株式会社MUJIN | すべての人に産業用ロボットを
すべての人に産業用ロボットを MujinコントローラはモーションプランニングAIが搭載された世界で唯一の汎用的な「知能ロボットコントローラ」です。Mujinコントローラ製品は全てのロボットを知能化し、今まで実用化できなかったさまざまな分野のアプリケーションを可能にします。 Mujinについて Mujinは世界最先端の知能ロボットプロバイダーです ...
https://www.mujin.co.jp/
Nature社員へのインタビューシリーズ。今回は元インターンの國生が、入社した経緯、Natureという会社について、また実際に携わった業務など、Natureでのインターンについて振り返ってくれました。
國生啓佑 / Keisuke Kokusho
東京大学経済学部在学中の2019年2月から2020年3月までNatureでインターンとして参画し、企画・マーケティングを中心に業務に携わる。現在は外資系IT企業で事業開発に従事。
元々、IoTという技術にポテンシャルを感じて漠然とした興味を持っている中で、代表の塩出が面接の時にしてくれたPtoPの電力ネットワーク構築の話が最高に面白そうだったのでインターン生として入社を即決しました。
まずは、なぜ私がIoTという技術に興味を持ったのか、そもそもの話をしておこうと思います。興味を持ったのは、「2018年度 東京大学アントレプレナー道場」という起業やスタートアップについて体系的に学ぶ学内のプログラムの中でMUJINという会社を知り、物に知能を宿らせることのポテンシャルを感じたのが最初のきっかけです。この話を説明するには、このMUJINという会社の話が不可欠だと思うので少し紹介させてください。
MUJINは、FAソリューション・ロボットコントローラのOEM・物流ソリューションを3軸にして事業を展開しているロボティクス系の会社で、モーションプランニングAIという技術を搭載した世界で唯一の汎用的なロボットコントローラが同社の中核にあるプロダクトだと認識しています。
同社は「互換性がない」「ティーチングが困難」「センサーとの連携が困難」「ソフトウェア開発が困難」というロボット市場の成長阻害の4大要因を、汎用的なロボットコントローラを用いて根本から解決することを目指しています。「汎用的」、つまり、ロボットの製造メーカーに関係なく操作できるように操作性を統一することは容易ではなく、卓越した同社の技術力に加え、安川電機・三菱電機・川崎重工業をはじめとした大手ロボットメーカーとオープンイノベーションを推進したからこそ実現したものです。これにより、ロボットを媒介として物流や製造の領域で大きな生産性の向上が実現しうるのは非常に画期的だなと思い興奮したのを今でも鮮明に覚えています。
また、モーションプランニングAIという技術も搭載され、ロボットが人間のようにリアルタイムで判断して操作をできるという点も興奮したポイントです。つまるところ、「大量のデータを取り込み試行錯誤を繰り返して正確性を高める一般的なAI」ではトラジェディが生じうるロボット運用のようなケースに適したプロセスを踏めるAIを搭載しているわけです。教え込んだ動作を忠実に繰り返す、これまでのロボットの定義を覆そうとしているわけです。
このようなMUJINのプロダクトに関して、実際に会社に見学に行き代表の滝野さんから話を伺う中で、ロボットに知能を宿らせて勝手に判断させて作業をさせることが、我々の生産性向上に寄与する究極の手段だと感じたのがIoTに興味を持ったきっかけです。一般的に言われるIoTとは少しニュアンスが異なりますが、例えばFAソリューションの中でリアルタイムで情報を収集し稼働状況を把握するという意味ではIoTの要素も含まれていると当時は考え、IoTに関して前のめりに調べるようになりました。
入社の経緯
そういった興味を持つ中で、「IoT」「スマートシティ」「FA」といった検索ワードでググっていたら偶然見つけたNatureという会社。
会社を知った当時にリリースされていたプロダクトは、スマートリモコンNature Remoという既存の家電をIoT化させるハブのようなプロダクトのみでした。そのため、「自然との共生をテクノロジーでドライブする」というNatureのミッションとの乖離を感じ、どう実現するつもりなのか興味を持ち話を聞きに行きました。そこで代表の塩出がしてくれた事業構想が面白くて即入社を決めた次第です。
具体的には、各家庭が太陽光発電で電気を作り出し蓄電し、その電気を各家庭間で融通し合うクリーンエネルギーベースのPtoP電力ネットワークの構築に関する話でした。かつて東電や関電を始めとする大手電力会社10社が中央集権的に電力供給をしていた仕組みが、根本からより良い仕組みに変わりうる話の壮大さに惹かれました。また、これがふわっとした夢見語りではなくて、その前段階として家電の自動制御用のプロダクトとしてスマートリモコンNature Remoをまずは家庭に普及させ、その後のエネルギーマネジメントや電力売買への布石にするというように、地に足のついた事業計画を持っていると考えたので心からワクワクしたのだと思います。
そして、「明日から来れる?」「はい、いけます」というスピードで入社が決まり、面接の次の日にはNature Remoのプロダクトレビューをしたのちに、カスタマーサクセス業務を早速始めました。
Natureはどういう会社か
そんなNatureがどういうことをやっている会社かを改めてしっかり説明していこうと思います。
Natureは、個人間の電力売買プラットフォームを作り、クリーンエネルギーで循環する社会を作るという目標から逆算をして事業展開をしている企業です。
具体的には、下記の3Phaseを想定しています。
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Phase1(現在):Nature Remoというスマートリモコンを普及させて、ホームオートメーションを一般的なものにしていく。
Phase2: Nature Remo Eのデバイスでエネルギーマネジメントを普及させる。
Phase3: Nature RemoやNature Remo Eを活用して電力P2Pプラットフォームを構築する。
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さっきからちょくちょく出てきているNature Remoがどういう商品か簡単に話しておきますね。これはスマートリモコンという製品群の一つで、既存の家電をIoT化させることができるハブみたいなものだと思ってください。具体的な機能としては、「外出先からのスマホでのエアコン操作」「部屋の温度が18度以下になったら自動で暖房がON」「スマートスピーカーと連携して声で家電を操作」など、いわゆるIoT家電でできることを、Nature Remoというデバイス一つだけで可能にしてしまうわけです。もちろん、旧式の家電(※赤外線で動く家電に限ります。)でもIoT化させることができてしまいます。この仕組みを知りたい方は下記弊社記事をご参照ください。
そんなNature Remoを普及させてホームオートメーションを普及させるのが第一段階になります。昨年、発売から2年弱で累計販売台数が10万台を突破し、現在は100万台を目指して動いており着実に普及を進めている現状です。より多くの家庭に入り込むことで、ホームオートメーションを一般的なものにして生活をより便利にするだけでなく、ゆくゆくはエネルギーの需要側の最適化に活用されることになります。
そして、次なる段階として昨年の12月にリリースしたのがNature Remo Eというエネルギーマネジメントを誰でも簡単に始められるHEMSコントローラーです。これを使えば、スマホアプリで発電・蓄電などの電力状況のリアルタイムでの把握や、過去の消費電力量のモニタリングなどが簡単にできます。このNature Remo Eを全ての太陽光発電や蓄電池のオーナーが使うようになれば、各家庭の電気の需給状況を統合して管理でき、プラットフォーマーとして電気の売買を行うこともできます。なお、電気を売るには既存の電力会社の送配電網を使用します。現在、既に太陽光発電の保有者は電力会社の配電網に対して電力を流し、電力会社に売電しているので仕組みとしては既にあると言えます。そこのプラットフォームを取りに行きます。
このようなエネルギー事業を推進すべく昨年の夏には5億円を調達し同事業を本格化させているのが現状です。
私はこのPhase1でのNature Remoのマーケティングを主にやり、最近はPhase2に繋げるようなNature Remo Eのマーケティングも少々やっていました。
その中では基本的に二つの軸で日々の業務に取り組んでいました。
一つ目は、既存ユーザーがNatureのプロダクトのファンになって他者へ「推奨」してもらえるような状況を作るにはどうするべきかを追求することでした。その軸の中で、具体的には、オウンドメディア、メルマガの運用、そしてオフラインのユーザーイベントの企画等を行いました。
二つ目は、市場での新たな認知の拡大という軸です。その中では、SEO戦略の策定実行や他社との広告タイアップから、SNSやGoogleのアドセンス運用までいわゆるPR的な動きを行なっていました。
そういった仕事をやっていく中で何点か気づきがあったのでシェアをしておこうと思います。ここでは、SEOやタイアップ広告などに関する具体的なノウハウではなく、汎用性のある気づきのシェアをここではしたいと思います。
気づき1:既存ユーザーにファンになってもらうのが結果的に新規ユーザーの獲得に繋がる近道
後者の方が、一般的なマーケティングとしてイメージしやすいと思うのですが、業務の中で感じたのが前者の重要性が非常に高まっているということ。実は、ユーザーが自分たちの想定よりもはるかに深く情報に埋もれていることを痛感させられることが多々ありこのように考えるようになりました。マーケティングの権威であるコトラーが「マーケティング4.0」で言っていることは確かに現実で起こっています。情報に埋もれた昨今では、TVやYoutubeなどの広告よりも、近い知り合いによる推奨が購買決定の重大な要因になってきているわけです。
そのため、まずは既存のユーザーがファンになってくれるように満足度を向上することに集中し、ユーザーに他人に推奨してもらう状況を作ることが最も重要になりつつあると思います。オウンドメディアでの新規コンテンツやメルマガを作成する際も、ユーザーにとってベネフィットがあるコンテンツや伝え方を常に追求しました。そのようなコンテンツを作っていけば、ユーザーがファンになって知り合いに勧めようと思ってくれるのはもちろん、Nature Remoを全く知らない人にも刺さるコンテンツが生まれ、結果的に認知も拡大していくという面白い現象が起こったのを複数回みています。
このように、既存ユーザーにファンになってもらう取り組みのその延長線上に、新規ユーザーの獲得があるという認識を持てたことは大きかったです。
気づき2:プロダクトの質の高さが企業の競争力の源泉
当然でしょと突っ込まれるのは百も承知の上で、プロダクトを中心において企業活動を行うことが重要という話をあえてしようと思います。Natureでは、開発陣からデザイナー、ビジネスサイドまでプロダクトを中心において考えるという姿勢が徹底されていて、全員が常にプロダクトをユーザーにとってより良くするにはどうするかを考えて議論が日夜されています。
スマートリモコンというカテゴリーでは競合製品も増えてきていますが、最終的にデファクトを取っていくのはユーザーにとってより良いプロダクトを作り切ったところだと思います。ECやSNSが発達した昨今では、小手先のマーケティングをうまくやったとしてもプロダクト自体の質が低ければすぐにレビューやSNSでの投稿という形ですぐにバレてしまうので、プロダクトの質の向上が前述したファンの構築と同じくらい重要というわけです。
これはもちろん容易ではなく、メンバー全員が1番のユーザーとしてプロダクトを使い倒してより良くする姿勢を持ち、エンジニア陣が要望をそつなく形にできるだけの開発力を持っていることが必要不可欠になります。それを実現していくプロセスを間近で見させてもらったことは、Natureにいて学びの大きいポイントでした。
下記で、Natureの経営思想に関して紹介されているので興味のある方はぜひ。
気づき3:真のユーザー理解はユーザーインタビューによって実現可能
SNSやAmazonでの口コミだったりユーザーアンケートは確かにユーザー理解の助けになりはするものの、これはあくまで傾向の把握に過ぎないということは全マーケターが意識するべきかと思います。というのも、実際にユーザーインタビューを行いそれを業務に活かすというプロセスをやってみて、実際に深く話を聞いて初めて見えてくる部分があまりに大きいことに気づいたためです。
約100名を集客したユーザーイベントは、ユーザーコミュニティを構築してさらにファンになってもらうという意味合いもありましたが、ユーザーのリアルな声を聞くという意図もあり、そこで得られるたラーニングも非常に多かったです。
ユーザーインタビューに関しては、マーケターとしてスマートニュースを大きく伸ばした西口一希さんの「顧客起点マーケティング」という本からヒントを得て行っています。興味がある人はチェックしてみてください。
気づき4:全員体制で行うカスタマーサクセスの重要性
Natureに入社すると誰もが一定期間やることになるのがカスタマーサクセス業務。実際に自社のプロダクトを使い倒してユーザー感覚を養いながら、実際のユーザーの方からのフィードバックや問い合わせの対応をすることでユーザーの実態やより深いプロダクト理解を図ります。
カスタマーサクセス業務を一通りやって、マーケティングの業務を本格的に始めた後も、週に1度のCS定例で常にユーザーの声を受けて議論するのが習慣化されているので、常にCS的な見方をエンジニアからマーケ、事業開発まで意識できる環境になっています。
そのため、例えば新規機能の実装をするかどうかのディスカッションが行われる際にも無駄な情報共有も意思の共有も必要ありません。毎週擦り合わせているのでね。
気づき5:IoTの面白さ
IoT製品は、ハードウェアやファームウェアのように長期的なリードタイムで考える一方で、ソフトウェアというユーザーと直で接する部分では常にアップデートを繰り返す、開発の総合格闘技みたいなところがあるのでプロダクト開発の自由度も高くて面白いと思います。また、Nature Remoに限らず、自動運転の自動車やスマートロックなど、人々の日常生活に溶け込むようなプロダクトも多いので、普段の生活が劇的に変わるその様を自分の目でみることができるというのも面白いポイントかなと思います。
あるいは、Natureで言えばNature Remoに搭載されているセンサーから取得したリアルタイムの情報が取れるように、今までデータとして見ることができなかった部分を可視化して、それを活用することでさらなる付加価値をユーザーに提供できるのがIoTならではのプロセスだなと思います。まだまだIoTが入っていく余地がある領域はたくさんあると思うので、欲しいデータありきで何が考えられるのかを引き続き追っていきたいと思います。
気づき6:電力業界が抜本的に変わろうとしてて非常に面白い状況にあること。
2016年に電力の小売自由化が実現したり、太陽光発電や蓄電池、そしてEVが普及してきたりする中で災害も重なり、電力の分散型電源化への議論がしばしば起こるようになってきています。電力業界という、かなり重たくて大きい業界が変わろうとしている中で、その変革の一翼を担えるのはワクワクします。
Natureとしては、昨年11月にデジタルグリッドコンソーシアムの代表理事を務めていらっしゃる阿部先生にも技術顧問に就任していただくなど、本格的にエネルギーの民主化を目指した事業を進めようとアクセル全開です。
そんなNatureでインターンしてみない?っていうのが、この投稿の趣旨です。
会社が会社となり大きくなっていく、フェイズ的に面白いタイミングだと思います。とはいえ、現在は社員数もそれほど多くないので、経営に近い距離で学ぶこともできる、最高のタイミングだと思います。
立地も渋谷のパルコの隣なのでめちゃいいです笑。
中の環境の話をもう少ししておくと、しっかり実行さえできれば本当に何をやっても良い環境なんで自由にやりたい人にはおすすめです。国内市場で100万台を1年以内に突破させる爆発的な施策を企画して実現してくれても良いし、インスタグラムの運用で女性ユーザーの割合を20%あげても良し、東南アジア市場でのマーケティング戦略を考えて海外進出をリードしても良し。
何でも提案しちゃってください。
あと、代表の塩出を始めとした社員全員がインターン生を本当に大切にしてくれる、いわゆるブラックインターンとはかけ離れた環境なのでその点もご安心を。
んで、どんなバックグラウンドの人もウェルカムなんですけど、下の箇条書きに当てはまる点が何個かあれば良い感じにマッチするかと。
【興味的なところ】
・IoTを活用したビジネスに興味がある人。
・B2CやB2B2C領域でのマーケティングや事業企画に興味がある人。
・PtoPの電力ネットワークの構築など、エネルギーの分散化に興味がある人。
・再生可能エネルギーやSDGs、環境問題などに関心がある人。
【性格的なところ】
・素直な人。
・自走力のある人。
・物事をやり切れる粘り強さがある人。
参考までに、過去のインターン生の出身大学を共有しておきますね。
【過去のインターン生の出身大学】
〈企画・マーケティング、カスタマーサポート〉
ニューヨーク大学、ボストン大学、ペンシルベニア州立大学、オタワ大学、東京大学、慶應義塾大学、東京工業大学、明治大学、立命館大学、東京外国語大学
〈デザイナー〉
武蔵野美術大学、女子美術大学
大学一覧を見て何となく想像できるかと思いますが、グローバルマーケティングをやってくれる人も絶賛募集しています。
・Natureの創業にまつわる話です。
・Natureが何を目指しているか、という未来の話です。
・会社説明資料です。
・インターン募集ページです。
最後までお読みいただきありがとうございました。