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なにをやっているのか

いきはぐWebサイト
私は子連れで取材してます!
NPO法人いきはぐ代表の征矢里沙です。 幸せに生きるために必要なことを、自ら考え、主体的に行動できる力―― そんな『生きる力』をはぐくむ教育に、本気で取り組んでいる学校・幼稚園・保育園等が、日本全国に約200ヶ所あります。 初めてそうした学校や園を見学したとき、私は、 「こんな教育あったんだ!! こんなところに通いたかった!!」 とすごく感動して、わくわくしました。 しかし一方で、こんなに素敵な学校・園が、一般にはあまり知られていないことにびっくりしました。 そこで、日本全国の『生きる力』をはぐくむ学校・園を取材して、Webサイトやイベントで紹介する活動を2012年5月から始め、これまで約70ヶ所を取材してきました。

なぜやるのか

この活動の原点は、高校2年生のときです。私は、何の疑問もなく学校に通い、勉強が得意な、いわゆる優等生でした。 でも高校2年生のとき、恩師との出会いによって、自分に『生きる力』が全くないことに気づいたのです。自分の頭で考えられない、他人や社会に興味がない……この世界はとてもつまらないものに見えていました。 恩師に叱られて、それに気づいたとき、愕然としました。 「私は毎日マジメに勉強してたのに、なんでこうなっちゃったんだろう!?」 衝撃を受けた私は、『生きる力』をはぐくむ教育について研究したいと考え、大学に進学しました。色々な教育改革を調べましたが、どれも本当の『生きる力』とはつながっていないと感じました。 そんな中、たまたま手に取った一冊の本から、普通の教育とは全く違う教育がある、ということを知りました。エリート教育の私立とも、不登校向けのフリースクールとも違うものです。 「これだ!!」 ピンときた私は、卒論の研究として、現場を見学してまわりました。 見学したどの現場でも、大人たちは熱意にあふれ、子どもたちは生き生きと輝いていました。 私は涙が出るくらい感動して、 「これこそ『生きる力』をはぐくむ教育だ!!」 と確信しました。 しかし、そうした学校・園が、一般にはあまり知られていないことに、本当にびっくりしました。 一方、一般の学校・園に通う子どもやパパ・ママ、教育に関わる方が、いじめ・学級崩壊・学力低下など、教育のことで悩む声をたくさん聞きました。 「『生きる力』をはぐくむ学校・園には、教育の悩みを解決するヒントがいっぱいある。もっとたくさんの人に知って欲しい!!」 そう思った私は、大学を卒業後、社会人経験を経て、2012年5月「NPO法人いきはぐ(=いきる力をはぐくむ、の意)」を立ち上げました。