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【後編】BSCの設立経緯、今後の展開、そして横山社長が語るBSCが求める人材

こんにちは!インヴァスト株式会社の採用広報担当です。今回はインヴァスト株式会社が2024年4月1日に設立した「ボーディングスクールコンサルティング株式会社」(以下BSC)の横山社長に話を伺いました。

ボーディングスクールについての紹介や魅力、それにBSCを設立した経緯や今後の展開についてなど、幅広い内容を「前編」「後編」の2回に分けてお届けします。ぜひご覧ください!

前編はこちら:

【前編】ボーディングスクール留学のスペシャリストBSC横山社長に、ボーディングスクール留学の魅力とビジネスの可能性について直撃! | 取締役インタビュー
こんにちは!インヴァスト株式会社の採用広報担当です。今回はインヴァスト株式会社が2024年4月1日に設立した「ボーディングスクールコンサルティング株式会社」(以下BSC)の横山社長に話を伺いまし...
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「もっと多くの日本人学生をボーディングスクールに留学させたい。それを実現することに挑戦したい」と考えBSC設立を決意

-23年間務めた会社を退職してBSCを設立しようと考えた理由はどこにありましたか。

前職でボーディングスクールへの留学支援に23年間携わる中で、「他の国と比べて、どうしてボーディングスクールに留学する日本人学生の数は少ないのか?」、そして「もっと多くの日本人学生をボーディングスクールに留学させるために自分に何ができるか、何をしないといけないのか」という疑問の答えを常に探していたと思います。

ボーディングスクール留学専門のコンサルタントとして、受験校選び、受験対策、志望校への高い合格率、入学後のサポートなど、年々、スキルアップし、ボーディングスクールからも厚い信頼を得ることができていました。

私が担当する学生とそのご家族にも真摯に向き合い、サポートを提供できていたと思います。でも、それは、自分の疑問に対する答えではありませんでした。

だからこそ、BSCのミッションに「できる限り多くの日本人に(ボーディングスクールの環境と教育を)届けます」という自分の疑問に対する答えを含めました。これを実現するための挑戦をしたい、その強い気持ちがBSCを設立しようと決めたきっかけです。

日本の学生は優秀で多才です。だからこそ、自分の殻を破って、世界で、ボーディングスクールで、もっといろいろな挑戦に取り組んで欲しいと思っています。私も、BSCのミッション実現のために、常に挑戦し、学生に負けないぐらい成長を続けようと思っています。

実は、2020年にBSCを設立しようと考えていました。しかし、3月にコロナの世界的大流行によるパンデミックが宣言され、ボーディングスクールの寮は閉鎖を余儀なくされました。

私が担当していた約40名の学生は緊急一時帰国し、オンラインでの授業を受けることになりました。9月以降も事態はまったく収束せず、厳しい渡航制限や隔離期間をクリアしなければボーディングスクールに戻れない時期が約3年間続きました。

前例がない事態に対応する日々、学生の留学を、学びを止めてはいけない、その気持ちだけで乗り切った3年間でした。2023年の夏ごろに、やっと平時に戻ったと思えたので、独立に向けて動き出しBSCの設立準備を開始しました。


川路社長に相談したことで見えたミッション実現への道のり~インヴァストのミッションサイクルにマッチしていたBSCの事業

-BSCがインヴァストグループに参画し、100%子会社として設立された経緯をお話しください。

私がボストン近郊の大学に留学していたとき、インヴァストの川路社長も別のボストン近郊の大学に留学しており共通の友人を介して知り合いました。そのためもう30年の付き合いになります。

ボストンではお互い学生同士でしたから一緒に遊んだり食事したり、互いの自宅を行き来するなどして交流を深めました。考え方やスタイルは違うけど、川路社長とは気が合いましたね。お互い、根は真面目だったと思います(笑)。

実は、前職を退職してBSCの設立を決めた時、まずは、ボーディングスクール留学支援事業を小規模ないわゆる「横山商店」としてスタートしていこう、と考えていました。自分が培ってきた経験やネットワークを活かして、1人1人にあったテーラーメイドのサービスを提供していこうという考えでした。

実際に、設立の準備をはじめたところ、わからないことだらけでした。特にこだわりたいと思っていたミッションやビジョンなど、どうやって作ればいいのだろう?という状態でした。

困ったので誰かに相談しようと考えたところ、真っ先に思い浮かんだのが川路社長でした。そういえば、彼は長年社長をしていると言っていたなぁ、と(笑)。

頼りになる先輩だし、きっと参考になる話もしてくれるかなと考えて連絡を取り、2023年11月に共通の知人を交えて食事し、自分が考えている事業の構想を説明し相談しました。

「日本人の学生を世界最高水準の教育機関であるボーディングスクールにできる限り送りたい」と考えて独立を検討しており、ミッションやビジョンを考えているが、どうやって形にすればいいのか?と。

すると、話を聞いた川路社長が「来週、俺のオフィスにこれる?」と言うので、インヴァストの本社まで伺いました。そこで、少し前置きがあり、インヴァストグループのミッションサイクルについて説明が始まりました。僕の相談はどこに行ったのかな、と正直思いました(笑)。

お金の課題を解決するソリューションとしての「学ぶ」「働く」「蓄える」サイクルで、良質な教育を受けて高学歴となり、いい仕事に就けば高収入となって投資や金融に関する知識をもとに資産を形成していくという流れになっています。

「蓄える」では投資や金融に関する知識習得や資産形成が、「働く」では高収入キャリアプランニングや就職・転職支援がそれぞれミッションとされており、インヴァストグループの各事業が当てはめられています。

しかし、良質な教育を受けるという「学ぶ」フェーズには該当する事業がまだない状態でした。そして、川路社長から「今、ここを探してるんだ」と言われ、BSCの事業ならピッタリ合うから「ぜひ一緒にやろう」と誘われたんです。

サイクルを完成させるためには日本人を世界で活躍できるような人材に育てるための事業が必要という想いが川路社長の中にあり、私の事業はインヴァストのミッションサイクルにぴったりとフィットしていました。そして、私にとっても、同じ想いを持ち、私のミッション実現のために一緒に走ってくれるパートナーが見つかった瞬間でもありました。

それから少しずつ詳細を詰めていき、2024年2月16日のインヴァスト株式会社取締役会で承認され、100%子会社としてのBSC設立が決まりました。

日本人学生数が少ない今はボーディングスクール留学のチャンス

-日本からボーディングスクールに入学している学生は多いのでしょうか。

私費留学する日本人高校生の人数はごくわずかで、さらにそのうちのほとんどをカナダやニュージーランド、オーストラリアなどへのホームステイプログラム利用者が占めています。ですからボーディングスクールへの入学者数は高校生全体の中で非常に少ないのが現状です。

例えばアメリカのボーディングスクールで日本人学生が、3-5名在籍していれば「結構いるね」となります。10名以上在籍している学校もありますが、稀です。そして日本人が1人もいないボーディングスクールも多くあります。

ボーディングスクールはDiversity(多様性)をとても重視するため、留学している学生数が少ない日本人の学生を入学させたいと考えています。そのため、人気の高いボーディングスクールでも、日本人学生は、ほかの国の留学生と比べ、合格率が高い状態になっていると思います。

-BSCが目指しているのは、どのようなビジネスですか?

留学に関連するビジネスの多くは「留学斡旋業」と呼ばれていますが、BSCのビジネスモデルは少し違います。受験校選びや受験対策に加えて入学後のフォローアップサポートまでしっかり提供します。留学斡旋業のように「紹介して、手続きが終わったら終了」というビジネスモデルではありません。

BSCが目指すボーディングスクール専門のコンサルティング業は、ファミリーの教育アドバイザーとしての役割を担うことです。例えばご両親が日本国内で中学・高校への進学を考える際には、塾がアドバイスしてくれます。BSCはボーディングスクール留学を考えた時に、気軽に相談できるアドバイザーです。

私自身も親として、息子の教育について悩みます。正解はないとわかっていても、息子にあった環境で、良い仲間や先生に囲まれて、良い教育を受けてほしいと強く思います。

しかし、パーソナルな問題のためなかなか適切なアドバイスや答えを得られないのが実情です。だからこそ、BSCでは、子どもをボーディングスクールで学ばせる挑戦を決意されたご両親のコンサルタントとしてできる限りのサポートを提供していきます。

留学後のフォローアップサポートは、卒業までの3-4年間を希望される方が、全体の80%以上のため、学生とご家族とコンサルタントの信頼関係も強くなります。

豊富な経験とボーディングスクールとの強固な関係で将来性に自信、学生と一緒に成長を続ける明るい社風の会社になりたい

-BSCの将来性について教えてください。

ボーディングスクール留学のニーズは、今以上に高くなります。正しい受験校選び、ファミリーの教育アドバイザーとして経験豊かで、ボーディングスクールと強固な信頼関係を持つボーディングスクール留学専門のコンサルタントが今以上に必要になります。BSCの事業の必要性はこれからますます高まっていくと思います。

日本より富の集中と格差が大きいアメリカでは、子どもへの教育は未来への投資と考えられています。個人が今以上に豊かになるだけでなく、社会全体をよくするためのリーダーを育成するために最高の環境と教育を提供することに惜しみなくお金をかけています。

もちろん、こうした考え方は日本でも広まりつつあり、偏差値をベースとした考え方や受験の結果に重きを置いた教育方法は大きく変わりつつあります。グローバルに活躍できる人材を目指して、ボーディングスクール留学を、子どもの教育の選択肢の1つとして考える方の数は増え続けています。

また、ボーディングスクール留学は専門的でニッチな分野のため、様々な企業から、クライアントに提供する付加価値サービスの1つとして自社事業と関連付けたいと申し出があることもBSCの将来性の高さを裏付けています。たとえば英語学校が小中高校生の海外留学を目的とした英語学習プログラムを考えた時、ボーディングスクールは留学先対象となり、BSCのようなスペシャリストとの関係は不可欠です。

プライベートバンクがクライアントに提供するコンテンツの1つとして持っている「教育」にボーディングスクール留学の専門家の紹介をメニューに加えることで、付加価値の高いサービスの提供になることもあります。これらは、あくまで一例ですが、BSCが提供するボーディングスクール留学のコンサルティング事業は、個人レベルでもビジネスレベルでも注目され、引き合いのある事業だと考えています。

次に業界内におけるBSCの競争力についてですが、一番のセールスポイントは社長である私自身がボーディングスクールの卒業生であるのに加えて、ボーディングスクール留学専門のコンサルタントとして20年以上の経験を積んできた点にあります。

世界各国のボーディングスクールとのネットワークを持ち、彼らから信頼を獲得できています。長年にわたり誠実に対話を続けてきたので、その経験が強固な人間関係として生きており、友人の数は日本国内よりボーディングスクールの関係者のほうが間違いなく多いです(笑)。

私がボーディングスクールを卒業して30年経ち、テクノロジーの進化に合わせて、特にコミュニケーションは格段に取りやすくなり、リアルタイムで情報を共有することができるようになりましたが、色々なトラブルも起きています。ボーディングスクール卒業生だからこそ気が付くこと、できるアドバイスもあります。

これは、ボーディングスクール留学前も留学後も、学生にとっても、保護者にとっても、安心感を与えることができるBSCとしての強みです。


-BSCはどんな会社になっていきますか。

3年以内に、ボーディングスクール留学を考えた時にBSCという会社名が思い浮かぶ、そしてどこかで聞いたことがある、と思ってもらえるようにします。そして、ボーディングスクール留学に対する認知度を高める活動に積極的に取り組んでいきます。

一緒に働く社員たちと、BSCのミッションを共有し、協力し合いながらボーディングスクール留学コンサルティング事業を一歩ずつ成長させていきたいと考えています。そして、BSCを底抜けに明るい会社にしたいと思っています。

なぜなら、BSCは多くの学生たちが訪れる場所になるからです。学生たちにとって、居心地のよい、いつでも帰ってきてもいい場所でありたいと考えています。

そして、10年後、20年後に世界をリードする日本人を育てるという目的意識を明確に持ったボーディングスクール留学のプロ集団を作り上げていきたいと考えています。

-BSCのコンサルタントにはどんな人材を求めていますか。

BSCのコンサルタントとして活躍するためには、英語と日本語によるコミュニケーション力、そして文章力&読解力が必要です。

保護者からの要望は多種多様であるとともに、大切な子どもの教育(留学)についてですからさまざまな希望が寄せられます。全ての希望に応えることは難しい場合が多いため、保護者が本当に叶えて欲しいと願う要望については、しっかりと実現する必要があります。

それを見つけ出す、もしくは見極めるために、コミュニケーション力は非常に重要です。また、ボーディングスクールの入学担当者に、担当する学生1人1人の良さをしっかりとアピールし、希望校への合格に繋げなければなりません。英語によるコミュニケーション力も必要になります。 

学生、保護者、ボーディングスクールの入学担当者とのコミュニケーションは、会話だけでなく、文章を通して行う機会も多くあります。したがって、正しく日本語と英語の読み書きができることも必要です。また、清潔感や人当たり、それに物腰の柔らかさなど相手を不快にさせないためのスキルも欠かせません。 

私が最も尊敬するボーディングスクール留学専門の先輩コンサルタントは、英検2級程度の英語力しかありませんでした。英語による会話も決してほめることができるレベルではありませんでした。

しかし、彼の言葉は、多くの学生の心に響き、保護者を納得させ、そしてボーディングスクールの入学担当者や校長先生に受け入れられました。それは、彼が、どんな時も、学生の将来の成功を信じ、夢を共有し、まっすぐな言葉で想いを伝えていたからです。

私自身、今でも、彼の背中を追いかけ、彼のような絶大な信頼を得ることができるコンサルタントになるために努力しています。

BSCのコンサルタントとしてもっとも大切なことは、子どもの可能性を信じることです。そして、その可能性を最大限引き出すための環境と教育を一緒に考えることです。

BSCでボーディングスクール留学専門のコンサルタントに挑戦したいと思った皆さんの可能性を私は信じます。

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