今年も新卒がHameeにやってきた
今年もHameeには新卒が入ってきました。
なんと、11人も。
昨年は3人だったので今年はとても多く感じました。
新型コロナウイルスの影響で、全体での入社式がなかったり入社してすぐにリモートワークでの研修になるなど、例年とはちょっと変わったカタチで新卒研修が始まりました。
Hameeの新卒研修
毎年、新卒は社内研修で各部署を周りそれぞれの部でやっていることを学びます。
デザイン部でも毎年お題を設定して新卒研修しています。
今年のテーマは「デザイン思考でHamicの新商品を考える」
目的としては、デザイン思考の課題発見と解決のプロセスを通して、自分一人ではできないような事もチームでならできるということを感じて欲しかったからです。
ちなみに、「Hamic」は弊社「Hamee」が出している子供向けのプロダクトです。
この先、そんなHamicが大学生に対して商品やサービスを出すとしたら、どんなものが本当に欲しいのか?をワークショップで考えます。
まずは、事前準備
自己紹介でMiroに慣れる
デジタルホワイトボードのMiroを使ったことがない人たちが多かったので、書く・貼る・移動・削除・コピペなどMiroの基礎的な操作方法を自己紹介シートを作成することで慣れてもらいました。
アイスブレイクでZoomのブレイクアウトルームを体験
Zoomの部屋を分割できる機能「ブレイクアウトルーム」で二人一組になってもらい、今日の研修で何を持ち帰りたいかを話し、相手の言っていた事をポストイットに書いて貼ってもらいました。
デザイン思考ってなに?
デザイン思考のプロセス、「観察して掘り下げ、仮説を立てて実験してみる」というざっくりとした説明と、それで「誰を幸せにしたいのか?」という人について考えよう。というお話をちょっとだけしました。
ワークショップの4つのルール
ワークショップを進める上で大事にして欲しい事を下の4つのルールとしました。
・自分事としてリーダーシップを持って進めよう!
・考えるより、書き出してみよう!
・思ったことはちゃんと話きろう!
・とにかく楽しもう!
チーム分け
3チームに分かれ、それぞれのチームにデザイン部の人たちにお手伝いとして入ってもらいました。
・チームAAAA(飯尾、三井、けいちゃん、たろちゃん with みずき)
・チームぬこ部(れいか、葉、とよ、安井 with おかん、ユザーン)
・チームJOKER~病理としての現代社会~(山口、藤井、柴田 with あさみさん、タラちゃん)
最後だけすごい病んでますね。
いよいよ、ワークショップ本番
「観察」して「事実」を書き出す
オレンジ色のポストイット載っけてますが本当はちゃんと画像を見てやってます。
「大学生が欲しくなるHamic」を考える上で「観察」のテーマとしたのは、大学生のファッションや持ち物、住んでいる部屋や住んでいる街、バイト代や仕送りなどのお金。
観察材料の画像は事前に僕の方で選んでおき、それを観察して気づいた「事実」のみを黄色いポストイットに書き出してもいました。
「観察」からの「インスピレーション」
「観察」したポストイットから、なぜそうなのか?を考える「インスピレーション」
先ほどの「観察」した黄色いポストイットの上に、青いポストイットで「なぜそうなのか?」という事を書き出していきます。
面白かったインスピレーションとしては、部屋にマクラが2個あるので、住人は同棲してるんじゃないかな?というネットストーカー的な視点は刺激的で良かったんじゃないかなと思います。
グルーピングして「統合」してみる
「なぜそうなのか?」の青いポストイットをカテゴリーごとにまとめます。
このチームは3つでしたが、3つ以上出ているチームもありました。
「統合」したものから「インサイト」を探ってみる
グルーピングで「統合」したものから、「大学生は本当は〇〇を求めているんじゃないか?」という「インサイト」を考えてみます。
このチームはおしゃれ・自己満というところから承認欲求というキーワードを導き出し、大学生は本当は自分が認められたいんじゃないか?というインサイトを見つけました。
「インサイト」から「問い」を考える
インサイトが出たら、それを「どうしたら、誰/何に対して何をどのようにすることで、インパクトある変化をさせることができるか?」という文章のテンプレに当てはめて問いを考えます。
ここはデザイン部の人たちでもいつも悩み、時間がかかるところなので一番苦戦するところです。
このチームは「どうしたら、大学生に対してコーチングすることこで周りの人からお洒落だね。と言わせることができるのか?」という問いを立てました。
「アイデア」を出してみよう
問いができたので、問いを解決するアイデアを出します。
ここは、今までモヤモヤしてたものが一気に爆発するパートなのでみんなが一番楽しいところです。
アイデアを出すときにもルールがあり、下の7つルールを意識してもらいました。
・問いに忠実か?
・ぶっ飛んでもOK
・否定しない!
・一人ずつ話す
・質より量
・絵を描いてもOK
・人のアイデアを広げてもOK
「アイデア」から「プロトタイプ」を考えてみよう
アイデアがいくつか出てきたので、そこからみんなが一番共感するものを選び、それをカタチにするプロトタイプを考えます。
チームAAAAのプロトタイプは「理想の自分をコーチングしてくれる魔法の鏡」
こんな魔法の鏡があったら、服を買うのにも悩まなくてよくなりそうだし、良い壁打ち相手になってくれそうですね。
チームぬこ部のプロトタイプは「褒めてくれて、自宅に一緒にいてくれる擬似有名人」
実際につくるならどんな感じになるのか掘り下げる必要はあると思いますが、大好きな有名人が家に一緒にいてくれることで、心の拠り所となって、そばにずっといてくれるのは毎日が楽しそうですね。
チームJOKER~病理としての現代社会~のアイデアは「AIを利用した悩み別友達マッチングツール」
人の悩みをポジティブに捉え、共感できる友達を探す場をつくるという前向きな考え方は優しいと思うので、あとは実際の利用してくれる、同じ課題感を持った人がどれぐらいいるのかがポイントかもしれませんね。
みんなに「発表」
自分たちのプロトタイプを他のチームにプレゼンして、質問やツッコミを受けます。
そこで、非現実的ではなかったか?本当に人が欲してるものなのか?などのツッコミを入れます。
質問やツッコミする際にも、下の4つのルールがあります。
・本質を突くような質問か?
・否定ではなく、建設的なフィードバックか?
・問いに対して忠実か?
・幸せにしたい人がちゃんと入っているか?
最後に「確認」
発表が終わったら、それぞれのチームで「はじめの課題に対してズレていないか?」を確認します。
今回だと「大学生が欲しくなるHamic」になっているか?自分たちで出した問いに対しての答えになってるか?ですね。
ワークショップおしまい
こんな感じで、3時間のワークショップは終わりました。
それぞれのパートを制限時間3分ぐらいでスピーディーに進んだので、頭がとても疲れたと思います。
僕たちデザイン部のメンバーがやってもとても疲れるので、いつもは、こまめに休憩を挟んだりチョコやラムネを食べながらワークショップをやります。
この記事ではさらっとできた感じになってますが、実際はお題が他の部署と被っちゃったり、チーム分けがうまくいかずアタフタしたり、時間が押して最後は駆け足になったりと、順調に行ったわけではもちろんないのですが、そこは臨機応変にみんなで対応できたのかと思います。
そんな、状況に合わせて最適なカタチにしていくのもデザイン思考の重要なことかなと。
新卒のみんなは、最後まで投げ出さず一生懸命に取り組んでくれてありがとう!
これから一緒に働けるのがより楽しみになりました!
デザイン部の人たちは、ほっといても勝手に回してくれるぐらいのファシリテーション力がついてて驚きました!
これからもデザイン思考を社内で実践していきたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!^^
おまけ
Zoomでのデザイン部の締め会にも参加してもらい記念撮影しました!^^