この会社に入ったら、どんな経験ができるのだろう?どんなキャリアを描けるのだろう?気になる就活生の方も多いのでは。
2018年にイードに新卒で入社後、教育メディア「リセマム」のプロデューサー(広告営業担当)として活躍し、2021年4月に教育業界向けメディア「ReseEd(リシード)」の編集長に抜擢された杉山さんに、働く上で意識していたこと、自身のキャリアを作り上げた学生時代の原体験を振り返ってもらいました。「当たり前のことをやっていただけ」というイード最年少編集長の仕事観とはどういったものなのか?ぜひ最後まで御覧ください。
ー杉山さんの自己紹介をお願いします。
キッズ&ファミリー事業部の杉山薫子です。2018年に新卒で入社後、保護者向けに受験・進学情報を取り扱う「リセマム」のプロデューサー(広告営業)を担当し、現在は教育業界に向けて情報を発信する「ReseEd」で編集長を務めています。
ReseEdは2020年の頭に、部長の田村さんと外出帰りの電車内で「先生向けの教育情報メディアを作ろう!」という話になり、その後すぐ立ち上げに向け動き始めました。メディアの名前から全体の色のイメージ、デザイン、カテゴリー分けなど一から作り良い経験ができてたと思います。
今は編集長として、メディア全体の方向性を決めたり、読者の皆さまにReseEdのファンになってもらえるようなイベントを企画したり、プロデューサーとクライアントのアポイントに同行したり…メディアに関わることはすべて行っています。どうすれば教育業界の皆さまから信頼されるメディアになるだろう?と日々考え実行に移すのが私の仕事ですね。
杉山さんが編集長を務める「ReseEd」。教育業界で働く方に向けて最新情報を届けている。
ー入社4年目にして編集長と聞くと抜擢という印象を受けますが、「編集長を任せたい」と話を聞いた時、いかがでしたか?
「ReseEdの編集長をやってみない?」と部長の田村さんからお話を頂いたのは、ReseEd立ち上げから1年後、入社3年目が終わるタイミングでした。楽しそうという気持ちが先行して「楽しそう!やります!」って即答したのを覚えています。キッズ&ファミリー事業部は「チームで動く」ということを意識しているので、私が編集長になったから働き方が大きく変わった、とは感じていません。これまでのプロデューサー的な動きにプラスし、メディアの舵取りを任され新たなことにチャレンジできている、というふうに捉えています。ですので、プレッシャーはあまり感じてないですね。
ー軽やかな感じで杉山さんらしいですね!今を楽しんでいるのが伝わってきます。もともと教育に興味はあったのでしょうか?
入社当時「教育のメディアに携わりたい!」という気持ちがあった訳ではないです。でも私の半生を振り返ってみると、小学校と中学校で受験し、中高一貫校に入学した後、大学附属高校を受験したのに、さらに大学受験もするという…(笑)。都内の私立の学校の名前を聞くと「あそこにある学校だな」とピンと来ますし、塾も複数通っていたので、教育とは近しい人生を送っていましたね。教育メディアに配属されたときも、「周囲の話についていけない」といったこともなく、違和感なく働く事ができました。
ー杉山さんがこれまで歩いてきた人生がそのまま活かせていると。これまではプロデューサーとして広告営業を行い、今は編集職へキャリアチェンジされて、ギャップを感じたことはありますか?
ギャップは特に感じませんでした。2年目の1月に1人でイギリスで行われていた教育イベント「Bett」へ行き、現地のレポートやインタビュー記事を書きましたし、入社1年目からクライアントに提案する記事広告の企画案や構成案は、編集部の方にサポート頂くこともありましたが、基本は自分主導で考えていました。サイトのアクセス数も分析ツールを使って毎日細かく確認していたので、「営業だから」「編集だから」といったような大きな違いは感じていません。イードは若手…それこそ1年目であっても幅広く業務を任せてもらえるので、自分で制限をかけずに色々経験していたことが今に活きていると思いますね。
イギリスで開催された教育イベント「Bett」の会場内の様子。(杉山さんが撮影)
ー制限をかけずできることをやるのはキャリアを形成する上で重要そうです。この4年間で努力してきたことがあれば教えてください。
あまり「努力」を意識したことがないのですが…(笑)。仕事をする上で気をつけていたことは「後回しにしない」ということですね。仕事を溜め込まない、と言いますか、振られた仕事はすぐに対応するようにしていましたし、「これは私には無理だな」と思ったものはすぐに周囲のメンバーに頼るようにしていました。得意な人に依頼したほうが、クオリティの高いものが出来上がりますしね。だからこの4年間で仕事に追われていっぱいいっぱいなることはなかったです。
あとは「こんなことがやりたい」、「これをやってみるといいかも」と新たな施策を考える時間を毎日多めにとるようにしていました。気分転換にもなりますし、そういう時間って私にとってかなり大切なので。振り返ってみると、そういったちょっとした積み重ねがあって今があるのかも、と思いますね。
これまでの努力とは別方向ですが、今は後輩を指導する機会が増えたので、齟齬なく仕事をお願いするために「ここまでで不明点はない?」と細かくすり合わせながら進めるようになりましたね。後輩の得意分野を見つけて仕事をお願いする、というのも意識するようになりました。
ーマネジメント的な側面も身につけている最中だと。この4年間を振り返ってみて、自身が望むキャリアを歩めていますか?
明確なキャリア像を持っていたわけではないのですが、入社したときに「5年目までになにかのメディアの編集長になりたい」と思っていました。全体を俯瞰する立場になりたかったんですね。ありがたいことに、気付いたらその立場になっていました(笑)。中期目標が終わってしまって、次はどんなキャリアを描こうかな?と考えているところです。
若いうちは働けるだけ働こうと考えてはいますが、私の性格的にバリバリやるとすぐ飽きちゃうので、飽きない程度に楽しみながらやりたいことを探そうと思っています。まずは自分らしく働いていたいですね。
「あんまり努力とか考えたことないんだよな…」と飄々と話す杉山さん。
ーやりたいことが必ずしもある必要はないですよね。4年目で編集長に就任、という結果を生み出した「これだ!」というご自身の原体験があれば教えてください。
振り返ると「自分で自分のことを決める」経験が多かったように思います。先程「小学生の頃から受験をしていた」と話しましたが、中学校の頃から自分の進路を親に相談したことがなくて。「私はこの学校に行きたいから行きます。だから費用を出してください。」って、高校も大学も自分で行きたい場所を決めて勉強して…就職活動も自分のやりたいようにやっていました。
大学に入ってからは、「可能な限り色んなことを経験しよう」と決めて、大学の実習は全て参加して色々な人に会うことを意識していました。本を読むことも大事ですが、人と話したほうが自分がアップデートされると思っているので、普段の生活で出会えないような人に会うチャンスがあればどんな場所であっても飛び込むようにしていましたね。そのおかげで「こういう考え方があるんだ」と、学生の内から柔軟な考え方ができるようになっていたと思います。
人と会って話すことは今の仕事にも生きていて、「そういえば〇〇さんがあんな事を言っていたな」と企画を考える時の引き出しにもなっています。
ー杉山さんの軽やかさは、大学時代に形成されたものだったのですね…そんな杉山さんが大学生に戻れるとしたらどんな選択をするかお聞きしたいです。
大学3年生が終わった瞬間に休学して2年くらい1人で海外に行きますね。「自分でなんとかしなきゃ」って生きる力と視野が絶対広がるだろうなって。そうすると自分の内側の核が強くなっていく気がして、誰かに何を言われても「そういう考え方もあるよね」「でも私は私だから」ってブレがなくなると思うんですよね。仕事で失敗しても「次はうまくいくかもしれない」って感情の波がなく同じパフォーマンスが常に出せる。経験や体験からしか自分は作られないから、学生に戻ったら、自分の核を強くするために修行に出たいなぁと。
ー自分の核を強くする…素敵な考え方です。杉山さんは、ご自身のどういったところを評価されて今があると考えていますか?
キッズ&ファミリー事業部に長く在籍し、チームのことをよく理解している、というのもあると思いますが、この4年間で誰よりも案件をこなしていたし、目標を見据えて動いていたという自負はあります。その点が評価されたのかなと考えています。私、ゆるゆるしているように見られがちですが(笑)、当たり前のことを当たり前にやっていますし、スピードも意識していました。それが自分で考える自分のいいところだと感じていますし、これからもそこは意識して行動しようと思っています。
ーありがとうございました!
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