20~30代が中心となって事業を行う組織です
言論NPO
言論NPOは、2001年の設立以来、「課題解決に向けた議論」に取り組んできました。アジアや世界の課題解決へ向けた質の高い真剣な議論や多国間対話を行っています。特に、2005年から継続して毎年実施している日中間対話「東京―北京フォーラム」(http://tokyo-beijingforum.net/)では、政府外交が機能しない時期でも、政府間外交を補完する民間外交のハイレベルプラットフォームとして、日中関係に大きな影響力を持つ対話に成長しています。 言論NPOが進める民間外交や国際協力では、現在、3つの事業に重点的に取り組んでいます。 ・北東アジアに持続的な平和をつくるための作業 ・グローバル課題の解決のための世界のシンクタンク会議(東京会議) ・民主主義の強化 【北東アジアの平和】言論NPOは日米同盟と軍事的な増強を続ける中国との間で対立が存在し、構造的に不安定な北東アジアそのものに、持続的な平和秩序を構築するための作業を始めています。これらは当団体が長年継続してきた中国との対話「東京北京フォーラム」や「日韓未来対話」、さらにはさらに様々な課題を議論する「日米対話」などの二国間対話と連動させて行っているもので、数多くの外部の有識者がこの作業に協力しているほか、大部分の対話を公開で行い、各国の世論調査などを活用して国民の声を反映させながら、取り組みを進めています。 【グローバル課題の解決】言論NPOが参加する世界を代表するシンクタンクと連携して、2017年3月に立ち上げたのが、「東京会議」で、この日本を舞台に世界の課題を世界10カ国の世界有数のシンクタンク代表と話し合い、それを東京から世界に提案する初めての動きです。米中間の対立が激化し、世界の自由秩序や民主主義が試練を迎える中で、言論NPOが世界の10のトップシンクタンクに呼び掛け、実現しました。ルールの基づいた自由秩序や多国間主義、さらには民主主義を守る立ち位置から、世界が直面する課題や国際秩序の不安定化、グローバルガバナンスの問題の解決に取り組み、G-7首脳会談に向けた提案を行っています。 【民主主義を強くする】言論NPOは議論の力で民主主義を強くすることをミッションに誕生しました。しかし現在、世界ではグローバライゼーションに伴う貧富や経済格差が拡大し、国内政策との調整が遅れ、ナショナリズムや国民の不安に迎合するポピュリズムの傾向が強まっています。そのため、アメリカやヨーロッパの有識者やジャーナリストとの民主主義に対する調査や対話を行うほか、インドネシア・フィリピン・マレーシア・インドなど、アジアの民主主義国からアジアの次世代の政治リーダーと連携し、アジアの民主主義の未来を議論する「アジア民主主義フォーラム」を運営しています。