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22卒内定者インタビュー#4「テクノロジーで教育の仕組みを変えたい」

事業の成長に伴って力を入れていきた新卒採用のなかでも、22卒の内定者は個性的な顔ぶれがそろいました。

そのメンバーを紹介するインタビュー第4弾は長沼直志さん。インターネットを頼って勉強し、友人と励まし合いながら臨んだ大学受験のエピソードやGRASグループで実現したいことなどを伺いました。

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長沼直志(Naoshi Naganuma)
2022年3月 法政大学国際文化学部卒業予定。大学受験では塾に通わず偏差値を20上げて志望大に合格。大学時代は地元の鎌倉で学生団体に所属し、耕作放棄地の開墾などに従事。GRASグループ・プロダクトマネジメント部にてインターンシップに参加中。

目次

  1. 「早稲田を目指す」友人の一言でスイッチが入った
  2. 留学で気づいた日本への思いと地元での活動
  3. 「見栄え重視」だった就活を「やりたいこと重視」にするまで
  4. 誰でも自分の意思で挑戦できる教育環境を

「早稲田を目指す」友人の一言でスイッチが入った

— 長沼さんは高校2年生の冬まで大学受験をするつもりがなかったそうですが、なにか理由があったのでしょうか。

家族も進学に関心があるわけではなく、学校も積極的に大学受験をする空気ではなかったので、自分の中に大学受験をする理由がありませんでした。

指定校推薦の枠があったので、それで大学に行ければまあいいかなという感じで……。大学でどうしたいとか、さらにその先のことは当時は何も考えられていませんでしたね。

— 「大学受験をする理由がない」状態から、考えが変わった経緯を教えてください。

2年生の終わり頃に、仲のいい友人が急に「早稲田を目指す」って言い出したんです。

もし自分が推薦で大学に行ったとしても、そのあとはどうしたいのか全く見えていなくて、何もないという不安がありました。なので、友人が将来を考えていることに刺激を受けて、自分も本格的に大学受験を意識するようになりました。

やると決めてからは塾には通わずに、ネットに頼って参考書とか勉強方法を調べましたね。家庭でも学校でも、あまり相談できる人がいなかったので、その友人と情報交換をしていました。
受験勉強が与えてくれた、自己肯定感

— 切磋琢磨できる仲間がいたのは大きいですね。大学受験ではどう目標を立てましたか。

あえて一番苦手だった英語が必要な学部を目指しました。勉強せざるを得ない状況を作ろうという目的もあって。

自分は頑張るのを途中でやめてしまいがちだったので、周囲にどんな学部を目指すのか宣言して自分を追い込みました。

— あえて苦手な分野を選んで、さらに公言するってすごいです。

もともと自分に自信がなくて自己肯定感が低い人間でした。

でも、大学受験を頑張ろうって決めてから行動力が出てきて、2~3ヶ月くらいで成績も上がったんです。勉強で成果を出せたことで自信を持てるようになりました。その気持ちの変化から部活動でやっていた高跳びでも自己ベストを10cmくらい更新できました。トレーニングを変えたとかではなく、勉強で生まれた自信がメンタルに良い影響を与えたんだと思います。

留学で気づいた日本への思いと地元での活動

— 大学生活で印象的だったことはありますか。

2年生のときに数ヶ月ですがオーストラリアに留学しました。いざ行ってみたら、海外そのものよりも日本にだんだん興味が移っていったのは意外なことでした。

結局、日本が一番好きだなって感じたんです。その中でも地元の鎌倉市などに目が向くようになりました。「こういうところがいいな」だけじゃなく「もっとこうできるんじゃないか」とか。海外に行って比較対象ができたからこそ、地元の細やかな魅力や課題に気づけるようになりました。


— 留学が終わってからは、どんな生活をされていたのでしょうか。

帰国してすぐのタイミングで、コロナ禍になってしまったんです。もっといろいろな場所に行ってみたかったので、それができなくなって気持ちも落ち込んでしましました。

そんなときに、同級生が地元で学生団体を立ち上げたので、一緒に鎌倉で耕作放棄地の開墾とかビーチクリーニングといった活動をやることにしました。

— 地元で活動できる機会ができたんですね。耕作放棄地の開墾というのは具体的にどんな活動をされていたのですか。

鎌倉も高齢化が進んでいて、手が回らなくなった耕作放棄地があるんです。そこを活用する企画書を作って提案しました。

雑草だらけで荒れていた土地を耕して、最近やっと農作物の栽培もできるような状態になってきました。活動はもう後輩に引き継いでいるのですが、これから畑で野菜を育てて地域の人に還元したり、マルシェをやったりして、町に開かれた場所になっていってほしいです。


— 地域に関わる活動をしてみて、ご自身の中で何か変化はありましたか。

昔から鎌倉市の課題について学ぶ機会があったので、知識はありました。でも自分の目で確かめてはいなかったので、現実味がなかったんです。

学生団体の活動を通して、知る」のと「実際に関わる」のでは、全く違うことを痛感しました。課題を自分の目で見て、地域の声を直接聞いて解決に関われたのは貴重な経験になったと思います。

「見栄え重視」だった就活を「やりたいこと重視」にするまで

— 実際に就職活動を意識し始めたのはいつ頃でしたか。

活動しはじめたのは11月頃です。最初は「いい会社に行くためには」という見栄え重視でやっていて。大学のサークルで住居問題に関するボランティアをしていたので「不動産関係の大手に行こう」と、浅はかな就活をしていました。(苦笑)

— 全く違う分野からどうやって方向転換していったのでしょうか。

ちゃんと考えてみたら、不動産の仕事は自分には向いていないなと。それまでの経験を洗い出してみたときに、受験勉強で選択肢が広がって人生が転換したことは、自分にとってインパクトのある出来事だとあらためて気づきました。

そこから、ほかの人たちの選択肢を広げる学びに関われたら、おもしろいんじゃないかなと思ったんです。

— 1つの大きな「人生の転換期」でもある時期を、サポートしたいと考えたのですね。

あと自分が受験勉強をしていたときは、インターネット上で提供されている学習ツールを使っていたので、塾のように場所にとらわれないサービスであったり、それを広く使ってもらうためのデジタルマーケティングだったりの選択肢もあるのかなと考えました。

そこで就職で目指す分野は「教育」と「デジタル」という2軸で考えていたのですが、なんとGRASグループではどちらもできるらしいと知ったんです。

— そういった経緯があってGRASグループの説明会や選考に進んでいったのですね。

勉強でWeblio辞書を使っていて知っていたので応募した部分もあります。ただ、説明会も面接も一番印象に残ったのがGRASグループでした。

他社の説明会では「これは正直に話していないな」って分かるときがあったんですが、GRASグループの説明会は、すべて正直に話してくれていると感じました。

面接も形式ばっていなくて、ディスカッションに近い形でした。その場で深掘りしたり、気づきが生まれたりしたのがいいと思いましたね。

自分が生活する中で「ネガティブなイメージで選択をさせられる」のが嫌だなと感じていました。だから、企業選びではポジティブな選択をユーザーに与えられるところに行きたいという思っていたんです。たとえば教材の提供の仕方でも、「これがあったらプラスになる」と選択肢を広げていくような姿勢のある会社が理想でした。

GRASグループは、その考えにマッチしていたんです。会社がやってることや姿勢、中の人が自分の軸にあっていると感じたので、この会社だったらどの仕事をやることになっても大丈夫だと入社を決めました。

— 今はインターンシップに参加されているそうですが、どのような業務をされているのですか。

オンライン辞書事業の部署に入りました。そこで英語関連のメディア運営に携わっています。

SEOを勉強していて、Googleの検索ランキング上位にサイトを表示して、集客を増やすための施策を実施しています。

— 業務の中で難しいこととか、おもしろいと感じることがあれば教えてください。

最近起こったことなんですが、「これをやったら検索順位が上位になるだろう」と取り組んだことが全く効果がなくて、すごく悔しい思いをしました。「これをやれば絶対に成果が出る」という正解があるわけではなく、簡単にいかないところが面白いです。

Googleという1つの企業がアルゴリズムを作っているけれど、検索結果は意外と公平性があるんだなって発見があったり、マーケティングの理論がいきているんだなと学んだりしています。

— GRASグループの人や体制ついて、仕事をするようになってイメージとのギャップはありませんでしたか。

だいたい想像していた通りでした。

たとえば、これはいい意味で驚いたことなのですが、マネージャーがほぼすべてのミーティングに参加してくれているんですよ。イメージですが、一般的には役職のある方は重要な会議しか参加しないのかなと思っていたんです。

誰がどこで何をやっているのかが分からないような体制だと、自分の立ち位置もわからなくなるのではと不安もありました。でも、ここでは一緒に働いている人の顔が見えて、物事が進むスピードが速かったり、フラットな人間関係などもイメージ通りでしたね。

誰でも自分の意思で挑戦できる教育環境を

— 長沼さんがGRASグループで実現したいことはなんでしょうか。

今の仕事ができるようになったら、次は辞書サービスをもっと発展させたいです。

Weblio辞書はすでに知られているサービスです。だからこそ、どう発展させていくのかは難しい部分だと感じますが、そこに関わっていきたいですね。

最終的な目標はまだ漠然としているのですが、学習したい人がお金をかけずに学べるツールをもっと拡大したいです。たとえば、先生の質によって学びに差が生まれてしまう状況を変えるために、教育の仕組みをテクノロジーで変えていけるようになったらいいなと考えています。

— まさにご自身が取り組んだ受験勉強が原体験になっている目標ですね。

受験勉強を本気で頑張るようになって、自信や行動力がついたし、選択肢も広がりました。あの挑戦をしなければ、こんな未来を選べることすら気づけなかったかもしれません。

だから、勉強に挑戦するときのハードルを下げたいと思っています。お金がかかることを気にして誰かの了解を得る必要がないという、「やりたい」と思ったときに本人の意志で挑戦できる環境を作っていきたいです。

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