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【データサイエンティスト座談会】業務からIT環境、スキルアップまでインヴァストの働き方を大公開!

インヴァスト株式会社でデータサイエンティストとして活躍中の土井雄太氏と楊暁静氏に、取り組んでいる業務の内容やエンジニアのIT環境、それにスキルアップなどについて話を伺いました。

データサイエンティストとしての働き方についてざっくばらんに語っています。

データサイエンティストとしてAIトレード「マイメイト」の品質向上・機能強化に取り組む

-おふたりのプロフィールをご紹介いただけますか。

土井:事業推進部のデータサイエンスチームに所属しています。肩書はスペシャリストで、専門職としての扱いになっています。インヴァストでは私が最年長なんです。

インヴァストに入社するまでは金融機関でクオンツアナリストとしてキャリアを積んできました。クオンツアナリストは金融工学や統計学の知見を活かしてマーケットを分析し、セールス向けのサポート資料を作ったり、運用戦略を立案したり、金融商品を開発する業務を担当します。

金融といってもさまざまな業種がありますが、私は証券会社と資産運用会社を経験してきました。転職サイトを通じて鶴見常務取締役とお話する機会があり、インヴァストに入社したという経緯です。

【データサイエンティスト】独特の立ち位置で自分たちの想い込めた商品開発できるのが醍醐味 | インタビュー
インヴァスト株式会社でスペシャリストとして勤務している土井雄太氏に、データサイエンティストの業務ややりがいについて話を伺いました。 プロフィールや入社のきっかけ、現在の業務内容そしてデータサイエンティストに求められるスキルなど様々な点から語って頂いています。 -プロフィールをご紹介頂けますか。 ...
https://www.wantedly.com/companies/invinc/post_articles/403741


楊:私は2022年6月に入社して、土井さんと同じ事業推進部のデータサイエンスチームで仕事しています。前職は製造業向けに業務改善のコンサルティングサービスを提供している会社でデータサイエンティストとして働いていました。

出身は中国の青島で、アメリカのミネソタ大学に留学し数学を専攻して2018年に卒業、日本で就職したんです。アメリカではなく日本で就職活動したのは、両親が日本に住んでおり、私自身も日本の文化に興味があって、食べ物も大好きだったからです(笑)。

ミネソタ大学でも日本文化を学ぶクラブに所属していましたので、日本の企業に入社したいと考えていたんです。前職ではAIモデルの開発や要求分析、シミュレーション、検証環境構築などを担当しましたが、金融の仕事に興味を持っていたので、AIや機械学習を扱っているインヴァストに転職しました。

【新入社員】インヴァストはインターナショナルでフラット、とても働きやすい環境 | インタビュー
2022年6月にデータサイエンティストとして入社したばかりの新入社員である楊暁静氏に、入社したきっかけや日々の業務、職場環境について話を伺いました。 米国の大学を卒業してからインヴァストに入社するまでの経緯や休日の過ごし方、また将来の夢についても語って頂いています。 -まず、楊さんのご経歴について教えていただけますか。 ...
https://www.wantedly.com/companies/invinc/post_articles/413322


-現在はおふたりとも同じプロジェクトに参画しているんですが?

土井:私たちが担当している商品・サービスはどちらもインヴァスト証券のAIトレードサービス「マイメイト」です。

マイメイト(外部サイト)

マイメイトの機能強化・品質向上という意味では同じですが、私と彼女では業務における役割が異なっています。彼女は強化学習を用いたAIモデルの有効性確認や新しい手法の検証を担当しており、私はUIの改善や機能拡張に取り組んでいます。

具体的には、マイメイトのユーザーがエージェントを作成し走らせて運用する際に、他のユーザーが作成したエージェントと組み合わせて運用するシステムの拡張機能を分析しているんです。伝統的な資産運用会社の業務に例えると、資産運用のポートフォリオ戦略におけるアセットの組み合わせ検証と共通しているという意味で、前職での経験を活かせているのかな、と考えています。

楊:私は主にAIモデルの技術面や特徴量の検証を行う業務が中心で、現在のモデル上で新しいモデルを検討するなどの作業も行っています。

土井:特徴量はAIモデルで予測を行うための手がかりとなる数値のことで、マイメイトの機能を強化していくために必要な数値ですね。

楊:土井さん、補足ありがとうございます(笑)。

土井:いえいえ。データ分析の世界では「Garbage In, Garbage Out」、直訳すると「ゴミを入れたら>ゴミしか出てこない」と言う格言があります。つまり、AIモデルに何を投入するかによって得られる結果の信頼性が天と地ぐらい異なってくるので、そのような意味で彼女の業務はマイメイトの機能改善にとって非常に重要なんです。

データサイエンティストとしてのスキルアップは大学セミナーや勉強会への参加で

-データサイエンティストとしてスキルアップするために何か実践していることはありますか?

楊:私は前職が金融関係の業種ではなかったので、現在は大学の工学部でAI研究室が主宰している金融スペシャリスト向け技術セミナーに参加しています。金融市場や機械学習、テクニカル指標、ラベリング、それにバックテストといった分野に関して学んでおり、業務に役立てています。

土井:優秀な学生も多く参加するセミナーのようですから社会人としては業務との両立が大変だと思いますが、楊さんは頑張っていますね。

私は週末、ITエンジニア向けの勉強会などに参加しています。connpassやTECH PLAYなどITエンジニア向けのセミナーを管理するプラットフォームで様々な勉強会が企画されていますから、関心ある分野のセミナーに申し込むようにしているんです。

また、AIに関する学会であるSIG-FIN(人工知能学会 金融情報学研究会)が年に2回開催されますから、AIの手法を金融に適用した事例や論文の発表から吸収して社内にフィードバックするようにしています。

楊:セミナー以外では技術書を読んでいます。英語で読む場合が多いですが、ファイナンスや機械学習についての書籍もAmazonで購入できるので便利です(笑)。

-データサイエンティストとしておふたりとも今後もスキルアップを継続されていくと思いますが、そのために会社に希望したい点などありますか?

土井:現在も、業務に関係する機器や書籍などは会社が購入してくれています。またセミナー費用の支援制度も仕組みとしては用意されていますので、申請すれば活用できます。

ただ、私の場合は自腹を切って勉強しないと身につかないという考え方なので、1回数千円程度のセミナーであれば、自己負担で真剣に取り組むようにしているんです。スキルをアップさせるためにもっと高額のセミナーや研修に参加したいと考えることがあれば、会社に申請するかもしれませんけれどね(笑)。

楊:私は資格を取得したらインセンティブが発生する制度があれば、もっとモチベーションが高まるだろうと考えているんです(笑)。

土井:資格手当のイメージですね。前の会社ではあったんですか?

楊:ありました(笑)。資格を取得すると報奨金が出たり。エンジニア関連以外にTOEICなど語学力についての資格にも報奨金があって、TOEIC800点以上でいただきました。

土井:楊さんは英語ネイティブだからなぁ、日本人が日本語の資格を取ったみたいな話かも(笑)。

楊:そっか(笑)。でも資格取得支援制度があればいいなぁ。AWSについても資格がいくつもありますから、取得したいので会社に応援して欲しいと思っているんです(笑)。


-おふたりはどんなIT環境で作業しているんですか?

楊:会社からノートパソコンを支給されており、インヴァスト証券からもノートパソコンを支給されています。マイメイトはインヴァスト証券のサービスですから、インヴァストで作業をする環境と分ける必要があるためです。

土井:マイメイトのデータベースに接続するには、インヴァスト証券のIT環境から行う必要があります。インヴァストとインヴァスト証券は別会社ですから、セキュリティ上も分けなければならず、このような形態となっています。

使っているノートパソコンは私も楊さんも同じで、ほかに約24インチの外部モニターを貸与されていますから、オフィスでは2画面で作業しています。

楊:私も同じ大きさのモニターを使っていますが、2Fのフリースペースに集まって作業する際には、設置されているモニターに接続しています。

土井:私たちは毎週1回、インヴァスト証券でマイメイトを運用しているチームとコワークする機会を設けているんです。インヴァスト証券側からはエンジニアが5~6名参加しますので、2Fのフリースペースを利用して共同作業しています。インヴァストからも私たちを含めた5名が参加しています。

コワークに利用されている2Fのフリースペース


インヴァストは社員を大人として扱い、個を尊重してくれる自由な会社

-データサイエンティストとして働く上で、インヴァストが他社と違うと感じる点はありますか?

楊:ありますあります!(笑)インヴァストは2社目ですが、以前の職場環境に比べると、とても働きやすいんです。

前の会社は日本的というか、ネイルはダメ、髪のカラーも明るいのはダメ、ドレスコードもいろいろあるなど厳しかったんですね。でもインヴァストはルールがなく自由なので、とてもうれしいです。

髪の色は毎月変えてるんですよ(笑)。新しい気持ちになれますから。女性だけじゃなく、外国籍の方にもオススメできると思います!

土井:ルールがないと言うとゆるゆるな会社みたいですが、インヴァストは社員を大人扱いしてくれる会社なんです。厳しく管理したりしませんから、私もとても仕事しやすいと思っています。

他社の人材募集ページを見ると「社員の才能と個性を尊重する」、「多様な個性が当社の財産」といったキャッチフレーズが踊るケースが多いのですが、実際に入社してみると、同質的な人間が集まる一種の「ムラ社会」を志向しているな、と思える企業もあるものです。

一方で、当社はそういった「ムラ社会」とは対照的で、個を尊重してくれる会社だと感じています。お互いを大人同士として認識し、適度な距離感を保って業務に取り組める環境であると同時に、チームワークも機能しています。入社して1年以上経過しましたが、ストレスを感じることは皆無ですね。

-リモートワークの利用について教えてください。土井さんは出社派ですよね。ほぼ毎日出社されていますか?

土井:リモートワークは週に1回程度で、それ以外は出社しています。家だとダレてしまいがちなので、オフィスに来たほうが気持ちが引き締まって仕事が進むんです。

ペースを崩したくないので、リモートワークの日も出社と同じような時間の使い方をするようにしています。

楊:私はほぼリモートワークで、出社は週に1回ですから、土井さんと逆ですね。通勤で満員電車に乗るのがキツイので、リモートワーク制度はとても助かっています。

-メンバー同士のコミュニケーションはどのように行っていますか?

土井:出社のペースがバラバラなので、毎週Google Meetでミーティングを行って情報共有を図るようにすると同時に、コミュニケーションの時間としています。また、新型コロナが落ち着いてきましたので、2月からは毎週1回、同じ曜日に出社してインヴァスト証券側のメンバーと一緒にコワークする日を設けるようになりました。

リモートワークは確かに効率的なんですけれど、コミュニケーションは大切ですし、顔を合わせて仕事すると気づきが生まれますから。

楊:確かに、みんなが集まるとコミュニケーションが増えて、仕事以外の話もしやすいですし、おもしろい話を聞けます(笑)。


インヴァストは外国人や女性にも働きやすい会社、ハードルを感じずエントリーを!

-将来の目標についてお話いただけますか。

土井:私はマイメイトの資産クラスを現在の為替から増やし、充実させるのが目標です。世の中には、「長期分散投資」を目的とした「バランス型投資信託」というのがあるのですが、信託報酬が国債利回りを大きく上回る等、購入に関して、一顧だにしなくてよいものが多数存在しています。

当社は投資信託ビジネスを行っているわけではありませんが、リーズナブルな費用で安定したリターンを出す手段として資産クラスを増やしていくのは重要だと考えており、インヴァスト証券のマイメイトはユーザーに対して直接アピールできるので販売会社の要望に合わせて作る必要がなく、自分たちが主導的に商品・サービスを開発できます。自社で開発した商品・サービスをユーザーに対して直接、世に問える環境は魅力的だと思います。

楊:私の夢はマネージャーになることです(笑)。まだまだ成長しなければなりませんが、少しずつスキルを高めて、インヴァストで初の女性外国人マネージャーになりたいと思っています。

-求職者に対して何かメッセージをお願いします。

楊:私は外国人と女性にとって、インヴァストはとても働きやすい会社だと感じています。データサイエンティストとして機械学習が得意な方や、強化学習の経験が豊富な方がいらっしゃったら、是非エントリーして欲しいです。

それから、おしゃべりが好きなので、リモートワークだとなかなか雑談できずストレスに感じることもありましたが、毎週出社するようになってみんなと話せるようになって楽しく仕事できています。

インヴァスト証券のチームと連携しながら業務にあたるのは、コミュニケーションや雑談も増えてうれしい(笑)。おしゃべりが好きな方も大歓迎です!

土井:外から見るとデータサイエンティストって難しそうな仕事、という印象かもしれません。実際、ラクと言える仕事というわけではありませんが、例えば金融についての知見があってプログラムも書けるなど複数の分野について経験・スキルがある方って多くないんですよね。

ですから、やっていけないんじゃないかなどの不安を感じやすいかもしれませんが、なにかひとつでもこの分野なら自信がある、というのであればそれを軸に活躍の幅を広げていくことができますから、あまりハードルが高いと感じずにエントリーしていただけたらいいな、と思いますね。

(取材日:2023年3月14日 聞き手:垣本陸)

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