、クライアントの生の声を拾い上げられ、かつ、クライアントへメリット提示もできる”超”効果的な営業手法だ。しかしながら、弊社では、テレアポなど行う機会は一般の営業会社と比べて極めて少ない方だと思う。市場の中で、確かなニーズがあるところに、効果的な対話をする機会を設けているからだ。弊社では、ドクター向けの講習会やセミナーを定期的に開催し、開業をしようとするドクターが”本当に”必要だと思ったら、実際にアポイ...

日本のこれからの医療をつくる。医師と地域医療に貢献する開業コンサルタントの仕事とは

事業を次世代に継承する――ご経歴について教えてください。実は、私は医歯薬ネットに入社してまだ3年程度です。もともと医歯薬ネットに来る前は、自分で立ち上げた会計事務所の代表をしていました。そして、私が経営していた会計事務所は、医歯薬ネットグループが運営しているフランチャイズ・ボランタリー・チェーンに加盟していたため、そこで森田から声をかけられたことがきっかけで医歯薬ネットに入社しました。――なぜご自身の会計事務所を辞めて医歯薬ネットにご入社を決意されたのでしょうか。会計事務所を経営していると多くの企業に顧問として入るケースがあります。顧問になって多くの企業とかかわっていると、事業継承の課題...