百戦錬磨で規格外なフリーランスのコンサルタントが集結し、大企業からスタートアップまで実にさまざまなコンサルティング・プロジェクトを手がけているアイキューブ。
今回は、創業者の麹池と前職アクセンチュアで同期入社だった、Project Designer(ディレクター)の瀬川にインタビューを実施。直近で携わっている具体的な案件や、アイキューブならではの仕事の面白さ、自分自身のライフワークとのバランスの取り方まで、赤裸々に話してもらいました。
ぜひご覧ください!
株式会社アイキューブ
Project Designer(ディレクター)
瀬川将之
アクセンチュアのマネージャーを辞め、優秀な人材と働けるアイキューブへ
ーまずは瀬川さんの経歴を教えてください。
2001年に総合コンサルティングファーム アクセンチュアの戦略グループに入社しました。アイキューブ代表の麹池はこのときの同期で、もう知り合って10年以上の仲です。最初はハイテク・通信業界に始まり、電力や化学、素材・エネルギー業界など、複数のグループを経験しました。クロスインダストリーとしてマーケティングの専門部門に配属されたこともありましたね。8年間在籍し、かなりの古株になったところで、元上司が起業したベンチャー企業に転職を決めました。
ーアクセンチュアに8年も勤めたんですね。
最後はマネージャーになっていましたが、アクセンチュアのいわゆる主流のキャリアパスからは外れて、けっこう好き勝手に動いていました。だからこそ、飽きずに続けられたんだと思います。素材・エネルギー産業のグループにいるのに、アパレル企業の案件を勝手に取ってきて上司に怒られたりとか。小売業であるコンビニエンスストアの案件に「面白そうだからやらせてよ」と交渉して勝手に参加したりとか(笑)。興味関心の赴くままに、どんどん行動を起こすタイプでした。
2社目のベンチャーは、ITコンサルティングが中心の企業でした。4年間在籍する中では、いわゆる上流のマネジメントコンサルティングの統括だったのですが、好き勝手やっており同時に新規事業立ち上げなども行っていて、在籍中に自分の会社も立ち上げてしまいました(現在10期目)。
ーアイキューブの仕事に関わるようになったきっかけは何ですか?
代表の麹池とは、アクセンチュアを辞めてから深く関わるようになりました。副業の一環としてアイキューブのコンサルティングサービス「Project Design」の案件に携わり、現在はProject Designerとして数社のプロジェクトでデリバリーを見る立場にいます。当時から、若手も含めとても優秀な人材が集まっている印象があり、コワークする楽しさを実感していましたね。
Project Design:https://icubes.co.jp/service/
私は自分の会社もありますし、今もアイキューブでは業務委託(包括)で働いています。余談ですが、自身のライフワークとしてさらに別のソーシャルビジネスも2013年から手がけています。NPO団体を支援するシアトル発の中間支援組織の日本支部の理事に就任したり、地元の北九州で地域活性化のための一般社団法人を立ち上げたり、社会性の高い人々をマッチングするイベントも足掛け6年で80回以上開催してきました。社会貢献性の高い事業を行う人を、ビジネスの見地から支援したい!という強い思いがあります。
ーすごいです!複数のコミュニティのプロジェクトに、並行して関わり続けてているんですね。
2足にとどまらず、3足・4足のわらじを履いて常に走っているイメージですね。このソーシャルビジネスをやりたいと思った背景には、アクセンチュア時代に「アメリカ式の経営哲学」を極めることに対して感じた違和感があります。これでは、株主への提供価値を最大化することに偏りすぎていないか?企業の取り組みは、社会全体・他のステークホルダーにもその価値が還元されるべきではないか?と考えたんです。
アクセンチュアから2社目のベンチャーに転職したときも、自由な環境でこうした新しいソーシャルビジネスを作るチャンスがあるという考えがありました。これからもこのテーマは、自分が人生をかけて取り組むライフワークだと考えています。
レーダーチャートが凸凹な「面白い人たち」と仕事ができる
ーアイキューブで働く魅力は何でしょうか?
まず第一に、面白い人たちと一緒に仕事ができることです。その筆頭が代表の麹池ではないでしょうか。彼独特の行動力とか、発想力のすごさを「面白い」と感じていましたね。
ーそのすごさを、もう少し具体的に教えてもらえますか?
アクセンチュアを卒業して自ら事業を起こす人はけっこういるので、そういう意味での珍しさという意味ではないのですが。やっぱり、行動力やスピードですかね。先月話をちょっと聞いたと思ったら、今月にはもう「立ち上げる」と言って形にしているイメージです(笑)。口で「やりたい」と言うだけでなく、本当に実現する行動力やそのスピードの早さは、見ていてワクワクします。
「フリーのコンサルタントを集めてプロジェクトを組成する」という発想自体も面白いですね。アイキューブが運営する「Project BASE」では多数のフリーランスコンサルタントが登録しており、その中から常時10数人のコンサルタントが代わるがわる個別のコンサルティング・プロジェクトに参加しているのです。ほとんどの人が、私のようにアイキューブ以外にも2足・3足の草鞋を履く働き方をしています。アイキューブの社員を辞めてからも、何割かの稼働を引き続き残して関わっているような、不思議な立ち位置のメンバーがたくさんいるんです。
ーすごく流動的な組織体なんですね。
中・大規模のコンサルティングファームだけで働くよりも、よっぽど多種多様な人材に出会うことができると思いますよ。例えばアクセンチュアに長く勤めていると、良くも悪くも組織がモノカルチャー化してきます。”優秀なコンサルタント”像が定型化され、仕事も予定調和で進むようになってしまうんです。
その点、アイキューブのプロジェクトに携わっていると、本当に色んなバックグラウンドの人材と出会えます。金融・IT・製造業など業種の違いもそうですし、プロジェクト推進・分析・課題整理などのスキル面もそうですし、ひたすらコスト削減をしてきた人、ひたすらマーケ分析と最適化を行ってきた人、機械学習のエンジニアリングに特化した人など、強みとなる分野やスキルのレーダーチャートがみんな凸凹なんです。一言で表すと”モザイク”という感じです。そうした人たちに毎回新しい刺激を受けながら、一緒にプロジェクトに取り組むのを面白いと思える人であれば、アイキューブで働くのはとてもおすすめです。
大手向けコンサルティングの王道から、スタートアップの事業創出まで
ー実際に今アイキューブではどんなプロジェクトが走っているんですか?
これも実に多種多様です!麹池がすごく幅広くリードを取ってくるので。現時点では8つくらいのプロジェクトが同時に走っています。それこそアクセンチュアが受注するような大手企業の物流改革やデジタルマーケティングのコンサルティングもありますし、その一方で、スタートアップの事業創出や営業支援のプロジェクトも実施しているのはとても特徴的です。月額料金の中で、スタートアップの資金調達から営業支援、人事戦略等経営にまつわる全てに深く関わっていくコンサルティング(実際にクライアント企業を一緒になって経営するような立場)は、大手ファームではなかなか経験できないと思います。
実際に立ち上げた事業は、成功・失敗に関わらずたくさんあります。AIチャットボットのベンチャーや、M&Aにまつわるサービスを展開するBIZVALなどのスタートアップ企業は、まさに私がアイキューブに関わり始めた当時に手がけていた事業から生まれています。
ーアイキューブが新規事業創出の支援に力を入れられるのはどうでしてですか?
麹池が0→1の事業創出が好きすぎるということもありますが、「フリーのコンサルタントを集めてプロジェクトを組成する」という仕組みがそれを可能にしています。
正社員のコンサルタント100%で運営するコンサルティング会社では、特に景況の影響を受けたときなどに、新規事業創出に会社のリソースを傾けるリスクを取りづらくなります。私が2社目に勤めたベンチャーのコンサルティング会社が、まさにそうでした。仮に新規事業をやる余力があったとしても、既存のコンサルティング事業と新規事業の部署で分業が進んでしまい、1メンバーが興味関心に沿って自由に行き来することが難しくなる傾向があります。
その点、アイキューブでは優秀なフリーランスのコンサルタントをプロジェクトごとに募ってチームを組成するので、人員リソースが潤沢で融通が利くんです。だからこそコンサルタント一人一人は、自分のやりたい案件を自分で選び、自分の望むキャリアパスに近づきやすくなります。
ーコンサルティング業界の常識にとらわれない、自由なスタイルですね。
そうですね。必ずしもプロジェクトを人工だけで捉えないので。企業規模も、支援フェーズも、私たちが受け取る報酬モデルも毎回バラバラ。アイキューブで色々なコンサルティング案件に携わっていると、「コンサルティング事業とは何か」を改めて考えさせられることになるのではないでしょうか。コンサルティングの実業務についても、既存のフレームだけにはこだわりません。麹池と私の間では、自分たちで全く新しいフレームを生み出す議論などもよくしています。
2足・3足の草鞋を履きたい人が活躍しやすい組織
ー最後に、瀬川さんが考えるアイキューブが求める人物像を教えてください。
個人的には、チャレンジ精神を楽しみながら、ポジティブに色々なことに当たっていける人がマッチすると思います。なかなか読み通りにいかない、予測不可能な状況を「楽しい」と思えるかどうか。あとは、「アイキューブがすべて」という人よりは、他にも何か別にやりたいこと・ライフワークなどを持っている人が活躍しやすいイメージです。必ずしもそれがビジネスでなくても良いのですが。
ー瀬川さんには「社会課題解決とビジネスの融合」というテーマがあるとのお話でしたね。
はい。私の場合はアイキューブとは別に、社会課題の解決とビジネスをどう融合させるか?という個人的な課題意識を持ち続けています。近年、アイキューブを通じて某大手企業の「社会課題を解決する事業創造」のプロジェクトに参画する機会があり、これまで自力でそのテーマを模索してきた私としては、感慨深いものがありました。国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)が世の中に浸透してきた背景もあると思いますが、「ついにここまで来たか」と思いましたね。
こうした面白いチャレンジが現実になるのも、アイキューブの多種多様で優秀なコンサルタントたちのノウハウがあるからこそだと思っています。少しでもアイキューブに興味を持っていただけましたら、ぜひエントリーをお待ちしています。