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GIGではこの度、Institution for a Global Society株式会社(以下、IGS)さまのコーポレートサイトリニューアルを担当させていただきました。
新型コロナウィルスの影響もあり、リニューアルのご相談から実装、リリースにいたるまで、対面での打ち合わせは一度もなし。完全リモートでのサイトリニューアルプロジェクトとなりましたが、「リモートに対する不安はなく、むしろコミュニケーションもスムーズで、非常にやりやすかった」と本プロジェクトを担当されたIGSの小川さんは語ります。
そこで今回、IGS小川さんを交え、サイトリニューアルを担当したGIGアートディレクター・小林、ディレクターの瀬島と共に、IGSコーポレートサイトのリニューアルプロジェクトを振り返っていきます。
コミュニケーションの安心感が決め手。制作はすべてリモートで進行していった
GIG小林:あらためてコーポレートサイトをリニューアルするに至った背景を教えていただけますか?
小川:従来のコーポレートサイトは、改善すべき課題が3つあったんですね。まず1つめが、CMSがなかったのでコンテンツの更新がしづらかったこと。ちょっとしたニュースの更新なども、エンジニアに依頼して修正するといったフローが必要でした。
そして2つめとして、採用強化のためにも採用候補者に見てもらえるコーポレートサイトにしたかった、というのがあります。もとのサイトはビジョンや理念、サービス内容といった伝えたいことが、なかなか伝わりにくいサイトになっていて。
しかも洗練されていない印象もあり、中のメンバーですらシェアしづらいサイトになってしまっていました。そこで、見やすく、採用候補者が見たときに応募したくなるようなサイトにリニューアルすべきだなと考えました。
最後に、いくつかのページが自社サイト内で完結していなかったことがあります。
たとえば採用情報はWantedly、問い合わせフォームはZenDeskなど、外部サイトへ遷移してしまう設計になっていました。そこですべてを自社サイト内で完結する設計にし、より採用候補者にとって使いやすい、応募したくなるようなサイトにしたかった、というのがリニューアルの背景です。
GIG小林:以前にIGSさんのサービス『GROW360』のアプリデザインをGIGで担当させてもらっていました。今回のサイトリニューアルのプロジェクトでも、ふたたびGIGにご依頼いただけた理由を教えていただけますでしょうか?
小川:アプリデザインのプロジェクトを通じて、GIGはコミュニケーションが早いという安心感があったので。今回のプロジェクトも他の制作会社に依頼するつもりはなく、GIG一択でした(笑)。
GIG小林:ありがとうございます! そして今回は新型コロナウィルスの影響もあり、一度も対面での打ち合わせをしない、完全にリモートのみで制作進行していくプロジェクトでした。
はじめのご相談もオンラインでお受けし、課題の深堀りヒアリングやワイヤーフレーム、デザインのトンマナのヒアリング、そしてご提案に至るまで、SlackやFigmaを用いての進行でしたが、フルリモートでの進行に不安はありませんでしたか?
小川:実は、私自身はWebサイトの制作にゼロから関わるのは初めてだったので、逆にリモートで行うことに特別な不安感はありませんでした。むしろSlackですぐにご返信いただけたりと、非常にやりやすかったです。
GIG小林:よかったです。GIGではクライアントへのヒアリング、認識合わせを大事にしているため、今回のようにオンラインでこまめにコミュニケーションを取れるのは我々としてもやりやすかったなと。
オンライン上で細かく認識をすり合わせ。クライアントの意思決定が早く、スムーズな進行が実現
GIG小林:今回のプロジェクトでは、私はアートディレクターというポジションで、デザイン全体のトンマナやイメージの方向性のすり合わせなどを担当させていただきました。瀬島が情報設計を担ってくれたおかげで、ビジュアルの作り込みに専念できたなと。
GIG瀬島:先ほど小川さんからもお話があった通り、採用候補者をターゲットにしていきたいということで、情報設計では順序立てて、採用候補者にとっていかにわかりやすく伝えていくかを心がけていました。
小川:正直、私たちIGS側では、どういったサイトにしたいかというのはざっくりとしか話していなかったんです。
しかし、こちらが漠然と伝えたかったことをしっかりと言語化、ビジュアル化してくださり、ワイヤーフレームの時点では必要な情報をほとんど揃えていただいていて、社内確認もとてもスムーズに進行できて。私としては「本当にありがとうございます」という感じでした(笑)。
GIG瀬島:お互いの認識に齟齬が生まれないよう、SlackやFigma上で細かくやり取りをさせていただきました。ビデオ会議も週1ペースで行っていきましたね。
Figma上での確認のやり取りは、いかがでしたか? やりづらさは何かありましたか?
小川:私自身はFigmaを使うのが今回はじめてだったのですが、とても使いやすかったです。まずデザインの確認が簡単にできて、コメントも入れられる。さらに自分が見たいページにすぐ飛べるので、とても操作しやすかったです。使い方を知らなくても、いじっていれば理解できるのもいいですよね。
GIG小林:今回のプロジェクトで我々としても助かったのが、IGSのみなさんの意思決定の早さ。ビデオ会議でも、検討して連絡しますといったやり取りがなく、その場で多くのことを決めていただけて。お互いにボールを持ち続ける、ということがなく、スムーズに進行できました。
GIG瀬島:ワイヤーフレームにグラフを追加した際も、その場で「それいいね」とすぐに決まったりと、情報設計も非常にやりやすかったです。
小川:他の業務も抱えていた中でのサイトリニューアルプロジェクトだったため、私自身もさくさく決めていかないと大変になってしまうというのがありました(笑)。
また、コンセプトやデザインの最終確認は他メンバーに確認を取っていきましたが、新型コロナウィルスの影響で弊社もリモートワークとなり、オンラインでのコミュニケーションが増えていったんですね。そのため、30分くらいの短い社内ミーティングを週1〜2回行うことで、意思決定をすぐに行えました。
そして瀬島さんからは常に確認期限をしっかりと切っていただいていたので、各部署への確認も「いつまでに確認してください」と言いやすかったですね。
すでに採用候補者からの応募も。社員のモチベーションも上がるコーポレートサイトへと仕上がった
GIG小林:出来上がったコーポレートサイトの印象はいかがでしたか?
小川:すごく洗練されたサイトができたなと感じました。生まれ変わったなと思いましたし、社外に対しても弊社のサービスのことをしっかりと伝えられるサイトに仕上がり、とても嬉しかったです。
でも、じつは初期の段階で小林さんにサイトイメージを5つくらい見せていただいたときから、そのサイトイメージのセンスがとても良くて、「あっ、これは絶対成功するな」と確信していました(笑)。
GIG小林:実はデザインに関して言うと、もともとのコーポレートサイトも悪い印象は抱いていなかったんですね。はじめは「何を変えればいいんだろう」と悩んでいたくらいです。
しかし、ヒアリングを重ねていくなかで、「IGSが何をやっているのかを押し出していきたい」というお言葉をいただいたときに、パッとイメージが湧いていきまして。それからはデザインしやすかったですね。
やはり「サイトをどうしていきたいか」という根底を初期ですり合わせできたのが良かったなと。もとのサイトに対して表層的な課題だけではなく、深い部分での課題感を教えていただいていたので、我々も非常にご提案がしやすかったです。
サイトリニューアルに伴い、社内外からはどういった反応がありましたか?
小川:まず「サイトリニューアルしました」と社内に告知した際には、わーっと盛り上がりました! 「本当に良くなったね」と個人的に他のメンバーからメッセージをもらったりと、本当にみんな喜んでいますし、代表も「これまでのサイトはシェアしづらかったけど、このサイトだったら自分の会社だと紹介できる」と喜んでいました(笑)。
また、実はすでに採用のお問い合わせも集まっていて。採用担当のメンバーも非常に喜んでいます。
GIG小林:ライトにエントリーできるWatedlyなどとは違い、コーポレートサイトへ直接応募するのはハードルが高い一方、エンゲージメントの高い採用候補者からの応募が集まります。実際に応募が来ていると聞けて、安心しました。
あらためてGIGに依頼して良かったと思える点はどのようなところにありましたか?
小川:今回私たちがご相談していたスケジュールがとてもタイトだったので、遅延する可能性もあるとのことでしたが、しっかり確認期日を切っていただいて、丁寧にリマインドしていただけたり、私たちからの質問にもすぐに回答してくださったりと、本当にスムーズな進行で、ほぼスケジュール通りにリリースができて良かったです。
また弊社から渡していたデザインイメージはざっくりとしたものでしたが、仕上がった実際のサイトを見たら、伝えたかったことをしっかりと可視化してくださっていて、感動しました。本当にありがとうございました。
GIG小林:私たちも今回、IGSのみなさんとプロジェクトをご一緒させていただいて、発注者、受注者の関係を越えて、同じ視点に立って良いものをつくれたなと感じています。
そしてコーポレートサイトのリニューアルは、KPIなどの数値目標が明確なサービスサイトなどと違い、会社のブランドをしっかりと表現したり、社員のテンションが上がるサイトを狙ったりと、数字には見えない効果を狙う必要があります。
今回、実際に他の社員の方にも喜んでいただけたというのは、我々にとってもクリエイター冥利に尽きます。ありがとうございました。
最後に、今後GIGに何か期待することがあれば教えて下さい。
小川:今後、サービスサイトのほうでもデザインなどでご依頼させていただくと思うので、これまでと同様にご協力いただけたら嬉しいです。そしてコーポレートサイトはいま運用保守もお願いしているので、引き続きよろしくお願いいたします!