なにをやっているのか
黒潮がもたらすカツオに代表される豊かな海産物、坂本龍馬が愛した「桂浜」。 そんな海のイメージを持つ高知県。
一方では、森林率が全国一の84%であり、日本最後の清流といわれる四万十川や水質全国1位(2010年)の仁淀川が流れています。
高知県は、イメージの強い海だけでなく、海・山・川の全てが揃う自然豊かな県なのです。
高知市の中心地でも、車で30分走ればその大自然が広がる。釣り、BBQ、キャンプ、山登りは、特別ではなく日常。そんな生活が出来てしまう場所!
また、食の宝庫でもある高知県は、海産物を筆頭に、ナスやトマトなどの野菜、幻の和牛と呼ばれる「土佐あかうし」、卵も肉もうまみ濃い「土佐ジロー」、ゆず・文旦・小夏などの柑橘類・・・一年を通しておいしいものが揃う。旅行雑誌のアンケートでは「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」部門で、8年間のうち6回日本一に輝いた。
そんな高知県が力を入れているのが、県外から人材を呼び込む「移住促進」です。
移住には、住環境や支援制度、仕事、新しい土地での人間関係構築など、さまざまな気になるポイントがあると思います。
そのなかで今回は「高知で働く」をテーマに絞り、5月に東京と大阪の2ヶ所で『高知就職・転職フェア』を開催します。
このフェアは、高知を代表する企業約30社が参加する高知県最大規模のU・Iターン就職相談会です。
なぜやるのか
1985年の人口約84万人をピークに、増減を繰り返し、2000年の人口約81万人からは徐々に人口が減少している、少子高齢化の先進県。それが高知県です。
だからこそ、「移住」というテーマに2006年から全国に先駆けて取り組んでいます。様々な取り組みを進めた結果、県外からの移住者数は2013年度の270組487名から、2017年度の816組1198名と年々増加しています。
移住に関して、さまざまな施策を行ってきた中で見えてきた課題があります。それが、移住相談と就職相談に総合的に対応できる窓口がないこと。
そこで、2017年10月に官民が連携し、「一般社団法人高知県移住促進・人材確保センター」を設立しました。
官民それぞれがこれまで蓄積してきた、市町村や民間団体とのネットワークをフル活用し、移住相談から就職相談までワンストップで対応しています。
どうやっているのか
移住者の7割はIターンの方です。移住のきっかけはさまざまですが、「ぼんやり移住を考えていた中で、いろいろな具体的な話が聞けたことで高知県を選んだ」そんな方も大勢います。
そのためにも、さまざまな情報の発信や出張個別相談会、移住体験ツアーの実施など多角的な情報提供を行っています。
そのひとつが今回の『高知就職・転職フェア』。
各企業の詳細は是非フェアに足を運んで、直接話を聞いて欲しいと思いますが、高知で働くことについて数値面からご紹介します。
【活躍する女性の多さは全国トップレベル】
管理職に占める女性の割合は21.8%、起業者に占める女性の割合は18.2%で共に全国1位です。
【可処分時間の多さ】
平日の自由に使える時間を東京都と比較すると、東京都が5時間29分/日に対して、高知県は6時間1分/日と一日で30分も多くなります。
【世帯収入の多さ】
共働き世帯が多い高知県。月の世帯収入は大阪府の442,232円に対して、高知県は444,453円と大阪を上回っています。
また、数値には表れない人の魅力も高知の特徴です。
人好きの県民性で、みんなで集まり美味しいものを食べることを好む人が多くいます。お酒好きのイメージもここに起因しています。そんな県民性だからこそ、飛び込みさえすれば新たな人間関係を築きやすいのが高知です。