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編集室の熱量がヤバい。 ー 行政マガジン『ジチタイワークス』副編集長・橋本里香子 ー

橋本 里香子(はしもと・りかこ)ジチタイワークス BtoG事業部 マガジン編集室 副編集長
長崎県出身。大阪大学外国語学部モンゴル語専攻卒業。
大阪・東京で旅行関連の広告制作ディレクターとして勤務した後、登山関連のベンチャー企業で様々な業務に従事。2021年、中途でホープに入社。
マガジン編集室に配属され、行政マガジン『ジチタイワークス』の編集業務に従事。

「編集室の熱量がヤバい。橋本さんの熱量もヤバいです。」

こんにちは、人事部の後藤です。
急に私の感想から入ってしまいましたが、
今回は行政マガジン『ジチタイワークス』副編集長の橋本さんにインタビューしました。

行政マガジンを軸に自治体の魅力や仕事内容、入社のキッカケ、プライベートなどなど、
幅広く語ってもらいました。

橋本さん、なごやかに話されるんですが…内容が熱い。
この熱さが届くといいんですが!

—まずは、橋本さんの現在の役割から教えてください。

マガジン編集室の副編集長として、担当原稿制作のほか、メンバーの原稿チェックや全体の品質・進捗管理など、編集長の下で現場を統括するデスク業務を担当しています。

—そもそも、ホープに入社するまで、どんなことをしてきたんですか?前職は確か…登山関係?
全く別の業界にいたと記憶しておりますが…

そうなんです!…、後藤さんからしたら、YOUは何しにホープへ?ですよね。まずは採用していただき、ありがとうございます。(笑)

長崎から大学進学で大阪へ。営業職などを経験した後、何かを作る仕事がしたいと、旅行情報誌の広告制作ディレクターとして働くようになりました。

その後、雑誌だけでなく仕事の幅を広げたいと思い、東京の広告制作会社へ転職。そこで販促ツールやWEBなど色々と担当しているうちに、次は代理店ではなく自社サービスのプロモーションをやってみたい、自社サービスを広めるなら、自分の好きなアウトドア業界がいいと考え、登山関連の様々なサービスを提供するベンチャー企業に転職したんです。

ね、別業界にいたとは言え、ちゃんと筋が通ってるでしょ?


—なるほど、ちゃんとした制作経験があったんですね。

広告制作ディレクターとしての経験は15年近くあります。めちゃめちゃマジメに働いていました、本当です!

—信じます、信じます、落ち着いて…。続きを聞かせてください。(汗)

まさに成長中の企業だったので、プロモーションというか、登山道具のレンタル、店舗運営、登山ツアーの添乗、WEBサイトなど、何でもやりました。富士山や屋久島でも働き、普通ではできない経験をたくさんできましたし、タフで刺激的な職場で7年間。本当に面白かった~。

ただ、もともと大阪から東京に行く時から、ずっと東京にいることはないと思っていたんです。いつかは地方か、海外か、どこか住みたい場所に住もうと思っていて。そんな中、2020年にコロナ禍に突入。東京に住んで15年ほどたっていましたので、これがタイミングではないかと思い、九州へのUターンを決めました。

—なるほど、実家が長崎ですもんね。そこでホープを知ったきっかけは?

そんな経歴なので、編集職を探していたわけではなくて。まずは、自分が面白いと思える、興味のある事業を行っている会社であることが大前提。そこで、これまでの経験が何かしら活かせる仕事を、と探す中で、「自治体に特化したサービスを提供する会社で、行政マガジンの編集」という募集を発見。事業にも職種にもワクワクして、編集経験はありませんでしたが、迷わず応募しました。

—『ジチタイワークス』って、書店で販売しているものではないので、内容がイメージできなかったと思うんですが、どうでしたか?

そうそう、全国の自治体、つまり県庁や市役所、町や村の役場や議会事務局に、毎号無料で届けているんですよね。それを職場の回覧で読んでくださっているということで。ジチタイワークスWEBで、インターネット上である程度記事は読めるんですが、冊子として手に取ったのは入社してからなので、「どういう冊子なのか」を理解するところから始まった感じです。


※『ジチタイワークス』とは
自治体の先進事例等を取り上げ、2か月毎に自治体や議会事務局に向けて発行する行政冊子。
ヒントとアイデアを集める行政マガジン『ジチタイワークス』

—実際、編集メンバーはどんな風に記事を制作しているんですか。

記事にしているのは、全国の自治体の様々な取り組みです。ある自治体の取り組みを記事にすることで、同じような課題を抱えている他自治体の方にとってのヒントやアイデアになる、役立つ情報になることを目指しています。

後藤さん、「取り組み」って何やねんという目をしてますね。
普通に暮らしていて、自治体関連の話題で目に留まるのは、地域おこしの観光・イベントや子育てに関するものなどが多いのではないでしょうか。

でも、それは自治体の取り組みのほんの一部。その他にも我々が取材する内容は、例えば、住民手続きのオンライン化、災害時の避難所整備、介護予防の健康づくり、税金の滞納整理、地域通貨による経済活性化、公共施設の管理、SDGsの脱炭素施策など、ありとあらゆるジャンル。

—いやいや、ちょっと待ってください、取り扱う内容の幅が広すぎませんか。

広いんですよ。まさにゆりかごから墓場まで。おはようからおやすみまで。これまで意識していませんでしたが、自治体が担う役割の広さに驚き、どれだけボーッと生きてきたのかと反省しています。後藤さんも反省してください。

そんな状態から、調べて、取材をして、現場の職員さんに役立つ記事に仕上げないといけないので、毎回、何を担当するのかドキドキです。ちなみに私が入社して初めて担当した記事は、「避難所における感染症対策のための空気清浄機導入」と「庁内の業務効率化を推進するRPA導入」でした。

—え?初担当で、そんな内容を理解して作れるものなんですか。

未知の世界すぎて、途方に暮れました。ウイルスと細菌の大きさの違いについて調べたり、RPAについて調べるうちに、生まれて初めて総務省のホームページにたどり着いたり。全ジャンルについて知り、理解することは一生かかってもできないだろうなと思うほど、広くて深い世界。

そのため、毎回、そのサービスを提供している企業の方に話を聞き、それを導入した背景や経緯などを自治体職員さんに聞き、何をどう伝えるかを考えて考えて考えて、考え抜いて、記事にしていきます。
何故そこまで考えるのかというと、『ジチタイワークス』は・・・・後藤さんわかりますか?

—当然です。事業テーマ「自治体で働くコトとヒトを元気に」の下に発行している「ヒントとアイデアを集める行政マガジン」だからです!(ドヤ)

大正解です!そうなんです、常に「これは自治体にとって何がいいのか」「これは職員さんの役に立つのか」「職員さんが本当に知りたい点はどこか」という視点で考えるようにしています。

—事業テーマと冊子のコンセプトの下に、そうやって記事を作っていくんですね…。

我々は拠点が福岡なので基本的に取材はオンラインですが、北海道から沖縄まで、様々な自治体や企業の方々にアポを取り、話を聞きます。そして記事構成を考えたら、ライターさん、デザイナーさんへの依頼。1冊をチームで作り上げるので、編集室はもちろん、営業や配送担当などのメンバーとも連携します。編集は全てのハブなので、コミュニケーション命!

—本を読んだり、文章を書いたりするのが好きな人が編集というイメージでしたが、何だか違うような。

後藤さん、よくぞ言ってくれました。そうなんです。『ジチタイワークス』の編集の役割は、全国の自治体の話を聞き、分かりやすく読者に伝えること。だから本や文章ではなく、人や社会と向き合うのが仕事です。

職員さんに取材すると、すごく熱意のある方や、バイタリティあふれる方も多いんですよ!利益のためではないし、公平性も求められるので、民間企業とは根本的に在り方が違っていて。

例えば、コロナ関連や子育て支援などの給付金を、1日でも早く住民に届けるためにどうするかとか、過疎が進む村で、高齢者の生活の足となる公共交通をいかに存続させるかなど、地域住民の困り事に対して、自分事として使命感をもって向き合う姿に、取材中でも胸が熱くなることが多々あるんです。

仕事で誰かの話を聞いて、刺激を受けたり、感動したりできるって、すごくないですか?取材が終わったメンバーが、すごかった!ヤバかった!と、ほかのメンバーにアツく語る姿も。毎号毎号、知らなかった世界の扉を開かせてもらっている、という感じです。

—編集室の熱量がヤバいです。ちなみに、読者の反響はありますか?

あります、あります。取材した職員さんからは「取り組みについて他自治体から何件も問い合わせがきました」とか、「庁内でも読んだよと声をかけられます」とか、予想以上の反響に驚いているという喜びの声をいただきます。

読者アンケートでは、「新しい事例を知ることができ、参考になりました」「いつも刺激をもらってます!」といったコメントに励まされ、「いつか『ジチタイワークス』に掲載されるよう頑張ります!」なんて、涙なしにはもう・・・。

何となく集中できない時に、コーヒーを飲みながらアンケートのコメントを眺めるんです。なるほど〜と感心したり、ニヤニヤしたり、アイデア浮かんだりしてるうちに、ヨシ、頑張りますか、とスッキリ。自治体で働くコトとヒトを元気にといいながら、こちらも元気をもらってます。

—仕事は暑苦しいほど充実しているようで…、良かったです。

まだまだ感動エピソードは山ほどありますが、今日のところはこれくらいにしておきます。

—さて一方で、東京から福岡へ引っ越してみて、暮らしはどうですか?

ストレスフリーの徒歩通勤、最高です。会社から1.5km圏内に住む場合に支給される、ご近所手当のおかげ。土地勘もないので、グーグルマップで会社を中心に円を描き、「この中で住みやすいエリアはどこですか」と不動産屋さんに相談しました。関東に比べて家賃相場が安いからか、職住近接が普通なんですね。会社周辺に住んでる人が多いのは驚きでした。

※ご近所手当とは
オフィスから1.5km圏内に居住の場合に支給される当社の住宅手当。

—そんな探し方を。ちなみに休日はどうしてますか。

今は車があるので、近くの山に行って、温泉に入って、みたいな遊び方をしています。九州は旅先として人気なので、友達も遊びに来てくれますし。自分が行きたい温泉や、阿蘇・くじゅうを提案して、無駄に何度も行ってます。いつ何度行ってもいい。

—なんだか楽しそうですが、生活が変わって、何か困っていることなどないんでしょうか。

そうですね、何でしょう……。強いて言うならば、登山やスノボで北海道の道央エリアに行きたいのに、福岡〜旭川の直行便がないことでしょうか。休みを長く取らないといけないんですよね…。

—えーっと……はい。特に生活で困っていることはないみたいですね。

そうとも言えますね。

—今後、事業が拡大すれば仲間も増えると思いますが、編集メンバーが増えるとしたら、どんな人に来てほしいですか?

ホープの場合、地方創生に興味がある、という理由で応募する方も多いと思います。ただ取材する内容は前述の通りで、本当に多岐にわたります。それに怯まず、知らない世界に飛び込んで楽しめる人、考えるのが好きな人、自分で動ける人がいいですね。

尊敬する、厳しくもお茶目な編集長と、信頼できるし仕事もできる、愉快な仲間がたくさんいますので、一緒に働いてみたいなと思う方は、応募していただけると嬉しいです。

—橋本さん、貴重なお話ありがとうございました!話は尽きませんが、今日はこの辺りで…!

またいつでもお話しますので!!ありがとうございました。


...おまけ↓

※このTシャツを私服と言い張る橋本さん…。

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