PDCA?(Plan/Do/Check/Action)
…次世代には通用しない手法かもしれません!
みなさんこんにちは!みなさんはPDCAという言葉を一度は聞いたことがあると思います。これを読んで、「Plan・Do・Check・Actのことでしょ?そんなの誰でも知ってるよ」と思った人が多いことだと思います。では、OODAという言葉はどうでしょうか?おそらく多くの人が聞いたことのない言葉だと思います。この言葉を聞いたことのある方、知っている方はかなり最先端かもしれません。自信を持ってください!今回は、OODAとは何かについて深掘りしていきます。情報収集の一環としてぜひ読んでみてください。
OODAとは何か?
OODAは、観察(Observe)・仮説構築(Orient)・意思決定(Decide)・実行(Act)の4つの頭文字を取ったものです。めまぐるしく変化していく状況の中で、いくつもの重要な選択をしなければならない際に、非常に役に立ちます。
PDCAと何が違うのか
PDCAとOODAは何かと比較されることが多く、どちらのフレームワークが優れているかを決めるのはナンセンスです。というのも、PDCAとOODAというフレームワークの作られた背景が異なっているからです。PDCAというフレームワークは工場の生産性を高めるために作られたものです。それとは違って、OODAは意志決定をするためのフレームワークです。そのため、単純にどちらの方が有用なフレームワークであるかを比較しないようにしましょう。次の段落から、OODAのそれぞれの要素について深掘りして解説していきます。
観察(Observe)
「観察」と言っても、ただ見ているだけでは何の意味もありません。観察というのは単純に言うと「情報収集」と言い換えることができます。自分の会社の経営状況はどうか、クライアントの企業にとって自分たちのサービスは価値があるのか、市場の動向は現在どのようになっているのかなど、的確に情報を収集することを指しています。
仮説構築(Orient)
仮設構築の段階では、上記の観察の段階で得られた情報をもとにして、もっともらしい仮設を構築します。このステップはOODAの中で最も重要なステップと言われています。それは、仮設構築の結果によって、次の行動が大きく変わってくるからです。仮設構築では、大まかにどのように行動するかを決めます。そのため、次の行動の与える影響は他の段階よりも大きいです。なので、このステップは非常に多くの人が重要視しています。
意思決定(Decide)
意志決定の段階では、最後の実行に向けて何をするかを具体的に考えます。その際には、着実にステップを踏んで考えていく必要があります。以下で考え方を紹介していくので、参考にしてみてください。
1. どうなりたいか
2. 考えられる選択肢をリストアップ
3. 最も有効な選択肢を選ぶ
この3つのステップを踏んでいくことで、より良い意志決定をすることができます。
実行(Act)
ここでは、意志決定で決めた行動を実際に試します。実行が終われば、次は2回目のOODAループに入ります。次の観察をする際に重要なことは、結果をずっと引きずらないことです。良い結果が得られれば問題ありませんが、悪い結果が出たときには気持ちをしっかりと次のループに切り替える必要があります。そうすることで、次のループでの結果がより良いものとなります。これは、何事にも言えることです。過去のことを引きずって、次の行動に影響を与えてしまっては元も子もありません。
日本企業はどういった場面で取り入れていけば良いか
「PDCAと何が違うのか」の段落で、OODAは意志決定のためのフレームワークでアルト説明しました。そのため、メーカーの生産性を高めることを目的として使うことはあまりおすすめしません。それよりは、企業の経営活動を行っていく上で、次の思索をどうするかといったことを考える際に用いると良いと思います。「雇用にかかる費用を削減するためにリストラするべきか」「他の会社に買収してもらった方が良いか」などの重要な選択をする際に、一度OODAのフレームワークを用いて、落ち着いて考えてみることが大切です。
大学生が利用するならこうするといいよ
上記のOODAを大学生が実践するなら、何かを始めるときや辞めるときに使えば良いと僕は思います。アルバイトを辞める時を例にして考えていきます。。アルバイトを辞める人の状況を以下で整理します。
・時給が少ない
・重労働で消耗している
・人間関係が上手くいかない
・成長している実感がない
これで1つ目の情報収集のプロセスは終わりました。次に仮説を立てます。上記を元に仮説を立てると以下のようなものが浮かんできます。
・時給が少ない→自分の能力を最大限に発揮できる環境ではない
・重労働で消耗している→アルバイトの選択ミス
・人間関係が上手くいかない→そもそも自分のコミュ力の問題(これに関しては、ココで対処するのは難しいです、他で対処しましょう)
・成長している実感がない→選んだ環境が悪い
これらをまとめると、「自分の能力を最大限に発揮できて、成長できる環境に身を置くことが自分にとって最も良い選択だ」という仮説を構築することができます。
次に意志決定をします。「自分の能力を最大限に発揮できて、成長できる環境」は人によって多少違ってくると思いますので、ここではそのような環境を仮に長期インターンとします。
そしてあとは実行あるのみです。これでだめだったらまた同じように、OODAのプロセスを踏みましょう。
まとめ
OODAとは何かについて深掘りしてきました。OODAは非常に使いやすいフレームワークです。このフレームワークを使う人は、しっかりとこのフレームワークの意図を理解して使うとより良い判断を下すことができると思います。このフレームワークを使わない人でも、考え方を知っておくだけでも、何かの場面に応用できるかもしれません。知識を存分に吸収する姿勢を持っていきましょう。