極旬(GOKUSHUN)|季節が逆の日本とニュージーランドで日本人が心を込めて育てる日本品種のクラフトぶどうをお届けするオンラインストア
『極旬』は、山梨県とニュージーランドで、一年中ぶどうの旬の季節に育てています。極旬は、地球の旬を極め、たっぷりと陽の光を浴びて、おいしさをぎゅっと包み込んだ日本品種のクラフトぶどうです。
https://gokushun.com/
三井不動産株式会社の新規事業として、山梨とニュージーランドの二拠点でぶどうを生産する、という事業計画フェーズから参加したプロジェクト。会社名とブランド名を決めるところから携わり、各種ブランドツールやECサイトの立ち上げを担当しました。立ち上げ後もブランドマネージャーという役割を担い、スペースの企画、コンテンツ制作、コミュニティ作り、商品企画まで、ブランドに関わる全ての活動を事業側とGREY AREAが共に育ててきたスタートアップです。
日本の農業は、農業従事者の高齢化と後継者不足、国際競争力の低下が課題とされています。農業の労働環境は低賃金で過酷な肉体労働のイメージをもたれがちで、家族経営のぶどう農家は特に、事業を継続・拡大させるのが難しい状況にあります。
生産コストと品質・事業性に見合ったブランドを構築し、高価格帯で、ギフトニーズ、海外へ展開できるブランディングが求められました。マーケティング観点では、単に高級で美味しいぶどうのうちの一つとして消費されるのではなく、D2Cの農業ブランドとして、継続的な顧客との関係性を構築していくことが重要でした。また農園で働く社員も、農業ブランドとしてのコンテンツ発信とコミュニティ形成をしていくための、ブランドの維持と運用も必要になることが、プロジェクトを進めていく中でわかってきました。
『極旬』を育てる株式会社GREENCOLLARは、「しぜんと、生きる。」をヴィジョンに掲げ、農業を通じたこれからの幸せな働き方、暮らし方、生き方を考える企業です。GREENCOLLARは、三井不動産グループの一員として、農業のあらゆる活動を通して、労働と自然、働くことと暮らすこと、都市と地方、日本とグローバルをつないでいく農業のあり方を考えています。日本の卓越した農業技術を守り、ローカルの豊かな資源を有効活用し、手触りのある幸福感がある暮らしを追求しています。
農業にデザインの力を組み込む。このアプローチによって、プロダクトのパッケージやユニフォーム、農園のオフィス、農作業ツールまで、あらゆる媒体を活用しブランディングを実装していきました。GREENCOLLARは単なる会社名にとどまらず、社員が“今やっていることはGREENCOLLARらしいのだろうか。”と自ら問いかけるような判断基準として使われるほどに、ブランドが浸透していきました。新卒採用や農業以外の業界からの中途採用も進み、企業としての成長にブランドが貢献し続けています。ブランドは作るものではなく、共に育てていくものである、という考え方を学んだプロジェクトです。
BRAND MANAGER: KOTARO OGUCHI
ART DIRECTOR / DESIGNER: YOSHIHIRO KONO / KYO HAKAMATA
PRODUCER: YASUKO KUMAZAWA