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GIGではこのたび、株式会社ルミネさまの新規事業サービス『Luminers(以下、ルミナーズ)』のシステム開発およびデザインをご支援させていただきました。
不確定要素の多い新規事業だからこそ、リリース後もユーザーの反応や事業の動きに合わせて改善していくべく、「リーンに(無駄なく)始めて大きく育てる」という想いで取り組んだ本プロジェクト。
本プロジェクトを担当された山本さまは「発注側・受注側のドライな関係ではなく、パートナーとして伴走いただけたからこそ、素晴らしいサービスになった」と語ります。
そこで今回、ルミネ大出さま、白鳥さま、山本さま、そして本プロジェクトを担当したGIG 技術顧問中島、ディレクター山口を交え、プロジェクトを振り返っていきます。
サービス運営の知見があり、また「リーンに始めて大きく育てる」という想いを理解してもらえたことが依頼の決め手
GIG山口:
あらためて、このたびジョブマッチングコミュニティ『ルミナーズ』の開発をGIGにお依頼いただくことになった経緯を教えていただけますか?
大出:
弊社の新規事業としてスタートした『ルミナーズ』ですが、今回の開発までは実証実験という形で、システムでのマッチングは行なっていませんでした。
そして実証実験を経て、正式にサービスローンチすることが決定したのですが、マッチングを自動化できるシステムが必要であろうということで、開発を依頼できる企業を探し始めたのがキッカケでした。
白鳥:
10社以上にコンタクトを取り、いろいろとお打ち合わせをさせていただきました。こうしたマッチングのシステムはすでに先行しているサービスもあるため、パッケージシステムを提案いただいたりもしたのですが、やはりパッケージシステムだと実現したいことが実現できないと感じました。
しかし、『ルミナーズ』らしい機能も設けたいと思っていましたし、新規事業だからこそ、ユーザーの反応や事業の動きに合わせて改善を繰り返していけるようなシステムにしたいと思っていました。
そこでパッケージシステムではなく、スクラッチ開発で進めていきたいと思っていた中で、社内のDX部門からの紹介で名前が挙がったのがGIGでした。
▲左よりルミネ 白鳥さま、山本さま、大出さま
GIG山口:
どういったことが、最終的にGIGにご依頼いただく決め手となりましたか?
大出:
いくつかありまして、1つはGIG自身が自社サービスも運営されている開発会社であるということです。特にGIGが運営する『Workship』がフリーランス・副業向けのジョブマッチングサービスであったため、ジョブマッチングサービス開発の知見をお持ちだろうと思ったことが、決め手の1つでした。
そして2つ目が、私たちのやりたいことに共感いただけたということです。新規事業として、「リーンに始めて大きく育てていきたい」と思っていたのですが、大手の開発会社の場合ですとそうした想いが伝わらず、はじめからガッツリと作り込む意識が強いなと感じていました。
しかし、GIGはスタートアップだからこそ、リーンに始めて大きく育てていくという想いに共感いただけたのが嬉しかったですし、走りながら変えていくという考えを理解いただけていたため、都度ご相談しながら細かくご対応いただけそうだと思うことができました。
しかも、こちらのやりたいことをすぐに汲み取ってくださったりと、やり取りが非常にスムーズで、レスポンスも早かったため、とても安心感があったんですね。そして最終的なお見積りも妥当なもので、こちらの実現したいことを理解いただけているなと感じ、GIGに依頼することを決めました。
システムの知識がない中で、意図を汲み取り言語化していただけたからこそ、やりたいことを実現できた
GIG中島:
私たちとしては常にお客様に寄り添うというのを大切にしていますので、今回もまずは業務フローを理解するところから着手し、いかにご予算の中で希望されている機能を実装するかを意識して進めていきました。
他の案件と比べて、今回のプロジェクトは進めやすかったなと感じてます。というのも、新規事業の開発に携わる機会は多いのですが、まったくのゼロからのスタートとなると、机上の空論になってしまいがち。しかし『ルミナーズ』はすでに実証実験をされていたため、やりたいこと、やるべきことが明確だったため、非常にアジャイルでの開発がやりやすかったと感じています。
そして「リーンに始めて大きく育てる」という考えのもと、現場のエンジニアにも機能追加が後からでもしやすいように開発していこうと伝えて、進めていきました。みなさんのほうでは、今回の開発において、やりやすかったと感じることは何かありましたか?
▲写真右:GIG中島、写真下:GIG山口
白鳥:
私たちの漠然としたご相談に対して、どんどんと言語化していただき、私たちの頭の整理をしていただいて、本当にやりやすかったですし、いろいろとアドバイスもいただけて助かりました。
山本:
白鳥の言う通り、我々側では言語化しづらいことをしっかりと汲み取っていただき、常に寄り添っていただけていたのは、とても感謝しています。
GIG山口:
システムの知識がなくても、認識の齟齬が生まれないよう、常に要望を噛み砕き、その機能の利用シーンであったり、どういった業務フローで利用するものなのかを理解しながら進めていき、つくりたいものをしっかりとつくれるよう意識していました。また私たちとしても、こちらからの質問に対して常に的確な回答をいただけたので、実現したい機能の背景をより理解できて助かりました。
プロジェクトを進めていく中で、難しかったことは何かありましたか?
▲出典:『ルミナーズ』Webサイトより(※LPはGIGの制作ではありません)
大出:
実現したいことがたくさんあるのに対して、どう取捨選択をしていくべきかの判断が難しかったなと感じています。
逆に、GIG側で難しかったことはありますか?
GIG中島:
やはり最初から完成形を目指して開発を進めると、1年後にリリースしたときにはもうビジネスとしては古いものになってしまっているということは起こりがちです。
一方で今回は「リーンに始めて大きく育てる」といったことが共通認識として持てていましたから、途中でやりたいことが変わるというのは起こりうるだろうと想定していましたし、そもそもで開発側のことも気にかけていただけたのは嬉しかったですね。
山本:
また、実際にリリースしてみると、要件定義にはなかったけど、もっとこうしたほうがいいといった追加の要望が出てくるじゃないですか。
GIGはリリース後も、サービスをより良くしていく動きを取ってくださっているのが、本当に気持ちいいですし、『ルミナーズ』を一緒につくっているという意識で伴走いただけているなと感じています。
エントリー数は4倍増。今後もパートナーとして、サービス成長のために伴走していただきたい
GIG山口:
『ルミナーズ』正式ローンチ後、反響としてはいかがですか?
山本:
これまでは出店するブランドや各館に『ルミナーズ』とはどういったサービスなのかを理解いただくのが難しかったんですね。
しかし正式にローンチしてからは、実際の画面を見せながら説明することで、現場の方々からのリアクションも非常によく、見える化できたことでポジティブな理解が進んだのは本当に良かったなと感じています。
大出:
また、エントリー数やマッチング数も飛躍的に伸びていまして、エントリー数に関してはリリース後約4倍にまで伸びています。
システムをリリースしたことでより使っていただきやすくなったという印象で、私たちとしても本当に嬉しく、身の引き締まる思いでいっぱいです。
GIG山口:
あらためて、GIGに依頼してよかったなと思えることがあれば教えて下さい。
大出:
本当にお世話になったなと思っています。そして今後もどんどん改善していきたいですし、新規事業としてしっかりとサービスを成長させていきたいと思っているため、これからも引き続きよろしくお願いいたします!
白鳥:
GIGのみなさんには『ルミナーズ』の当事者として、チームの一員として取り組んでいただけたなと思っています。
たとえば要件定義の際も、山口さんからは「こういった機能も必要ではないですか」と、私たちの意図を汲み取ってご提案いただいたりして。
こちらから伝えたことだけをただやるだけでなく、一緒にサービスを考えてくださっていたことが、本当に嬉しかったです。デザインも期待以上で特にフィードバックすることもなく、とても満足のいくプロジェクトでした。
山本:
社内でもプロジェクト途中に「やっぱりGIGに依頼してよかったよね」とよく話していたくらいです。
こうした開発のプロジェクトは、発注側・受注側という関係値で、ドライに終わってしまうことも多いと思うのですが、白鳥からもあった通り、GIGは本当にパートナーとして取り組んでいただけたからこそ、素晴らしいサービスが出来上がったと思っています。
GIG山口:
クライアントによっては「プロだからすべて任せますよ」というケースもあるのですが、今回のプロジェクトでは一緒にどうしていくべきかを考えることができ、私自身も一緒にサービスをつくり上げていったという感覚を持てたため、本当にやりがいのあるプロジェクトでした。
また不確定要素の多い新規事業だからこそ、一発で完璧なものをつくるのは無理なわけで、はじめから「リーンに始めて大きく育てる」という感覚で進められたことも良かったなと。今後もぜひ二人三脚で進めていければと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
GIG中島:
山口からもありましたが、すべて丸投げで依頼されるケースや全部要件が決まって降りてくるケースも多い中、ルミネのみなさんは我々からの提案も真摯に受け止めてくださり、とても提案のしがいがある楽しいプロジェクトでした。
今後もこの事業の成長に関わっていきたいなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。そしてこの度は、本当にありがとうございました!
(この記事はGIG BLOGからの転載です)