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ユーザーとエンジニア双方を「ファースト」に~本気で向き合う為に創業者が考えたコト~

今回は、ハウテレビジョンの代表取締役社長である音成に、「ユーザーファースト実現のためのエンジニアファーストの追求」とは何か詳しく語って頂きました。

クライアントファーストな就活サービスに違和感

--創業に至るまでの経緯を教えてください

きっかけは2005年の8月に自分で作った就活ブログです。

僕自身、理系の学部から文系の職種を志望していたという事もあり、就職活動中の「情報収集」に苦労した経験がありました。だから、私の後輩や、私と同じ思いをしている人のためにブログで自身の就職活動を元に情報発信したんです。するとブログを閲覧している学生から予想を大きく超える反響があり、この市場の可能性を感じました。

ファーストキャリアはバークレイズ証券投資銀行本部にて、事業法人並びに金融法人の債券発行業務に携わりました。その後キャリアチェンジし、アドバンテッジパートナーズという投資ファンドの会社に参加。公開企業・非公開企業への投資業務を担当していました。そこでは、事業成長のために会社はどこの数字に着目して追いかける必要があるのか、どこに力を入れればどこの数字が上がるかなど、経営における数字の動き方を全て見ることができたんです。

しかし、あくまでファンドは買収する会社の状態を100とした時に買収後にいかに整理して、効率化して構造化して120、140に上げるかに着目します。ですから0の状態からはファンドは当然できないです。

そのような現状を見てきた中で、そもそも「0から100までの会社をつくり上げてきた人ってかっこいいな」って思ったんですよね。経営者それぞれが事業に対して非常に強い想いを持ち、100までつくり上げていく姿は、心の底からリスペクト出来るなって思いました。その想いから、自分もチャレンジしてみようと思い起業を決意したのが20代の時です。経験や年齢で躊躇はせず、逆に若いうちから挑戦した方がすごい面白いことが出来るんじゃないかとワクワクしていました。

その後1年間程度、ビジネスモデルについての企業勉強会を行いました。始めは様々な社員をどんどん巻き込み、10人くらいで勉強会を開催しました。営業のメンバーとディスカッションをしていく中で、たまたま私のブログの話題になり、4年ぶりに見直してみると未だにアクセス数が多い事に気付いたんです。それを皮切りにディスカッションは盛り上がり、この市場の可能性に皆がどんどん惹かれていきました。

既存の就活サービスの場合、お金をくれるクライアントをファーストに考えたサービスにならざるを得ないケースが多く、立て付けビジネスをやっている所がほとんどでした。その前提に私は違和感を覚えていました。就活サービスはユーザーファーストであるべきだし、それが世の中に求められているんじゃないかと考えていたからです。

ユーザーの能力を開花させる仕組みづくり

--ユーザーにはどのような体験を提供しているのですか?

私たちとしては、ユーザーの能力開花というところに着目していきたいんです。自分自身の能力ってどういうものがあるのかという発見や、どういうものを鍛えれば開花するのかっていうところに携わりたいです。

能力開花のためには「学ぶ」、「出会う」、「実践する」という3つのキーワードが大事です。

私たちが提供するコンテンツは、学べるコンテンツと、自分の能力を高められるコンテンツの2種類を中心に展開しています。

「出会い」だったらユーザー同士がコミュニケーションしながら自然発火をしていくようなプロシージャーを創ったり、「実践」でしたら実際のインターンに参加したりする事で社会と出来るだけ沢山の接点を持てるようにしていますね。

企業とユーザーが、勝手にマッチングされていく世界ではなく、そのマッチングのために必要な能力はどうやって身に着けていくのか、どうやって自分を伸ばしていくか、という考え方が今後は大事になってくるのではないのでしょうか。

また私たちは、ユーザー同士で自分たちの能力がどういうものかちゃんと開示できたり、あるいはその人の能力の新しい部分を発見をしたりなど、能力をベースにしたコミュニケーションが起きるような仕組みづくりにも寄与したいです。

ユーザーファースト実現のためのエンジニアファーストの追求とは?

ユーザーファーストなサービスを実現するのはエンジニアです。

つまり、彼らが常に最先端の技術を取り入れ、いかにデザイン・機能としてユーザーファーストを実現していくのか、日々ディスカッションを行える環境を作る事が重要なんです。

そのため弊社では、エンジニア職のオフィス環境と組織体制の両方に注力しています。

--具体的に教えてください

まず、オフィス環境において一切妥協はしていません。要は彼らも一種の職人な訳ですから。職人である以上使用する道具に関しては最高のものを用意する必要があるんです。

作業効率を格段に上げるデュアルディスプレイに、キーボードは「Happy Hacking Keyboard」や「REALFORCE」、椅子は「バロン」「コンテッサ」など体への負荷を軽くする最高級仕様のものを提供しています。

また、オフィスの中には大きな本棚を設置しており、エンジニア本も多数在庫があり、要望があればどんどん購入していきます。随所にはホワイトボードも立てられており、いつでもどこでも打ち合わせやブレーンストーミングができるようにしているんです。

もちろん開発環境についても、さらなる性能改善、安定稼働、開発効率向上に向け、最新技術に常時触れ、成長に向けて技術負債に向き合って解消する取り組みをしています。

次に、組織体制においては、もちろん役職などはありますが基本的には上下関係ないフラットなチーム作りをしています。エンジニアであってもビジネスサイドと意見交換をする機会があり、全員が対等な立場で、よりユーザーファーストなプロダクトを作る事が可能です。

他にも弊社では、「リーン会議」というものがあります。リーン会議は、私や各プロダクトのPM、エンジニアが集まり、ユーザーによりプロダクトを活用していただくために、どのような施策や機能をどのような順番で進めていくかを決める場です。

ただ言われたことを開発するようなトップダウン形式ではなく、エンジニアもユーザーに寄り添い、企画の段階から関わりチームでプロダクトをより良いものにしていく文化があります。

どういった社員の方々が活躍していますか?

ユーザーファーストという視点をいかに当事者意識で考えられるかはやはり大事だと思います。

そして、それが好きな人が活躍してるのかなという印象はありますね。私たちは、ユーザー同士が自主的に問題提起や解決法を提示をし合えるように、サイト内に掲示板を作っています。つまりそこでは、ユーザー同士の会話をサービスを提供する側である私たちがダイレクトに見ることができるんです。

ユーザーにとってこうあるべきなんじゃないかを常に考えてアンテナを張り続け、自分発信でサービスの改善を行いたいというエンジニアにとってはベストな環境なのではないかと思っています。

社員の方々へはどのようなことを期待していますか?

簡単な事ではないですが、ユーザーがどうすれば日本を背負えるリーダーになれるのかということを一緒に考えて欲しいです。

ユーザーファーストという言葉だけ聞くと、ただ単にユーザーが気持ちよくなるような内容を訴求する事だけを考えがちですが、良い意味で痛気持ちいい部分も伝えていく必要があると思っています。

ユーザーには常に上を目指して欲しいし、それこそ日本を背負えるようなリーダーになって欲しいですね。その為には本当に有益で成長できるような生きている情報を届けられるサービスにしたいですし、メンバー全員でユーザーを導ける体制にしていく必要があります。

最後に候補者の方へメッセージをお願いします

当社は「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」をミッションとして掲げています。

「世界を変える」というのはとても大きな挑戦ですが、サービス誕生の原点ともなった、「就活における情報格差の解消」を皮切りに、ユーザー1人1人が能力を開花できる世界を実現するため、私たちは本気で取り組んでいます。

真面目に1つのものを突き詰めるというよりは、多面的に物事を捉え、雑談などを織り交ぜながら本当により良いものを創っていきたいです。

私自身、すごい面白いと思いながら事業をしているので、全力で色々お付き合いできると嬉しいです!!

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