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「関西スタートアップニュース」立ち上げに込めた思い。関西で挑戦する人を増やしたい

株式会社ハシゴ 田中 裕輔さん

2020年5月、関西で活躍するスタートアップ企業にフォーカスし、事業内容や起業家の思いを発信するウェブメディア「KANSAI STARTUP NEWS (関西スタートアップニュース)」がリリースされました。2020年9月現在、40社以上の関西スタートアップ企業が掲載されてます。このメディアを運営している株式会社ハシゴの田中さんに、メディア立ち上げのきっかけや今後のビジョン、ビジョンに繋がるルーツについてお話を伺いました。

2011年、サイバーエージェント入社。スマホゲーム運用や新規事業にMGRとして従事。2018年よりハシゴ大阪拠点責任者。

注目の関西スタートアップ企業を発信して、関西から挑戦する人を後押ししたい

「関西スタートアップニュース」を立ち上げたきっかけは、大きく2つあります。1つは、関西において「スタートアップ企業を盛り上げよう」という動きが盛んになってきているから。特に目立つ動きとしては今年1月、国が起業環境の整備を集中支援する「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に京都・大阪・神戸の3都市が協力して応募したことが挙げられます。近年、京阪神ではそれぞれの地域で地方自治体・大学・民間によるスタートアップ企業支援が進んでいましたが、立ち上げ当時は今後さらに盛り上がるだろうと予測できました。今年7月に京阪神が選定されてからは、実際に色々と動き出しています。

そしてもう1つの理由は、株式会社ハシゴのミッション「360度にワクワクを」にぴったり当てはまるから。これは、「地方や年齢に捉われず、全ての人がワクワクし活躍できる社会をつくりたい」という思いを込めたミッションです。関西のスタートアップ企業は、東京に比べると知名度などは劣るかもしれない。けれど、実はユニークな事業をしている企業や、熱い思いを持った起業家の方がたくさんいて。そういった企業や起業家の方を取り上げることで、関西の土地でこれから何かに挑戦しようとしている人たちにワクワクしてもらって、彼らの挑戦を後押しできればいいなと思ったのです。

読者が次のアクションを起こせるような場づくりも準備中

関西スタートアップニュースにおいて特にこだわっているのは、起業家の方に満足いただける取材を実施することです。起業家の方が思いを伝えやすくなるような空気づくりを意識していますし、インタビューの中で自然に引き出せた笑顔やリラックスした表情、真剣にビジョンを話していただいた瞬間などを写真に収めるようにしています。事業内容やビジョンだけでなく、起業家の方の思いもその企業の魅力。だからこそ、取材では起業家の方のルーツや人柄に迫るような質問もしています。お話を聞く中でビジネスのヒントを貰えるシーンもありますし、何より皆さんものすごくいい人ばかりで。立ち上げたばかりのメディアへの掲載を快諾いただき、どんな質問にも快く答えてくれるんです。

メディアのターゲットは、起業志望の人や「ビジネスパーソンとして成長できる環境で働きたい」といった志を持っている学生など、これから関西で挑戦しようとしている人たち。だからこそ、メディアでインタビューを見せていくだけにとどまらず、読者が次にアクションを起こせるための仕掛けづくりをしていきたいと思っています。手段は検討中ですが、面談やイベントなど、やりたいことを持っている人が「こういうことを挑戦したい」とアウトプットできるような場を作れたらと思っています。

メディアを育てて、関西でチャレンジする人を増やしたい

「関西のスタートアップ企業について知りたいなら、『関西スタートアップニュース』を見るといいよ」と多くの人に言っていただけるようなメディアにすることが目標です。まだまだ認知度が低いので、今後も記事を更新し続けながら、より多くの人に認知され読んでもらえるようなメディアに育てていきたいと思います。

その上で、記事を読んでくれた人が挑戦の一歩を踏み出せるようなサポートもしていきたいのですが、特にイベントなどは、当社だけで行うよりも起業支援のノウハウを持った企業や地方自治体などと連携しながら進めていく方が、より良いものができるはず。起業家の方からも紹介いただいて徐々に繋がりも増えていっているので、周囲を巻き込みながら“関西でチャレンジする人が増える環境”をつくっていこうと思います。

社会人1年目に決意した、「関西の盛り上げに貢献したい」という思いが消えなかった

せっかくなので、関西スタートアップニュースを通して関西でチャレンジする人を増やしたいという思いを持つ、僕のルーツについてもお話させてください。僕は、大学から関西にやって来ました。学生生活を過ごすうちに関西の空気感やコミュニケーションがとても心地良くなり、どんどん関西を好きになっていった気がします。

サイバーエージェントへの就職が決まった後、半年ほど大阪拠点で内定者としてアルバイトをしていました。2010年当時はまだ、インターネット広告が今ほど普及しておらず、関西ではお客様と一緒に成功事例を作っていこうとしている段階。「東京と比べると市場規模も小さいけれど、チーム一丸となって成果を出すぞ!」という攻めの姿勢で働く大阪拠点の先輩方の姿勢に惹かれて、大阪配属を希望しました。「関西のお客様に貢献することで、関西を盛り上げたい!」と決意してガムシャラに働いていたのですが、わずか1年で組織再編による異動が決定。勤務先も東京になったんです。

それから東京で働いた8年間は、主にスマートフォンのゲーム領域で、新規事業を担当したり、マネージャーやプランナーのポジションを経験させてもらって、とても充実した日々でした。けれど、僕の中にはずっと「関西を盛り上げたい」と決断したのに道半ばで終わってしまっているのが心にひっかかっていて。「いつか戻ろう」とはずっと思っていました。そして2018年10月、株式会社ハシゴの大阪拠点責任者の打診を受け、「関西で、新しく事業をつくり価値創造ができる」環境にとてもわくわくできたので、関西に帰ってきたのです。

メディアとともに成長して、「関西といえば」と言われるような存在に

ハシゴの大阪拠点責任者になって以降、学生の就活支援やメディアの立ち上げなど、関西で新しいことに挑戦してきました。自分たちで新しいアイデアを着想し、試行錯誤しながら前に進んでいく道のりは楽しく、安心してのびのびとチャレンジできる環境に恵まれています。一方で、まだまだ関西の盛り上げには貢献できていないし、巻き込めている人の数も少ないので、これからが頑張りどころだなと感じます。

僕には「ゆっく」というあだ名があるんですが、社内外で「関西といえばゆっくだよね」と言われるような人になりたいんです。たとえば、東京で展開している事業を関西でも広げたいというときに「手伝ってほしい」と声を掛けてもらえるような存在、「関西から日本や世界を盛り上げていくために、ビジネスの相談をしたい」と言ってもらえるような存在になりたくて。そうした存在になるために、事業を育てながら僕自身ももっともっと成長していきたいです。



■関西スタートアップニュースとは?

KANSAI STARTUP NEWS (関西スタートアップニュース)は関西で活躍するスタートアップ企業にフォーカスし、起業家の想いや事業内容を発信するウェブメディアです。

本メディアは、大きく変化する社会の中でもポジティブに挑戦する、関西の起業家の想いや事業内容を発信することで、新しい「地方」の可能性を伝え、新しい「自分」へ一歩踏み出す人を増やすことの実現を目指します。

URL:https://kansai.startupnews.jp/

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