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プロから「書く」を学ぶ。 webライター向け勉強会を開催しました

こんにちは、GIG広報の古性のちです。

日々たくさんの記事を書いていると「あの記事、もっと読んでほしかったなあ・・・」と、悔しい想いをすることも多々あります。映画や本と同じく、きっとみなさんの中でも「心に残る記事」と「読むのを途中でやめてしまった記事」があるはずです。

何度でも読まれる記事と、途中で離脱されてしまう記事。具体的な違いはなんでしょうか?

そこで、現在フリーライターとして活躍している、株式会社LIGの元編集長「永田優介さん」をGIGの勉強会にお招きし、読まれる記事をつくるためのコツを教えていただきました。


永田優介(通称:ナッツ): 1987年生まれ。北海道大学卒業後、EC事業会社を経てLIGへ転職、4代目広報に就任。2016年に独立し、現在はフリーでライター、ディレクターとして国内外で活動中。

駆け出しライターも、趣味でブログを書いている人も、はたまた未来のライターも。知っておいて損はない内容なので、ぜひお付き合いしてください。

考え方編

その1. その記事はタイトルを含め、すべてが「読者目線」になっているか

「記事を書こう!」と思い立ったとき、そこには読者に伝えたい考えや紹介したい物、自分たちのお知らせなど、「届けたい思い」がかならず存在するはずです。しかし、思いが強ければ強いほど、どうしても自分たちの考えを伝えることばかりに注力してしまい、いつの間にか届ける相手が見えにくくなってしまうことがあります。

どうしても中身を書くことばかりに一生懸命になりがちですが、読者目線に立つためには、1度立ち止まり「本当にこれは読者が知りたい内容なのか」を考えることが 大切です。


その2. この記事は「誰に読んでほしい記事なのか」を明確にする

一生懸命書いた記事。もちろん「全員にシェアしてほしい!」という気持ちは、誰にもあります。ですが、大勢のために書いた記事よりも「このひとに読んでほしい!」と特定のターゲットを明確に定めることで共感を生み、結果より多くのひとに届けることができます。

記事は、ラブレターと一緒。より明確に、届けたい相手を想像しましょう。


その3. 記事をひとつの商品としてとらえる

最後まで読まれない記事は完食されない料理と一緒です。どんなに言い回しや写真など単体では素晴らしくても、全部の具材がひとつの料理としてハーモニーを奏でていなければ、途中でお腹いっぱいになり、完読されません。

完読される文章を目指すためには

・この記事はストレスがたまる文章になっていないか(誤字や脱字がないか)
・盛り上がりのない、単調な構成になっていないか
・ダラダラと長い文章になっていないか

を意識しましょう。

また、書き終わったあとに「この記事はお金を払ってでも読みたいと思える内容に仕上がっているか」を合わせて確認することで、改善ポイントが見えやすくなります。


テクニック編

次に、7つのテクニックを紹介していきます。

その1. 読者とコミュニケーションとる

人は、問題をあたえると答えを頭の中から探そうとします。この習性はオープンループと呼ばれ、記事をつくる際に

よくタイトルに利用される習性です。例えば

・○○をつくるための3つの理由
・○○になりやすい人の5つの特徴

など、探したくなる欲求を与え、クリックを促すテクニックです。タイトルの他にも、見出しや導入など文中にも使われます。

どうしても、書き手であるわたし達は、最初から答えを持っているので、答えありきで話を進めてしまいがちですが、違和感がないレベルで盛り込んであげることで、読者を記事の最後まで連れていくことができます。


その2. 構成を○○からの脱却ストーリーでつくる

恋愛・病気・人生・経営。どんなテーマであっても、人はストーリーがあることで、強く惹きつけられる生き物。 お喋りも「こんなことがこの前あってさ・・・」と問題定義からはじめると、続きが気になりますよね。

記事も、起承転結を意識しながら「○○の問題を解決していく」ストーリー構成を組むことで、読者は「あ、これ僕もそうだ」と自分ごととして捉えてくれたり「次どうなるのだろう」と、飽きずに読み続けてくれます。

もちろん起承転結だけが基礎ではありませんが、基本パターンとして覚えておくと、さまざまな手法に応用が効きます。この起承転結の他にも、たくさんのストーリー構成が存在するので、日々積極的にインプットしていくことが大切です。


その3. パラグラフを意識する

少しWebに詳しい方だと聞いたことがある単語かもしれません。パラグラフとは「改行(pタグ)」を指します。

「なんか長くなってきたし、そろそろ改行しようかな・・・」ではなく「このトピックは、前のものとは別だから改行をいれよう!」と1トピックに1つのパラグラフを入れ、意味のある改行を意識すると、文章が格段に読みやすくなります。

また、正しいパラグラフはSEO対策としても効果があるので、意識して入れていきましょう。

その4. インタビューは「整えすぎない」がポイント

「人から聞いた話をわかりやすく伝える」一見簡単なようで、いざ書こうとすると、なかなかにテクニックが必要なことを痛感させられるのがインタビューです。

現在世の中の傾向として、やらせを嫌う傾向があり、やらせ感がない見せ方がトレンドになっています。例えば、TV番組で散歩系の番組が増えいるのも、そういったやらせ感を感じさせない見せ方の流行りが影響しているといえます。

インタビューも同じく、リアルっぽさを残してあげることで「読まれる・好まれるインタビュー」として読者に届けることができます。


ポイントはいくつかありますが

・あまりにもくだけすぎない表現は整えすぎずに、残す
・「です、ます」を意識しすぎて硬い敬語を使いすぎない
・人間味を削らない

など、読者が同じ時間軸を共有できるような工夫をしてあげることで、読まれるインタビュー記事に仕上げることができます。


その5. タイトルの文字数・読者の何に訴えかけるのかを意識する

さきほど考え方編でもすこし触れましたが、他にも良いタイトルをつける上で、ポイントを以下3つほど教えていただきました。

・お役立ち情報である、と読者がわかること
・共感を生みそうな言葉をチョイスすること
・読者の「?」に響くような疑問を投げかけること

この3つを意識することで「わたしの欲しいがここある!」と読者がクリックしやすくなります。

また、Facebook・Twitter・はてなブックマークでシェアされた際を考えたときに、途中で切れてしまったり、長く読みにくい文章を避けるため、タイトル数は35文字程度を意識すると良いでしょう。


その6. 掛け算をして数を味方につける

もともと広い層が興味を持ちそうな話題ならば問題ありませんが、ものすごーくニッチだった場合。「どうやって届けよう・・・」と、悩みますよね。

そんな時は、無理やりにでも読者層を広げてしまいましょう。

・アウトドア系の記事タイトルに「アウトドア初心者でも大丈夫」など、初心者層も巻き込む
・都内から遠くとも「東京から○○時間!」と都内に住んでいる人にもリーチさせる

など、本来ならば除外されそうな層を取り入れたり、数が多い場所を掛け算したりと、少しの工夫で読者の層はぐっと広がります。

その7. 記事にも、ゴールを用意してあげる

気持ちよく読み続けるためには、読者に達成感をどんどん与え続けることが大切です。人間は、達成感を感じるとドーパミンを分泌します。このドーパミンが集中力を高めてくれます。マラソンと一緒で、気持ちよく走り抜けるには、記事にもゴールが必要不可欠。

・恋愛を長続きさせるための5つの秘訣
・文章が上手くなるための8つのポイント

などタイトル部分に「この記事は何個読めばゴールなのか」を示してあげたり、文中の見出しに数字を振り、頭の中で「今3個読んだぞ。あと5個だ!」など、イメージが沸くように工夫してあげましょう。


大切なのは、その記事は「だれを幸せにしたいのか」

文章は筋トレと一緒。すぐに上手にはなりません。コツはとにかく何度も失敗を重ねながら、とにかく書くことです。

今回いろんなテクニックをご紹介していただきましたが、1番大切なことは、今から書く記事が、一体誰をしあわせにする記事なのか を意識することです。

たくさんトライ&エラーを繰り返しながら、たくさんの幸せな文章を書いていきましょう!

勉強会の最後は、世界のビールで乾杯しました。

オフィスを貸してくださった株式会社wevnalのみなさま、47株式会社のみなさま、そして講師のナッツさん。ありがとうございました! これから教わったテクニックたちを、GIG内で活用していきたいと思います。

それでは♪

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