子会社BSCメンバーの米国東海岸ボーディングスクール訪問出張レポート_Week1 | インヴァスト株式会社
こんにちは!インヴァスト株式会社の子会社「ボーディングスクールコンサルティング株式会社(以下、BSC)」の工藤 愛子です。今回は、2024年11月に約1週間、BSCの横山社長および藤本執行役員と...
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こんにちは!総合企画部の藤本 真子です。
インヴァスト株式会社では総務人事等のバックオフィス業務を担当しています。加えて、2024年4月に設立した子会社ボーディングスクールコンサルティング株式会社(以下、BSC)では、執行役員を拝命し、事業運営に携わらせていただいております。
これまで、恥ずかしながら「ボーディングスクール」の存在すら知らなかった私ですが、BSCのMissionとして掲げている「北米とヨーロッパにあるボーディングスクールの教育と環境をできる限り多くの日本人に届ける」ためには、とにかくボーディングスクールを実際に見てみないことには始まらない!ということで、BSC初となるアメリカ出張に同行させていただきましたので、その様子(写真多め)をお届けします。
先日公開されたBSCメンバー(工藤・佐藤)の出張レポートも是非ご覧ください。
今回、私が実際に訪問させていただいたボーディングスクールは、
Kents Hill School, Gould Academy, St. Johnsbury Academy, Kimball Union Academy, New Hampton School, Brewster Academy, St. Paul’s School, Cushing Academy, Northfield Mount Hermon, Wilbraham & Monson Academy, The Governor’s Academy, The Cambridge School of Weston, Berkshire School, Millbrook School(訪問順)
の全14校です。
これら14校を、11月4日から9日までの6日間で周るというなかなかのハードスケジュール。ちなみに、BSC社長の横山の出張期間はさらに1週間長く、全部で28校の訪問でした。このスケジュールには、どこの学校に行っても「OMG!」と驚かれました。笑
私が訪問させていただいたボーディングスクールはこの辺りに位置しています。
アメリカ到着日の夜はマイナス3度という寒さでしたが、翌日からはとても良い天気に恵まれ、15度近くまで気温が上昇する日もありました。
ボーディングスクールの魅力のひとつとして「広大な敷地」があると思いますが、滞在中は紅葉が綺麗で、どこで写真を撮っても絵になる風景でした。
(St. Paul’s Schoolの敷地内)
(Northfield Mount Hermonの敷地内)
(Wilbraham & Monson Academyの敷地内)
学校訪問は1校につき大体1~2時間をかけて、校内を歩きながら、その学校の生徒や先生から施設案内や授業の内容等について説明をいただきました。案内を担当してくれた生徒さん達は、皆とても礼儀正しくて感じが良く、ボーディングスクールに入ればこんなに優秀で素晴らしい子に成長するのか?!…と感動してしまいました。また、校内を歩いていると案内担当の生徒が他の生徒から「Happy Birthday!」と声をかけられる機会が何度もありました。誰も誕生日ではなかったのですが、これはボーディングスクールに共通する伝統のひとつで、冗談を交えた応援のようなものだそうです。ボーディングスクールのフレンドリーで親しみやすいコミュニティ文化を垣間見た瞬間でした。
(Cushing Academyにて生徒の案内を受ける様子)
(Kents Hill Schoolにて生徒の案内を受ける様子)
多くのボーディングスクールは、入学選考において学力やリーダーシップ、課外活動での実績を重視するそうです。また、面接やエッセイを通じて、生徒の個性や目標がしっかりと評価されることも特徴です。多角的な評価により合否が決まるため、筆記試験が中心となる日本の中学・高校受験とは随分違っています。
ボーディングスクールには、世界中から多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まり、寮生活を通じて異文化交流が日常的に行われています。このような環境で、生徒の視野が広がり、柔軟で国際的な思考が養われることは疑いようがありません。
ボーディングスクールではアカデミックだけでなく、芸術、スポーツ等の幅広い分野で成長を促す教育が提供されています。Gould Academyは、スキーやスノーボードの分野で優れたプログラムを提供しており、多くの才能あるアスリートを育成しています。キャンパスから車で約10分の場所にスキー場があり、冬になると午前中の授業は全てスキーかスノーボードになるという、ウィンタースポーツ好きにはたまらない環境です!驚くことに、校内には自分達でスノーボードの板を作ることができる本格的な施設まであります。
(Gould Academy)
(Gould Academy)
(Gould Academy)
このようにボーディングスクールでは、生徒の才能を伸ばす特徴・特色のある授業を設けています。
Berkshire Schoolでは、生徒の興味や好奇心を重視した特別な学習期間「Pro Vita」プログラムがあります。毎年冬に開催されるこのセッションでは、生徒たちは通常のカリキュラムを離れ、アート、デザイン、料理、健康、サステナビリティなどの幅広い分野のコースや体験学習に参加します。学校案内を担当してくれた生徒(日本人)は、留学して日本食を食べる機会に苦労していることから、アメリカにある食材を使って美味しい日本食をつくることをテーマにしたそうです。「自分の興味関心がある事に集中的に取り組める期間のため、楽しいだけの時間です!」と話してくれる姿が印象的でした。
他にも、Berkshire Schoolでは、教室内にフライトシミュレーターが設置されており、将来的なパイロットライセンス取得の第一歩を踏み出すための航空学習プログラムを提供しています。地元の空港で実際の飛行訓練を受ける機会もあるということで、そのスケールに驚かされました。
(Berkshire School)
どこのボーディングスクールにも共通して、広い体育館や芝のサッカー場、フィットネスジム、図書館、アイスホッケー場などがありましたが、陶芸教室や演劇のための劇場、音楽センター、ボートハウスや礼拝堂を持つ学校もありました。学校選びでは、それぞれの学校が持つユニークな施設や設備の多様性や充実度も大きな要素のひとつとなるでしょう。
(Kimball Union Academyの体育館)
(Brewster Academyのサッカーフィールド)
(New Hampton Schoolの劇場)
(Northfield Mount Hermonの礼拝堂)
(Millbrook Schoolのアートセンター)
また、寮生活をする生徒にとって、学校の食堂(ダイニングホール)も重要です。大多数のボーディングスクールではビュッフェ形式を採用しており、生徒が自分で食べたい料理を選べるようになっています。朝食、昼食、夕食それぞれで複数のメニューが用意され、主菜、副菜、サラダ、デザート、飲み物など、バランスの取れた選択が可能です。多くの学校では、地元の新鮮な食材を使用し、健康的で美味しい食事を提供することに力を入れています。
今回の出張では、私もいくつかのボーディングスクールの食堂を利用させていただきました。アメリカ滞在中の野菜不足が心配でしたが、どこの学校でも新鮮な野菜をたくさん食べることができ、ありがたかったです。Cushing Academyでは、アイスクリームのショーケースが設置してあり、いつでも食べ放題だったのは本当にうらやましかったです。笑
(St. Paul’s Schoolでのランチ)
(Northfield Mount Hermonでのランチ)
(St. Paul’s Schoolのダイニングホールとは別の軽食を楽しめるカフェテリア風施設)
ボーディングスクールという教育環境が本当に素晴らしいものであることをご理解いただけましたでしょうか。できることなら自分もこんな経験をしたかった!と心の底から羨ましくなる瞬間が何度もありました。
特に感動したのは、ボーディングスクールで出会った生徒たちのレベルの高さです。キラキラとした瞳で自分の可能性を信じ、未知の挑戦を恐れずに楽しむその姿勢は、まさに未来のリーダーそのもの。生徒が互いに切磋琢磨し、高め合いながら成長している環境は、私にも大きな刺激を与えてくれました。
この経験を通じて、ボーディングスクールが単なる教育の場にとどまらず、生徒たちの可能性を最大限に引き出し、夢を現実にするための場であることを実感しました。
(St. Paul’s Schoolの敷地内)