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編集者は「事業を編む」こともできるはず【事業部長インタビュー 】

───GIGを先頭でひっぱる事業部長たちは、ふだんどんなことを考え、どんな想いで仕事しているのだろう?

これまでGIGでは、70回以上にわたり社員インタビューを行ってきましたが、今回はGIGの中でも「事業部長」にフォーカスし、メンバーや仕事への想いを聞いていくインタビュー連載です。

お話を伺うのは、メディア事業部 部長の内田 一良さん。「編集の定義は設けないほうがいい」と語る、内田さんの“編集”にかける想いを伺いました。

内田 一良(うちだ かづよし / じきるう):早稲田大学および同大学院卒。株式会社GIG メディア事業部長。日本最大級のフリーランス・副業メディア『Workship MAGAZINE』のほか、数々のメディアのプロデュースを担当。メディア運営、コンテンツ制作、SEO、SNSに詳しい。AI、ウイスキー、ストリートダンスが好き。

編集の定義は「設けないほうがいい」

ー最初、内田さんはGIGにライターとして入社されたと聞きました。まず、入社からこれまでの業務内容の変遷について教えてください。

最初はライターとしてキャリアを始め、取材・執筆を主に行っていましたが、徐々に編集に移行していきました。その後にメディア運営などの仕事も始め、アクセス解析やSEOの設計、記事企画、ブランディングなどメディア全体の管理・方針を統括する編集長になりました。

現在はコンテンツ制作だけでなく、ブランディングやマーケティングの戦略設計から実行までを行うメディア事業部の部長として、事業戦略の策定から実行、業績管理、営業、オペレーション管理、マネジメントなどを幅広く行っています。

—キャリアのなかで業務が大きく変わっており、なかには一般的な「編集」から外れるものもあるように思います。しかし、内田さんはそのキャリアのなかで一貫して「編集者」と名乗られていますよね。「編集」とはどんな仕事だと考えているか、その定義についてご意見を聞かせてください。

質問をひっくりかえすようで恐縮ですが、僕はそもそも「編集の定義は設けないほうがいい」と思っています。

原稿の編集だけを、編集者の仕事だと捉える人もいます。狭義でいえば確かにそう。ただ、マーケティング観点での設計や解析、ブランディング観点でのメディア設計やメッセージ発信など、幅広く行う編集者もいます。

僕はこれらも編集者の貢献できる領域だと考えているんですよね。編集の定義を決めて、仕事の範囲を狭めてしまうともったいない。編集の定義は、そのときどきで変わり、変えられるものだと思うんです。

狭義の編集から仕事をはじめた僕が、いま事業部長を担っているのは、「編集者ならこれもできるんじゃないか」と色んなことを任せてもらってきたからだと考えています。

「取材ができるなら、採用広報も任せられるのでは」「アクセス解析やサイト分析ができるなら、マーケティング戦略の立案もできるのでは」と、編集で培ったスキルをもとに提案や期待をいただき、それらに対して応えてきたことが、いまの自分の編集者としてのキャリアにも大きく影響しているんです。

編集者の仕事は、素材を集めて編むこと。なので「事業を編むこと」も仕事となり得るんです。編集という言葉に含まれる可能性の大きさが、この職種の魅力だと思います。

ー編集者として期待に応えてきたからこその、業務の広がりなんですね。内田さんは「編集者」として働くとき、どんなことを意識されているのでしょうか。

ずっと意識しているのは、「QCD」に対する視点をもつこと。QCDはクオリティ(品質)・コスト(費用)・デリバリー(納品速度)をまとめた言葉で、ものづくりの製造過程で欠かすことができない3つの要素と言われています。たとえばどんなにクオリティが高くても、要求に対してコストがかかりすぎたり、デリバリーが遅かったりすると、相手の期待値を超えられないですよね。

大切なのは、QCDに対する相手の期待値をはかること、期待値を1%でも高く超えていくことです。「てにをは」や「語尾の連続」だけを修正するのが編集者ではなく、そもそもこのコンテンツはなんのために作るのか、なぜこのプロジェクトは存在するのかを俯瞰して、より大きな価値を提供するために物事を編んでいくのが、編集者として僕が大事にしていることです。

ー編集者に向いているのは、どんな人だと思いますか?

「いろんなことを面白がれる人」「面白そうだったらすぐに飛びつける人」「ミーハーな人」は編集者に向いていると思います。プロの一般人と言えるかもしれません。プロの一般人とは、自分が読みたいものを企画にしたり、「世の中にこういうコンテンツ・事業があったらいいのに」を一般の目線から考えられるような人のことです。

「編集者は最初の読者である」とよく言われます。僕はコンテンツを最初に読むとき、「編集者」としてではなく、「読者」として読んでいます。編集者として文章表現にこだわりを出すよりも、読者目線で「ここよくわからない」「この箇所、めっちゃ面白いからもっと詳しく知りたい」と言えるのが大事。読者になりきれるか。そういう一般目線を持てる人は、編集者に向いていると思います。

さらに言うと、自分とは異なる属性の読者の仮面を、案件にあわせて付け替えることができる人は、編集者として強いです。

誇れるものを、誇れるかたちにする

ー内田さんが事業部長を務めるメディア事業部について、概要や事業内容を教えてください。

現在のメディア事業部は、自社のコンテンツマーケティングと、クライアントワークの2軸で動いています。関わる案件や業務の幅が広いこともあって、GIG内でメンバーが一番多い部署となりましたね。

事業・商材としては、ブランドコンセプト設計やペルソナ/カスタマージャーニーマップ設計、SEOキーワード設計、採用コンテンツ制作支援、PR支援、広告運用、編集部内製化支援などを行っています。

もちろん、創業当初からここまで幅広い事業をやってきたわけではありません。GIGに在籍するメンバーの経験や希望、お客さまの要望に合わせて、できることを少しずつ増やしてきたんです。戦略フェーズ、制作フェーズ、運用フェーズと長期的に支援できる体制があるのは、GIGのメディア事業部の強みだと捉えています。

▲メディア事業部の対応可能範囲(一例)

ーありがとうございます。これからのメディア事業部の展望についてはどのように考えていますか。

GIGは各事業部ごとにPurposeを打ち出しています。なぜその事業部が存在するのか、どのようにお客さまに価値提供していくのかをそれぞれ指針を立てているんです。そのなかで、メディア事業部が設定したPurposeはこれ。

「誇れるものを、誇れるかたちにする」

セカイにはまだまだ、価値を伝えきれていないプロダクトやサービスがたくさんあります。せっかくいいものはあるのに、それが知られていないのはもったいない。そのような課題に対する、僕たちメディア事業部は「お客さまがもつ価値を最適な形で表現し、社会にデリバリーし、ブランド価値を最大化する」ことで貢献できると考えています。現在は、誇れるものを、誇れるかたちにするための体制強化をはかっています。

ー最後に、GIGでは編集者としてどんな経験ができるか教えてください。

コンテンツに向き合う面白さを感じられると思います。向き合うというのは、文字一つひとつに向き合うこともそうですが、コンテンツに込められた目的や相手の期待に向き合う経験ができることも指しています。

大きく拡大しようとしている現在のGIGのフェーズは、一般的に考えられる「編集者」という枠を飛び越える経験がしやすい状況だと実感しているんです。

だから、「編集」という土台を大切にしながら、さまざまな領域に挑戦したいという方にGIGはベストな環境だと思いますよ。編集者として自分の可能性を広げていきたい方、Purposeに共感いただける方のご応募、お待ちしています!

(この記事はGIG BLOGからの転載です)

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