こんにちは。IBJ広報です。
今日のブログは、IBJ働く人シリーズ第6弾。
システムエンジニア(ユニットマネジャー)の
黒岩さんをご紹介します!
6年前、エンジニアになるため福岡から上京してきたという黒岩さん。
とっても真面目な性格の黒岩さんですが、
”独学で失敗し、半年間ひたすら寝て過ごした”という
今からは想像出来ない過去が見えてきました...。
プロフィール
▲福岡県出身 33歳 佐賀大学経済学部卒業
▲旧SMBCフレンド証券会社を経て、システムエンジニアへ転向
▲空白の半年間+職業訓練の半年間を終えて上京し、2013年IBJへ入社
▲入社後、自社サービスの「PARTY☆PARTY」と「ブライダルネット」の開発を担当
▲好きなラーメンはとんこつ。だけど、こってりは苦手。
▲スキル:Ruby , JavaScript , ColdFusion , Git , SQL
インタビュー
(広報)---よろしくお願いします!早速ですが、黒岩さんのお仕事内容を教えてください。
(黒岩)「よろしくお願いします。今は、サービスサイトのシステム開発と運用・保守を行っています。新しい機能を開発したり、不具合の修正やサイト負荷対策を行ったり。サービス側から依頼があると、Webディレクターが構成を作るので、それを基にヒアリングを行い案件の要件定義をします。その後、具体的なシステムの設計から実装へと移っていく流れです。
案件の土台となる要件定義や設計は、とても大切にしていて。最初にきちんと組み立てることで、実装の工数が短くなったり。その後の流れが大きく変わってきます。逆に設計がしっかりしていないと、その後のサイト改修がどんどん大変になってくるんですよ。
一口にエンジニアと言っても、全員が同じ仕事をしているわけではなくて。よく、上流・下流という言い方をされますが、要件定義や設計が上流工程。プログラミングやテストすることを下流工程と呼んでいます。IBJのエンジニアは基本的に上流下流どちらもやっていて、私はどちらかというと上流の仕事が増えてきましたね。」
(広報)---世の中のエンジニアの9割は下流と言われていますよね。上流はやはり難しいのですか?
(黒岩)「最終的なプロジェクトの成否は、上流工程をどれだけ緻密に行うかによって決まるので、それだけプレッシャーや責任は感じています。システムのクオリティに関わることはもちろんですが、上流で不備があると下流へしわ寄せがいってしまうので。なので難しさで言えば、難しいと思います。一般的には、下流の仕事を経て上流へ移ることが多いですね。下流の仕事をしているときは、1日中プログラミングを続けていつの間にか定時になっている、なんてこともしばしば。」
(広報)--- そうなのですね。エンジニアとして大切にされていることは何ですか?
(黒岩)「シンプルに考え、シンプルに作る。先々楽になるようにというか、どんどん複雑化していかないようにと心がけています。”あれも出来るよね”と、可能性を考え出したら止まらないので。”機能は必要になってから実装する”というYAGNI(ヤグニ)の考え方がありますが(You ain’t gonna need it - そんなの必要ないって -の略)、私自身も結構考えすぎてしまうので、出来るだけ考えすぎずにシンプルに考えようと心がけています。もちろん、ユーザーにとってもシンプルな方が使いやすいですからね。」
(広報)---そのほうが、プログラミングも早く終わりますか?
(黒岩)「早く終わることが多いですが、稀に難しくなることもありますね。ユーザーにとってシンプル化しようと思っても、裏側では逆に大変になっていたり...。」
(広報)--- プログラミング以外で大変なことはありますか?
(黒岩)「今は慣れてきましたが、前までは何かを実装すると、四六時中気になって落ち着きませんでした(笑)お休みの日でも、サイトが重くなっていないか気になってアクセスしてしまいます。強いて言うなら、そこが大変かな。でも、頭で描いていたものが、だんだんと形になっていくことはやっぱり楽しい。IBJはサービス企業でもあるので、他IT企業と比べるとユーザーが近い分、直接反応を聞けることが喜びでもあります。」
(広報)--- 今までで一番思い出に残っているプロジェクトは何ですか?
(黒岩)「婚活サービスのPARTY☆PARTYリニューアル案件は大変でした...。入社以来同じサービスを担当してきたので、リニューアルの際は中心的なポジションでやらせていただいて。ただ、関係者含めると40人近く関わる大規模案件は始めてだったので、全体的なマネジメントが上手く出来ず悔しい想いが残っています。でもその経験から結構考え方も変わりましたね。無理はするけど、無茶はしなくなった(笑)
軽い案件だと工数の予測が出来ますが、重たい案件だと予測がざっくりとしか出来ないんですよ。進めていくうちに、次々必要な作業が出てきてしまう。それを最初にひいたスケジュール通り進めようとすると、絶対に歪みが出てくるし、システムの不具合につながる可能性もあるので。大事なのは、無理矢理スケジュール通りに進めるよりも、システムを安定稼働させること。それを考慮して、必要あればリスケもするし、スケジュールも変えていく。もちろん、スケジュール通りに進むのが良いことに間違いはないのですが。実際にリニューアルを実装したときは、パーティー会場へ行ったりもしました。直接お客様の声を聞いて、もっとこういうところに気を遣って作ったほうがいいのだなという発見がありましたね。」
(広報)--- 状況によって柔軟な対応が求められているのですね。黒岩さんはずっとエンジニアのお仕事をされていましたか?
(黒岩)「いや、大学卒業して3年間は証券会社でリテール営業をしていました。もともと人見知りだったこともあり、克服するためにあえて営業職を選んだ(笑)でも、働いていくうちにだんだんモノを作る仕事がしたくなったんですよね。そこから転職を決意しました。
”何をしようかな~?”と考えていた丁度その頃は、クラウドコンピューティングやスマホが普及した時だったので、Webが伸びるのだろうなーとは思っていて。そんな訳で、Webデザイナーになりたいと思い立ち、そのまま会社を退職して独学でデザインを勉強するためとりあえず本を買ったんですよ。でも、何もしないままいつの間にか半年が過ぎてた(笑)勉強しようと思って一応家にはいたのですが、いつの間にか寝てるんですよね。」
(広報)--- そうなんですか(苦笑)
(黒岩)「そうこうしているうちに”これはやばい”と思うようになり...ハローワークで職業訓練を探すことにしました。でもタイミング悪く、Webデザイナーの募集は終了していて。たまたまPHPでWebのサイトを作るという募集があったんですよ。”まあ似たようなものだろう”と甘い考えで、この世界に飛び込みました。職業訓練を半年間参加した後、エンジニアになるため地元を出て上京。そこの職業訓練は20人位参加してたけど、実際にエンジニアになったのは私だけでしたね。職業訓練はお金がもらえるので、私の時は結構お金目的でやっている人が多かった中、私だけどうにか知識を得てやろう!と燃えていましたので(笑)
上京した最初の1年間は派遣のエンジニアになったのですが、その会社では全然プログラミングをさせてもらえませんでした。ディレクターまではいかないですが、進行管理の仕事ばかり。1日座って終わる日もあったくらい本当に何もやることがなくて。それが嫌で転職をしようと思い立ち、IBJへ入社しました。IBJへ入社した理由は、内定までの期間が早かったから(笑)入社後3ヵ月間の勉強期間を経て、ようやくエンジニアになることが出来ました。」
(広報)--- 職業訓練だけで、実際にコードが書けるようになったのですか?
(黒岩)「初歩的なことは出来るようになりました。でも半年間の職業訓練より、IBJへ入社した3ヵ月の勉強期間のほうが、正直学ぶことが多かったですね。勉強期間終了後も、簡単な案件からスタートしました。それからは勉強を続ける毎日です。どんどんレベルが上がり難しくなっていくので、休日に勉強したり。」
(広報)--- 優秀なエンジニアの定義や素養は何だと思いますか?
(黒岩)「単純にプログラムが好きであること。後は面倒くさがりなことじゃないですかね(笑)単純にディレクターの指示通り動くだけではダメで。楽しようと工夫できる人がいいのではないかと思っています。
でもこれは単に私が思っているだけで、エンジニアはもちろんデザイナー・ディレクターそれぞれに考えがあって。だからこそ、意見がぶつかることもあります。でも、各々で大切にしていることも違うので、ぶつかるほうが自然だと思っています。そうして良いモノや良いサービスが生まれるのだと思う。」
(広報)--- 黒岩さん。素敵なお話しをありがとうございました!
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