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【社員インタビュー】「バーチャルのガワを被れば、すべての人が平等なラインに立って“個性だけで勝負できる”」入社3か月でゼロから事業を立ち上げたVTuberプロデューサーを紹介します。

こんにちは、イード採用担当のうえのです!

今回は社員紹介第2弾として、2019年4月入社の内定者「そめやん」がインタビュアーとなり、メディア事業本部 ゲーム事業部 VTuber事業担当者にインタビューしてもらいました。

入社3か月でゼロからVTuberビジネスを立ち上げた経験から、何を語ってくれるのでしょうか。ちょっと変わったインタビュイー(笑)に翻弄される内定者インタビュアーにも注目してご覧ください。

ー1月某日、新宿某居酒屋にて

うえの:そういえば今度Wantedlyに社員紹介記事載せさせていただきたいんですけど、顔出しってOKですか?

VTuber事業担当者:アバター姿でなら大丈夫ですよー。作っておきますねー。

うえの:(アバター?自分にそっくりなアバター作ってくれるのかな。さすがVTuberプロデューサーだなぁ。)ありがとうございます!よろしくお願いします。

ーインタビュー当日、イード本社にて

そめやん:今日はよろしくお願いします!・・・あれ?

誰もいない・・・?


スピーカーから流れる声:あ、ちょっと待ってください、今出しますねー。

謎の美少女:お待たせしました!今日はよろしくお願いします!

そめやん・うえの:(全然ほんもんと違うやん・・・!!!!)


そめやん:よ、よろしくお願いします…!

戸惑うそめやん。がんばれそめやん。


謎の美少女:ちなみにこれ、インサイドちゃん姉妹にもなれちゃうんですよ。

(インサイドちゃんMark2:通称つーちゃん)

(インサイドちゃんMark1:通称おねちゃん)

そめやん:おお!生インサイドちゃん!!!おねーちゃん(※インサイドちゃんMark1のこと)かわいい…。

謎の美少女:背景とかも簡単に変えられますよ~。


そめやん:おお!未来感!

初めて体感するVTuber技術にテンションが上がってきたそめやん。


謎の美少女:ちなみに対面?インタビューもできますよー。

そめやん:おおおおおお!すごい!かっこいいいい!


テンションマックスのそめやん。趣味で動画編集もしているだけあって、テクに興味津々の様子です。


うえの:そろそろインタビューを・・・

そめや:あっ、すみません・・・!それでは改めてまして本日はお願いします!ところでなんとお呼びすればよいでしょう?

謎の美少女:最近こう呼ばれることが多いんで「裏ちゃん」でお願いします。都内の共学校にバスで通う高校2年生。女子ハンドボール部に所属しています!ポジションは逆45°です。


ファッションには無頓着で、制服の下に学校指定のジャージを履くのがいつものスタイルなのだそうです。なんだろう、この、絶妙なダサさ・・・。


編集者からVTuberプロデューサーへ

そめやん:ではまずは、経歴を教えてもらえますか?

裏ちゃん:ずっと編集者になりたくて、大学卒業後は編集プロダクションに就職しました。そこではタウン誌やアニメ情報誌など紙媒体の編集をしていましたね。その後はフリーでライターをやって…、いずれにせよずっと編集・ライター畑でした。イードに流れ着いたのは2018年1月です。


そめやん:(あ、普通に答えてくれるんだ…。)ありがとうございます。イードを志望した理由ってなんだったんですか?

裏ちゃん:転職するときも、編集業務というのは前提で見ていました。編プロ時代は厳密にいえばグルメ本、スポーツ誌、音楽ライブのパンフレットなんかも作っていて、フリー時代はゲーム攻略や就活ノウハウ、芸能ニュースなどにも手を出していたんですが、そのどれもが面白かったんです。自分は特定のジャンルに拘らず、新しいことを知るのが好きなんだなと気づきました。なので、幅広いジャンルのメディアを運営しているイードの環境に魅力を感じたんです。


そめやん:実際イードに入ってみていかがですか?

裏ちゃん:(VTuberを立ち上げたため)予想に反して編集業務は最初の2~3か月くらいしか集中して取り組めなかったのですが(笑)。VTuber事業においても他ジャンルと連携できるのは助かっています。この間、TVアニメ『邪神ちゃんドロップキック』発のVTuber「邪神ちゃん」がインサイドちゃんとコラボしてくれたのですが、それはゲーム事業部だけの力では難しかったでしょうね。アニメ事業部のコネクションがあったからこそ実現できたと思います。今後も他ジャンルの事業部と連携して、インサイドちゃんの活躍の幅を広げていきたいなと思っています。


そめやん:裏ちゃんさんは現在イードのゲーム事業部の中で、VTuberビジネスを担当されているとのことなのですが、具体的な業務内容を教えていただけますか?

裏ちゃん:テクニカル面(映像編集、3Dモデルの調整など)以外をすべて担っています。


そめやん:すべて・・・?

裏ちゃん:はい、すべてです。具体的に洗い出すと、ユーザーにどんなコンテンツが刺さるか考える企画出しから台本制作、収録当日のディレクション、もちろんインサイドちゃん姉妹のマネジメントもやりますし、営業をはじめ外部との折衝、あとは事業全体のプロデューサーとして数値周りも見ています。


そめやん:裏ちゃんさんって体2つくらいあるんですか・・・?

裏ちゃん:(ニコッ)

なんか圧を感じる・・・。


新しいついでに新しいことを…アイデアがカタチになる瞬間

そめやん:VTuber事業を立ち上げようと思ったきっかけってなんだったんですか?

裏ちゃん:えっと…、イードに入社して2~3か月くらいですかね。ある日の編集会議(注:事業部ごとに今後のメディアの方針などを決めるmtg)でポロっと「最近VTuberブームの勢いがスゴいですよね」と言っちゃったんです。「これからバーチャルカルチャーを活用した取り組みが増えていくはずですし、どうせならインサイドちゃんを“バーチャルレポーター化”したら面白いんじゃないですか?」と。あくまでフラッシュアイデアだったんですが、それを聞いた上司から「やってみたら?」という一言が返ってきて…。それがVTuber事業のスタートでした。当時はタイアップや、とあるECサイトの制作進行管理などをメインにしていたので、本当にゼロベースから作り上げた感じです。


そめやん:イードはメディア運営のノウハウはあれど、動画づくりは全く初めてですよね。大変じゃなかったですか?

裏ちゃん:大変でした(即答)。自分はこれまでずっと編集畑にいたと話しましたが、編集って既にある素材をきれいに整頓する仕事なんです。ところがVTuberコンテンツはそうじゃない。やれ3Dモデルを作れだとか、やれ収録・動画編集はどうしたらいいんだとか、真っ新の状態から何かを創り出すことがこんなに大変だとは思いませんでしたね。


そめやん:新しいことを始めることに恐怖はなかったんですか?

裏ちゃん:それはなかったですね。というのも、ある意味ではイードに入ってからずっと新しいコト続きだったので(笑)


そめやん:あれ?イード入社当初は、経験のある編集業務をされていたんじゃないんですか?

裏ちゃん:それはそうなのですが、イードでは社員の一人一人がきちんとお金周りのことを考えなければなりません。なのでタイアップ進行管理一つとってもコストマネジメント込みで取り組まなければならない。今までの職場では予算などはトップダウンで下りてくるものという感覚だったので、同じ編集業務とはいえ日々新しいコトへのチャレンジでした。だからVTuber事業も「新しいついでにもう一つ新しいコト始めちゃおうかな」くらいの感覚だったんです。


そめやん:おお、かっこいい・・・。

裏ちゃん:(どや)

そめやん:あ、どやってる(笑)

渾身のどや顔と謎のポーズ。


そめやん:そもそもVTuberにはどういう想いを持ってたんですか?

裏ちゃん:いえ、もともと特別な想いを持っていたわけではなく、ましてやビジネスとしての可能性を感じたり、技術を深掘りしたりしていたわけではありませんでしたね。ちなみに最初にVTuberを知ったのは2017年末くらい。フリーライター時代でした。キズナアイさんがすでに人気を博していた頃で、面白いコンテンツが生まれたなぁ…ぐらいに見ていて、それから動画を視聴していたのも、俗に四天王と呼ばれる方々のものくらいでした。

そめやん:作る側に回った今、変化はありますか?

裏ちゃん:大きく変わりましたね。今VTuberって6000人くらいいると言われているのですが、チャンネル登録数の多い少ないにかかわらずアンテナを張って情報を仕入れるようになったのは勿論、コンテンツにどっぷり漬かっているうちに、VTuberという概念への捉え方も変化していきました。VTuberを自分で始める前は「VTuber=アニメーションキャラクターが、現実の人間みたく振舞うコンテンツ」くらいしか考えていなかったのですが、XR分野を切り拓くシンギュラリティとなりうる点、なにより日本が世界に先駆けるカルチャーになる可能性を持っている点に面白さを感じています。


そめやん:カルチャーとしての可能性ってどういうことでしょうか?

裏ちゃん:戦前1930年代の日本映画って、世界でもトップレベルの支持を受けていました。1950年代に日本映画は第二の黄金期を迎え、それに続いてマンガが登場します。そしてアニメ、ゲームと…。日本は100年近く前から継続的に、世界に先駆けるエンタメコンテンツの発信地であり続けたわけです。ところが今はGAFAや中国などの台頭で、日本発の新しいコンテンツが中々出てこない…いわば「冬の時代」に入ろうとしているのか?という状況で、久々に現れたのがVTuberなんです。その意義は、今まで画面越しに一方的に眺めることしかできなかったアニメーションキャラクターとリアルタイムに繋がれる、というサブカルチャー的側面だけではありません。例えば、世の中ってルックスの整った人が優遇されがちですよね。煌びやかなステージに立ってみたいのに、容姿という先天的な要因で夢をあきらめざるを得ない人がたくさんいます。ところがバーチャルのガワを被れば、すべての人が平等なラインに立って“個性だけで勝負できる”んです。さらに言えば、身体的ハンディがある方でも、バーチャル空間なら不自由から解放される…これは現状のツールでは限界はありますが、VTuberというコンテンツはそういう未来への可能性を提示してくれるものだと思います。


イードの「営業力」を他のVtuberに還元したい

そめやん:「インサイドちゃん」がデビューしてからの約一年間を振り返ってみていかがですか?

裏ちゃん:恥ずかしい話、立ち上げ前は「(YouTubeチャンネル登録者数)1万人くらいすぐ達成できますよ!」と豪語していたのですが、やってみると半年経ってその3分の1程度。これはまずいなと、ずっと試行錯誤の連続ですね。


そめやん:試行錯誤について、もっと具体的に教えていただけますか?

裏ちゃん:一つは「ユーザーとの対話」を増やしました。立ち上げ当初は編集動画を中心に投稿していたのですが、「そもそもVTuberの魅力ってなんだっけ?」と。そこで捻ったことはなにもせず、インサイドちゃんが飲み物片手に、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取る生配信を行ったんです。それが予想以上に面白い内容になり、さらに小さな話題も呼んで、かなり手応えを感じましたね。とはいえ、それ一辺倒でも飽きられてしまいますから、今でも企画出しには悪戦苦闘しています。同じくコンテンツという文脈で言えば、インサイドちゃんの「ブランディング」も大事にしています。インサイドちゃんは“バーチャルレポーター”を名乗っているのですが、そこはブレない軸にしたいと考えています。正直、“バーチャル〇〇”って言ったもん勝ち感があって、ニッチなジャンルを選ぶだけで先駆者になれちゃいます。だからこそ、肩書きだけじゃなくて“バーチャルレポーター”という立場ならではの体験を、いかにユーザーに提供するかを重要視していますね。


そめやん:コンテンツは追究し続ける必要がありますね。マネタイズの点ではいかがですか?

裏ちゃん:非常に多くの企業がVTuberビジネスに参入していますが、それらとイードの決定的な違いは「営業力」だと考えています。インサイドちゃんは数値面で、キズナアイさんやミライアカリさんなどのトップVTuberに遠く及びません。それでも、タイアップなどのお声がけを定期的にいただいており、お陰様でギリギリ赤字にならないくらいには軌道に乗せられています。それはメディア運営のノウハウがあるイードの「営業力」が成せる業だと思っています。


そめやん:イードだからこその形が生まれているのですね。今後のVTuber事業の展望についてお聞かせください。

裏ちゃん:前述の営業力を、インサイドちゃん以外のVTuberにも役立てたいと考えています。インサイドちゃんではキャラクター的に、あるいは持っている数値的に、荷が重い依頼もあったりするので、それを市場全体に還元したいです。VTuberを運営している多くの企業は、コンテンツ作りに注力してひたすらにチャンネル登録者数を伸ばすことで注目を集め、声がかかるのを待つという「石の上にも三年」型ビジネスを展開していると思いますが、すでに四天王と呼ばれる方々がいて、にじさんじさんや.LIVEさん、ホロライブさんといった作りこまれた“箱”システムが根付いている現状、そのスタイルでは限界があるし、実際に多くのファンに抱えながらもマネタイズがうまくいかずに消えてしまうVTuberが現れ始めています。それはとても悲しいですし、きっとVTuberご本人も精神的に辛いことだと思いますので、そこをフォローできる体制を作り上げたいですね。


ゼロイチで創り出すことにワクワクできる人と働きたい

そめやん:その構想を実現するためにディレクター職を募集されているわけですが、どういう人と働きたいなどあれば教えていただけますか。

裏ちゃん:まだ成熟していないVTuber市場においては、何もかも自分自身の手で創り出す必要があります。なので、新しくなにかを創り出すことを怖がらない人がいいですね。最近よく言われるゼロイチ人材(笑)


そめやん:確かに、乗っかりたい既存のモデルがどこにもないですもんね。

裏ちゃん:そうですそうです。そういう乗っかろうマインドの人は正直厳しいと思います。答えが無いからトライ&エラーを繰り返していくしかありません。クリエイターとしてのセンスとか、突飛な発想力はそれほど必要ではなくて、とにかくトライを自分から仕掛けられて、結果を受け止めて改善していける人と共に働きたいです。


そめやん:「自分には発想力が無いから新しいことなんてできない」という考え方は間違っているわけですね。

裏ちゃん:だと思います。これもイードの特徴の一つで、基本的に面白そうなことに対して「とりあえずやってみよう!」という風潮がありますよね。自分もこの事業を手掛けるまでYouTubeに動画をアップロードしたことすらありませんでした(笑)。ただ、すべてが新しい体験であるからこそ楽しい。なので、将来の仲間になってくださる人も“ディレクター”という肩書にとらわれずに、広い視点で楽しんでもらいたいなと思います。


そめやん:それでは最後にこの記事を読まれている方にメッセージをお願いします。

裏ちゃん:こんな美少女が待ってるよ~♡

そめやん:(美少女設定忘れてた・・・)ありがとうございました!!

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