2018年12月19日 渋谷にマーケターが集まる集いがありました。
参加したのは、挑戦するマーケターのための交流イベント「Marke Tree」。
MarkeTree(マーケツリー)は、現場で奮闘するマーケターのライトニングトークと、様々な業界のマーケターとの出会いで、今、するべきチャレンジに活きる何かが見つかる交流イベントです。
第3回目のテーマは「「顧客中心思考マーケターのリアル」。
そこに、GMOアドマーケティングのプランナー、大塚が登壇!!
テーマは「その数字に“熱”はあるか?量も質も“熱”も追いたい欲張りな主張」
この登壇で語った内容を、レポートします。
最初のキャリアは求人広告のデザイナーでした。
ですが、研修明けの配属は営業。広告の枠を埋める生活がスタートしたわけです。
1年目は広告を作ること・広告の枠を埋めることに必死でしたが、
2年目を迎え、営業として広告の“枠売り”に限界を感じる瞬間が何度かありました。
その時に顧客(広告主)視点に立ち返り、求人広告の価値を考えました。
結論、顧客(広告主)が本当に望むものは売っていた広告枠ではなく、その先にいる“人”でした。(当たり前すぎて忘れがちだったりしますよね。。。)
つまり、その人を採用できるなら広告でも紹介でもなんでもいいわけです。
とある洋服のお直し企業には洋服を作るのが好きなコスプレイヤーとのマッチングを行ったり、
ビール専門のフィールドスタッフ募集にはビール専門メディアに出稿するなどしました。
この経験で感じたのは、人が動くのは単なる広告枠や広告デザインだけではなく、
広告枠やデザインなどのソリューションに込めた採用側や広告会社の熱だということです。
その後、より熱のある仕事をしたいなと思い、ベンチャー企業に転職しました。
そこでは自社で非常に薄利なメディアやコミュニティの運営をし、マネタイズの責任者を任されておりました。
ここでの顧客は生活者と広告主になります。
まず、広告主に言われたのは「〇〇万PVないと広告出稿できない」ということ。
ニッチメディアでしたので、PVももちろんお金の面でも非常に伸び悩みました。
質を見てくれと何度も思いましたが、実力不足も相まって、なかなか企業の方々を説得できませんでした。
そこで生活者(顧客)に目を向けたわけです。「生活者にこのメディアを広げてもらおう!」と。
生活者が喜ぶ「おしゃれな写真をとる講座」や「食べ比べ・飲み比べ」などのイベントを開催すると、
生活者のSNSや口コミによって自然とメディアが広まっていきました。
そして、企業の方々もそのメディア・コミュニティに価値を感じてくださり、
広告やイベントへの協賛(スポンサード)をしてくれるようになりました。
ここでも生活者の熱に救われることになったのです。
そして現在のGMOアドマーケティングでは、
前職での経験を活かして、広告主・メディア・生活者の”三方よし”を目指して奮闘しております。
昨今、アドフラウドやブランドセーフティなどの問題が起きているインターネット広告業界ですが、
こういった動きに負けずに生活者に良質な情報を届けるべく、広告主の方々・メディアも方々と
協力しながら仕事をしております。
あくまで一例ですが、メディアの方々とはタイアップ広告だけではなく、
『スポンサードコンテンツを販売していこう!』という動きをしております。
このスポンサードコンテンツの場合、直接企業の商品のことは訴求しませんが、
その企業が属するカテゴリーに関心がある人を集めてくる誘引性があります。
詳細はまだここには記載できませんが、上記のようなソリューションを通じて、三つの立場の幸せを作れたら今までに私がやってきた経験の全てが活きると感じています。
インターネットの発達、スマホの爆発的な普及によって、広告の形や情報を届ける手法は激変していますが、生活者の本質はそんなに変わっていると思っていません。
GMOグループは非常にテクノロジーに強い会社ですが、テクノロジーに振り回されず、テクノロジーを通じて人を見ることが今後より一層求められていると感じています。
大塚以外にもライトニングトークは盛りだくさんでした。
しかもみなさま、お話がおもしろい!!
<登壇者一覧>
◇ 田中 準也さん/株式会社インフォバーン
「サービスデザインに学ぶこれからのマーケターに必要なスキル」
◇ 大塚 勇さん/GMOアドマーケティング株式会社
「その数字に“温度”はありますか?数も質も追いたい欲張りな主張」
◇ 坂田 卓也さん/凸版印刷株式会社
「オープンイノベーションによる顧客中心思考の実現」
◇ 中川 翼さん/株式会社NTTドコモ
「顧客満足を生む出前マーケティング」
◇ 渡辺 淳さん/ヤフー株式会社
「ユーザーの感情設計について」
<MrakeTreeからのテーマ>
顧客の姿・生活者の姿、どれだけリアルにつかめていますか?
市場や顧客の趣味嗜好が多様化する時代。顧客が真に求めるものをつくり、適切な人に届けていく、マーケティングの本質とも言える力が今あらためて問われています。
テクノロジーを通して、
そこにいる人を見ることが大事!
by GMOアドマーケティング 大塚
これからの顧客中心思考のマーケティングは、より一層面白くなっていきそうですね。