1
/
5

なにをやっているのか

健康の維持は、今も、そしてこれからも社会生活の基本となる要素です。ビジネスの点からも成長性や規模が極めて大きい分野です。 私たちInazmaは、人々にとって身近なクリニックを対象として、ヘルスケアの改革に取り組みます。具体的にはクリニックを訪れる人(受診者)の体験向上を目指すアプリケーションと、クリニックの経営効率の向上を目指すシステムの開発です。 Inazmaの強みは、開発したソフトウェアを活用したクリニック「ゼロマチクリニック天神」(福岡県福岡市)をプロデュースしていることです。開発したソフトウェアに対するフィードバックが迅速に得られる環境で、ソフトウェア改善のためのPDCAを高速に回すことが可能です。

なぜやるのか

Inazmaの発祥は、クリニックにおいて、医師が本当に必要とされている医療行為への集中を妨げる要因が数多くあり、それを少しでも軽減したいという問題意識からでした。それは同時に、受診者の不利益にもつながります。 医療行為に集中できないことは、例えば保険制度という、公的なお金を使うための運用プロセスにおいて煩雑で厳格な規則がついて回るためにミスがおこらないようにする必要があります。医師を含む医療従事者の仕事には、医療行為以外の規則遵守(コンプライアンス)にまつわる負担が多いのです。なおかつ、慣習的に紙ベースでの記録が主体となっており、事務の負担も少なくありません。そうした負担を解放するために、最適なソフトウェア実装を図ります。 もう1つの課題は、今の医療行為が「病気になった人を治療する」という点に重点がおかれていることです。社会的なコストを考えれば、病気にならない状態をできるかぎり維持すること、つまり治療よりも予防にシフトすることが課題です。これは皆が気づいていることです。けれども、なかなか実現できないのは、医療機関と生活者が「心身に不調が起きたとき」にだけつながる、という限定された関係にあるからだと考えています。 その現実を乗り越え、Inazmaがターゲットとするクリニックと人々が日頃から繋がる関係を作りたい、というのが事業を立ち上げる大きな動機でもあります。 クリニック向けのシステムで、医療スタッフの負担軽減をはかること。 スマホアプリを通じて、受診者の「めんどう」を取り除くこと。 同時にクリニックが受診者と常に繋がる状態を、アプリを手始めとして作ってゆくこと。 これが、Inazmaが行おうとしていることです。 患者ファーストを標榜するクリニックは多いのですが、受診者の「めんどう」を取り除いて、その体験向上を実現するためには何らかの仕組みを備えることが求められます。 Inazmaでは、予約・受付・決済のアプリを通じて、待ち時間を極力減らし、診療が終わったらそのまま帰れることで受診者の「時短」を図ったり、紙やプラスチックの診察券を持ち歩かなくてもいいなど、さまざまな工夫をしています。 未来像も少しお話ししましょう。 今も、スマートフォンやスマートウォッチなどのデバイス、あるいはモバイルデバイスと体重計のような測定機器の連携によって、生体情報をモニタリングし、データを記録することができるようになってきました。 けれども、まだまだそれらが、クリニックのような医療機関と共有されていないのが現状です。受診者のクリニックへの信頼関係によって、データの共有が自動的になされれば、病気という事態になったときに役立つ平時の情報もそこから得られることもあるでしょう。受診者が意識的な努力という負担をすることなく、データ取得、クリニックとの共有、モニタリングの仕組みをつくり、不調に陥る兆候がシステム側からアラートを発することができるようになることもいずれ可能になると私たちは考えます。 そうした仕組みを、意識することなくコンピュータの操作ができるAmbient Computingになぞらえて、私たちは「Ambient Healthcare(アンビエント・ヘルスケア)」と呼んでいます。

どうやっているのか

ソフトウェア開発は、Inazmaの最も大切なプロダクトを作る仕事です。それらを効果的・効率的に行えるようにするために、次のようなことを行っています。 ・ 全員でミッションを共有し、社会のためになる仕事をしようという志をもつこと ・ 経験やスキルと情熱を持った精鋭による開発チームを組織すること ・ アジャイルな開発を行うために、裁量と自由度の高い労働環境を整えること ・ シニアメンバーによる、タイムリーで的確なコードレビューを行い、成長を促すこと ・ スキルアップのための学習をサポートすること 上記に加え、次のような行動の指針を決め、社員全員が理解し、実践するようにしています。それは、ストレスが少なく、気持ちの良い職場にしたい、という願いにも通じています。 <私たちが大切にすること> ■ 受診者の体験を最優先で考える/当事者意識を持ち、先を読んで手を打つ Inazmaでは、メンバーひとりひとりが当事者意識を持って、業務に取り組んでいます。 解決すべき課題を自分ごとと捉え、自問自答を繰り返しながら行動します。 全ての行動に根拠を持ち、一手先を読みながら、常に未来を見続けます。 ■ スピード重視。すばやく動く/チームファーストの精神で協力し合う スピード感はInazma が特に大切にしている価値観です。 とにかく速く。考えながら、手を動かす。 スタートアップベンチャーなので縦割りの仕事はありません。常にメンバーと助け合いながら業務に取り組みます。 ■ 勘に頼らず、データ、数字を使いこなす 「どうしてこうなったか」「次はどうなるのか」全て数字(客観性のあるデータ)と理論づいた根拠を基に先を予測して行動します。 ■ 透明で、公平。風通しの良い組織にする/仕組みを作って課題解決し、経験を共有する 年齢・性別関係なく、常にチーム全員で成長し続けることができる組織です。小さなチームなので経営状況などもフラットにシェアします。みんなで一緒に考えて、1歩ずつチームを前進させます。 助け合いの精神で、互いの成長を促します。