私が家事代行ビジネスに参入したのは 2000年4月のことです。介護保険が導入された時期と同じです。当時はまだ家事代行というキーワードは今のように認知されていない時代でした。ホームページを作成して、yahooに家事代行で登録すれば、検索で1位で出てくるリスティング広告もSEO対策も何の必要もない、今となっては信じられないような時代でした。笑ちなみに、多分ですがgoogleのリスティング広告で 家事代行 家政婦 を一番最初に利用したのは私だと思います。当時 1クリック5円だったのを鮮明に覚えています。今 一体いくらなんですかね・・・?
家事代行事業に関しては、2000年から2004年くらいまでは、結構順調な数字で伸びていました。初年度 500万 2年目 2000万 3年目で5000万 4年目で1億に近い数字まで伸びました。 当時 ライバル企業は 今も有名な ベアーズ位しかなく 競合他社が少なかったです。 家事代行がマスコミの取り上げられるようになり 知名度が上がってくると同時に参入企業も増えていき、2004年ごろから新規参入が急激に新規参入が増えた気がします。正直 ちょうどそのころから家事代行ビジネスに限界を感じ始めておりました。理由は3つ
① 人材が集まらない 2003年ころから働くスタッフが集まらなくなってきました
② 顧客層は結局かなりの富裕層
累計3000件くらいのお客様とお付き合いしましたが 港区のお客様が 25% 渋谷区
世田谷区 目黒区 品川区などで25% その他23区で25% 要は 首都圏の東京23区で顧客が75%を
占めていました。
③ かなり属人的なサービスである
長年対応しているスタッフの交替に伴い お客さんの解約などがある
という感じでした。個人的にはチョット限界を感じ始めた 2004年ごろから家事代行事業が世間に注目され始め、新規参入業者が増え始めました。2005年ごろには 警備会社から 人材派遣会社 石油元売り大手 まで様々な企業が参入してくるようになりました。そこに関しては当時、私はかなり冷めた目でみてました。なんせ 人が集まらないし、マスコミが宣伝しているほど需要はないし、収益性もそんなに良くないよ・・・。やめたほうが良いよ~~と本当に思っていました。
もう単独で家事代行をやることに限界を感じていたので、折角の機会だし大手さんとなんかうまいアライアンスが組めないかなあ~なんて、ことを真剣に考え始め、いろいろアクションを起こしました。ある大手事業会社に プレゼンに行き、協業の可能性についていくつか提案をしたところ、可能性を含め今後検討会を開きましょう!みたいな流れになり、その後あっという間に、当社への出資、合弁会社の設立、などなど 半年くらいでトントン拍子に進んでいきました。
ぶっちゃけ 私も功を急ぎすぎました。共同会社設立に向けた協議会などでもなんか 方向性や考え方が???ということもありましたが、当時の私は、もはや一部上場企業から出資を取り付け、共同で合弁会社設立。する、あとは作ってから考えよう的な稚拙な考えでした。
当時の私は 29歳で会社を作って6年目位 30代半ばの、ベンチャー企業社長。一部上場企業から出資を取り付け、共同で合弁会社設立。というのは喉から手が出るほど欲しい功名でしたね・・・・。
まあ 今考えれば いろいろな想いはありますが、そろそろなんか勲章欲しい時期でしたし未熟で若いからしょうがないですよね・・・。
合弁会社設立~社長就任~社長退任~合弁解消 はまた 今度