本質的なエンジニアリングスキルをクライアントへアピール
- 現在ハリスさんがアサインされているプロジェクトについて教えてください。
定梶 クライアントはSun terrasがSun*グループにジョインするより前からお付き合いのある企業で、これまでも複数のプロジェクトを支援させていただいています。今回ハリスさんがアサインされたプロジェクトは、クライアントの自社サービスのリプレイスプロジェクトです。
ハリス Sun terras入社後初めてのプロジェクトで、今年の7月からフロントエンドチームとして参画しています。Typescriptを土台に、フレームワークがNext.js、ライブラリがReact.jsで、アジャイル開発で進めているプロジェクトです。
- 今回のプロジェクトでは、クライアントから経験豊富な人材をリクエストされていた中で、エンジニア歴2年のハリスさんがアサインされたのにはどのようなコミュニケーションがあったのでしょうか?
定梶 ハリスさんの今後のキャリアプランを考えるためにこれまでの経験をヒアリングした際、「この人ならクライアントが求めるものと合致するだろう」と感じました。経験年数こそ2年ほどではありますが、開発した機能の内容や開発プロセス、改善内容などを他者がイメージしやすいレベルまで具体性を持って説明することができており、経験年数以上の経験値があると判断しました。
前提として、経験年数というのはエンジニアのスキルを評価する上でひとつの重要な指標です。ただ、それだけでエンジニアのスキル全てを測れるものではなく、ハリスさんのように経験年数が少なくてもそれ以上の経験値を得ているパターンもあります。今回はそこをしっかりと伝えることができた点が大きかったと思います。
プロジェクトへのアサインはエンジニアのスキルアップ・キャリアアップの大事な機会ですので、これからもエンジニアとセールスが二人三脚となって、形式的な書類上の情報にとどまらず、エンジニアさんの魅力をクライアントへアピールしていくことを心がけたいですね。
クライアントとパートナーの垣根を越えた自然体のコミュニケーション
- チーム内でどのようなコミュニケーションを取っているか教えてください。
ハリス 6名体制のチームで、毎週金曜日の定例で1週間分のタスクが可視化され、次の週のタスクが割り振られます。一方的にタスクが降りてくるわけではなく、メンバーそれぞれが抱えているタスク量や進捗を考慮した上で分配しています。
コミュニケーションツールはChatWork・backlog・Discord・Google Meetなど多岐にわたります。積極的にコミュニケーションを取るタイプの人が多いので、分からないことがあったり軽くしゃべりたい時などは気軽にDiscordで通話したり、細かくコミュニケーションを取りながらチームで連携しています。
個人でタスクに向き合うというよりはチームでのつながりを大事にしていて、「この本が勉強になったよ」というナレッジ共有や、自発的な勉強会を実施したりもします。自分のスキルアップにつながる機会が多く、恵まれた環境だと感じています。
定梶 このプロジェクトのクライアントの場合は、外部企業のパートナーであったとしても自社サービスに携わった人にはできるだけ長く定着してスキルアップしてもらいたいという意向が比較的強いため、ナレッジ共有や勉強会などの文化が浸透しているのだと思います。
- クライアントとのコミュニケーションはいかがですか?
ハリス クライアントだからという理由で何かを意識することはほとんどなく、必要があれば都度質問を投げたりなど比較的気軽にコミュニケーションが取れる関係性ですね。
定梶 自社メンバーとパートナーの垣根を取り除こうという意識を持ち始めているクライアントは増えてきている印象ですね。これからは、クライアントやパートナーだからといって過度にへりくだったり線引きすることなく、プロジェクトの推進という共通の目的のために自然体でコミュニケーションを取れる人ほど活躍していける時代になるでしょう。
営業としてエンジニアとクライアントをつなぐ役割を担ってはいますが、技術は日々進化していきますし、トレンドの移り変わりも激しいです。もしかしたらモノを生み出すのにプログラミングをする必要がなくなる日も来るかも知れません。
今ツールとして使っている技術が必要なくなった時、残るのは人と人との関係性をつなぐコミュニケーションだと思っています。本当の意味で活躍し続けられるキャリアを歩んでもらいたいと考えている身としては、ハリスさんのように技術だけではない強みを身につけられる人の存在は嬉しいですね。
迷ったら前へ。今より難しいことにチャレンジし続けたい
- プロジェクトでやりがいや成長を感じる点はありますか?
ハリス 前職も自社サービスのフロントエンド開発を担当しており、使っている言語も同じではあるのですが、役割もミッションもコミュニケーションも全く違うので新鮮で面白いですね。
前職はすでにできあがったプロダクトのブラッシュアップがメインだったのに対し、このプロジェクトではほとんど0からサービスを作っていくので、個人で、あるいはフロントエンドチームだけで完結するタスクがほとんどありません。
バックエンドチームやデザイナーとも頻繁にコミュニケーションを取りながら進めていく必要があるので、個人に割り振られたタスクをこなしていた前職が個人走だとしたら、今のプロジェクトは障害物競走をチームみんなでやっているような感覚で、面白いですね。
大変なことの方が多いのですが、チームでひとつひとつ困難を乗り越えていくやりがいを感じられますし、またひとつ新しいことを覚えたぞという感覚も楽しいです。
あとは、せっかくチーム内に自分よりも技術レベルの高い方々がたくさんいるので、どんどん吸収したいですね。
- クライアントからの評価についてお聞かせください。
定梶 現在フロントエンドチームはハリスさんを含めて6名中3名がSun terrasからのアサインなのですが、クライアントからは「この3人がいなかったらどうなっていたか分からなかった」と言われるほど高い評価をもらっています。
- 今後挑戦したいことはありますか?
ハリス とにかく今できることよりも難しいこと・大変なことにどんどんチャレンジしたいです。私はアパレルという全く違う業種からプログラミングを学びエンジニアになった人間なのですが、とにかくやってみたいと思ったことにはとりあえずやってみることを大事にしています。
自分ができるかどうかはやってみないと分からないですし、やってみてダメだったらやめたらいい。とにかく迷ったら前へ進み続けたいと思っています。
あとは、今回のプロジェクトでチームワークの大切さを実感したので、自分自身がチーム内のコミュニケーションを円滑にできるような、縁の下の力持ちのような存在になりたいなと思います。
エンジニアのスキルアップに焦点を当てたサポートが強み
- Sun terrasの魅力はなんだと思いますか?
ハリス そもそもSun terrasに入社した理由は、会社としてエンジニアのキャリアをサポートするという姿勢が感じられたからです。実際入社前に「どのような経験を積みたいか」「どんな案件に入りたいか」というヒアリングがあり、今回のプロジェクトもその希望を汲んでもらっています。
エンジニア同士で自発的に勉強会が企画されている点なども魅力的ですね。自分のスキルアップにつながる機会ですし、そうして努力した分だけ自分の可能性が広がっていく環境だと思います。
定梶 Sun terrasに在籍するエンジニアは若手層も多く、彼らにいかにスキルアップしてもらうかというのは会社にとっても非常に重要です。Sun terrasにはプログラミングスクールの運営などで培った教育ノウハウがあるので、それを社内のエンジニアに還元して、成長していってもらえるスキームづくりは進めていきたいですね。
とはいえ全てを会社に委ねてしまうような方だとちょっと違うというか、あくまで努力に応えられる環境としてSun terrasが機能していけるといいのかなと思います。
私が思うSun terrasの魅力は、本気で面白いと思える仕事ができる環境があることだと思います。Sun*グループ全体で見ても、楽な仕事や答えが用意されている仕事はほとんどありません。常に高いレベルを求められる環境ではありながら、それを嫌々やっているような人は見たことがないですし、それってすごいことだなと思っています。
難易度の低いことをこなすだけだとつまらない。もっと面白いことにチャレンジできる環境があるのがSun terrasだと思いますし、自分もセールスとして、エンジニアのキャリア形成とクライアントへの貢献という両軸の観点からアサインすることを忘れないようにしたいと思います。
・・・
ハリス まこと
新卒でアパレル企業に入社し、販売・ビジュアルマーチャンダイジング・バイイングなどを経験。カナダへ語学留学中にコロナ禍に遭遇し危機感を覚えプログラミング学習を始める。帰国後は事業会社へ入社し、約2年フロントエンド開発の経験を積む。2023年7月にSun terrasへジョインし、不動産系SaaSプロジェクトのリプレイス案件へ参画している。
定梶 郁央
立命館大学在学中は教員を志すも、知識をインプットさせるための教育に違和感を覚え方向転換。課題解決と「共に学び、成長し合うこと」が理想だと考え、2016年4月に新卒でグルーヴ・ギア入社。一貫してITコンサルティングセールスを担当し、これまで約1000名のエンジニアへのコンサルティングを実施。エンジニアが持っているスキルや才能を引き出し、可視化してクライアントに伝えることを信念に、エンジニアの自覚していない才能を引き出すプロデュースを得意とする。