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Management Interview | Design Unit Manager 安川 慶

株式会社GENEROSITY
Creative Produce Division
Design Unit Manager
安川 慶

1989年生まれ。家庭環境の影響もあり、ものづくりに幼少期から関わり、美術学校で本格的にデザインを学ぶ。卒業後、広告企画制作会社に就職し、リアル/デジタル関係なく幅広いクリエイティブに携わる。その後テレビ局に勤務し、オンデマンドアプリのUIUIX/ブランディングデザインを担当。そしてCEO西垣と出会い、創業当初からGENEROSITYのクリエイティブワークに関わり2017年に本格的にジョイン。現在はグラフィック、WEBデザインから空間、企業ブランディングも含め幅広く活動。クリエイティブチームのマネージャーとして、チームのマネジメント業務も兼任。



デザイナーとしての原風景は、家族とともにあった「ものづくり」の思い出


__安川さんはSnSnap(旧GENEROSITY社名)創業時からデザイナーとして様々な案件に携わっています。いつ頃からデザイナーになることを目指していたのでしょうか?​

小さい頃から絵を描くことが好きだったのですが、私がデザイナーの道に向かったのは、生まれ育った家庭環境が大きかったと思います。祖父は大工棟梁で、父はサイン/ディスプレイデザインの仕事をしていました。祖父の家に行けば建築木材がずらっと並んでいたり、カンナの木屑がそこらに散らばっていたりして、小さい頃はよく木屑で遊んでいた思い出があります。父もディスプレイ関連の製作業をやっている事もあり、実家には素材のサンプル帳や工具がそこら辺に置いてありました。一緒に日曜大工で家具を作ったりガーデニング造りや屋根に登って屋根塗装をしたりなど、「ものづくり」が子供の頃から身近にある環境だったんです。

__では、デザイン関係の進路を選んだのは自然な流れだったのですね。美術学校ではどのようなことを学び、卒業後はどのような会社に就職したのですか?

そうですね。私自身、音楽が好きでCDジャケットやポスターなどのグラフィックデザインに興味があったので、美術学校ではグラフィックデザインを専攻し、色彩や構図、デッサンなど基礎的な事を学び、卒業後は広告企画制作会社に就職しました。その会社は、幅広く広告制作を手がけていたので、グラフィックデザインに限らず様々なことを経験しました。ポスターやカタログなどの印刷物のデザイン制作はもちろん、Webデザイン制作や時には自分で一眼カメラで動画撮影し映像編集したり、イベント空間やポップアップストアの企画製作……あと、社長の運転手もしてましたね(笑)。撮影現場や打ち合わせに向かうにも社長のアメ車を運転するので、無駄に緊張してた事を覚えてます。そこでは、デザイナーの基礎的な部分と幅広いクリエイティブ製作を5年間みっちりと経験させてもらいました。

__安川さんのデザイナーとしての基礎は、幅広いデザインを手がける制作現場で培われたのですね。5年間務めた会社を離れた理由はなんだったのでしょうか?​

とても忙しい会社だったので、5年間よく働いたと思います。直接的な理由があったわけではないのですが、一度フリーランスという形でマイペースに仕事をしてみたいと思い、退職することに決めました。しばらくフリーランスで様々な仕事をしていたところ、テレビ局の仕事で声をかけていただき、そのプロジェクトに参加することとなりました。今で言うところのNETFLIXやabemaTVのようなオンデマンドアプリを局内で立ち上げることになったので、そのアプリのUIUXデザインやWebサイトデザイン、キャンペーン施策でのビジュアルやTVCMなどそのサービスに関わる全てのクリエイティブを任されることになったんです。今ではオンデマンドサービスは定着してきましたが、当時はテレビ視聴率が低下してる中での新たな試みだったので、局内での反発や反対の意見などチラホラあったのを覚えてます。


ビジネスアイデアに意気投合、創業チームにデザイナーとして参画した理由


__テレビ局に就職し、クリエイティブ部分の仕事をすることになったのですね。西垣さんに出会ったのはその頃ですか?

​そうですね、友人を介しての紹介で西垣さんとは出会いました。 西垣さんから「起業するからデザイナーを募集している」と聞いたので、「じゃあ話を聞くよ」と答えたのがきっかけですね。まずは高級時計レンタルサービスのWebデザイン制作を手伝うことになりました。エンジニアの平沼さんと3人でご飯を食べることになり、彼らのビジネスアイデアを聞いているうちにどんどん意気投合していきました。

__起業のお話の中で、魅力に感じたのはどんなところですか?​

2人は面白そうなビジネスアイデアをたくさん聞かせてくれました。西垣さんは、人脈が豊富で、社長としての突破力を感じたし、いろんな国を旅しながらノマドエンジニアをしていた平沼さんは、とても興味深い人だなと感じました。もちろんエンジニアスキルも豊富にあって、話を聞いていてとても面白かったです。その時に印象に残っているのが、平沼さんがポロっと言った「これでやっと“3H”が揃ったね」という言葉です。

​__「3H」とは何を意味する言葉ですか?​

「Hustler(ハスラー)」・「Hacker(ハッカー)」・「Hipster(ヒップスター)」の頭文字を取った略語です。ハスラーはビジネス、ハッカーはエンジニア、ヒップスターはデザインの役割を担います。 この3つの人材が、スタートアップに必要な最小チーム構成だそうです。言い換えれば、絶対に欠かせない役割。もちろん他にもメンバーはいたのですが、2015年の立ち上げから3人だけ今も残っているのは、なんだか運命的なものを感じます。平沼さんから出た言葉と、面白そうだと思った直感が、一緒にやろうと思った大きなきっかけですね。



3人のシェアアパート生活からスタートした、今につながるミッション


__3つの人材が揃ってSnSnap(旧GENEROSITY社名)がチームとして形になり始めたのですね。安川さんはテレビ局の仕事を続けながら手伝っていたのですか?

そうですね。彼らと一緒にシェアアパートに住み込みしながら、テレビ局の仕事が終わった後や、土日に仕事を手伝う生活を送っていました。 なかなか刺激的でしたよ。金曜日の夜にテレビ局の仕事から帰った後、シェアアパートに戻って、そのまま#SnSnap(フォトサービスプロダクト名)案件のために神戸へ向かうこともありました。学生の頃の部活のような感じですね。「とりあえずやってみよう!」と、若さの勢いで走っていました。忙しかったけど、すごく楽しかったのを覚えています。

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__シェアアパートに住み込みしながら#SnSnapプロダクトを制作していたとは、すさまじいバイタリティを感じます。その頃、印象に残っているエピソードはありますか?

まだ「Instagram」も浸透していなくて、「映え」なんて言葉もなかった頃でしたね。海外アーティストのキャンペーン施策で全国6都市のCDショップに、僕たちのプロダクトが置かれる案件がありました。北海道、東京、大阪、神戸、福岡、広島のそれぞれに手分けして現地に飛び、#SnSnapを設営しました。僕が担当していたのは広島のCDショップだったと思います。 1日のみの施策だったのですが、#SnSnapの画面には、北海道のお客さんや福岡の方など全国から多くの投稿が映し出されて、ファンの熱量とリアルタイム性に思いがけず感動しました。離れていてもリアルタイムでつながっている。 今では当たり前だけど、その当時は「最先端のサービスを作り上げたんだなぁ……」と、感慨が湧き上がってきましたね。また、嬉しそうにしているファンの方たちを見て、人の心が動く瞬間や感動・熱量を目の当たりにした事は今でも印象に残っています。

__「リアルからデジタルまでコミュニケーション全領域をデザインする」というミッションは、創業時のプロダクトから今に受け継がれているのですね。

リアルタイムで離れていても、デジタルでコミュニケーションをつなげる。#SnSnapをはじめとするフォトサービスは、主にリアルなイベントで利用されますが、ハッシュタグでつながることで、離れていても同じ感動を共有することができます。今では、フォトサービスに限らず様々なプロダクトを制作していますが、トライアンドエラーでたくさんの挑戦をしてきたから今があります。とりあえずやってみて、失敗したら「次にどう活かしていこうか?」とすぐにやり直せる環境がある。デジタルとリアルのコミュニケーションデザインをし続けてきた歴史を経て、今のサービスにつながっている会社なんです。



これからのデザイナーに求められるのは、専門分野にとらわれない幅広い視野


__本格的にSnSnap(旧GENEROSITY社名)に集中しようと考えたのはいつ頃ですか?また、創業時はデザイン以外にも様々な現場に携わっていたかと思いますが、入社してからはどんな仕事を担当したのですか?

テレビ局のプロジェクトが、ちょうど3年くらい経って区切りがつき、会社がこれからベンチャーキャピタルに投資してもらうタイミングで入社しました。入社した時、僕しかデザイナーがいなかったため、一人で全案件のデザインを担うことになって大変でした。それまでの手伝いである程度理解はできていましたから、ひたすら案件を回していった覚えがあります。 そうしているうちに、どんどんプロダクトが増えて、案件規模も大きくなっていって、仲間も徐々に増えていきましたね。


__現在の安川さんの仕事内容を教えてください。

多種多様な案件のクリエイティブワークを中心に取り組んでいます。Webデザイン、アプリやデジタルコンテンツのUIUXデザインをすることもありますし、リアルイベントにおいて空間デザインもしています。なので、目に見える部分を主に担当させていただいています。会社のブランディングもそうですね。GENEROSITYのOfficiai Webサイトのデザインもそうですし、ロゴマーク、名刺、みんなの着ているTシャツや現場に搬入出する際のカバンなども制作していてGENEROSITYブランディングにも力を入れています。

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__どんな人がGENEROSITYのデザイナーチームに向いていると思いますか?

​幅広くいろんなデザインを手掛けたい人でしょうか。GENEROSITYではWebデザインやデジタルコンテンツ制作などが案件としては多いですが、それだけを制作している会社ではありません。デジタルに限らず、ポップアップストアやリアルイベントでの空間デザインなど、立体的な制作も行います。なので、僕と同じように、デザインを全体的にプロデュースしたいという人の方が向いていると思うし、やっていて楽しいのではないかなと思います。

__プロジェクト全体を見て、どんなデザインがいいかを総合的に考えるのが好きな人、ということでしょうか?

​それもありますし、デザイナー自体が、ここ数年で求められるものがかなり幅広くなってきています。ちょうど10年ほど前、まだスマートフォンも普及していなかった頃、僕がいた広告制作会社では「紙は紙のデザイナー、WebはWebのデザイナー」にはっきりと別れていました。 けれど、今はかなりシームレスになってきているので、紙やWebはもちろん、なんでもできる人、やりたい人が求められていくと思います。その傾向は、今後ますます強くなっていくでしょうね。なので、そういった視野を持っている人には、GENEROSITYはマッチするのではないかと思います。



心が踊るクリエイティブを、デジタルでも、リアルでも


__GENEROSITYに入ると、どんなクリエイティブデザインを手がけることができますか?

GENEROSITYでは、Webデザインの他にもインタラクションなデジタルコンテンツなどを制作しています。例えば、触れることでモーションが作動するデザイン設計などですね。映像制作も多くなってきています。 幅広くやってみたい人には良い環境だと思います。僕自身も、GENEROSITYに入社してからデザイナーとしてできる範囲がかなり広くなりました。

__将来的に安川さんがやりたいことはありますか?

​個人的にやりたいと思っていることは、自分自身のブランドを作ることです。詳しくはまだ決めていませんが、ライフスタイルに寄り添ったIoTインテリアなどいいかもしれませんね。デザイン性のあるプロダクトを作ってみたいなと思っています。GENEROSITYは、様々なブランドさんとお付き合いがあるので、一緒に仕事をする上でそれぞれのブランドポリシーなどはとても勉強になります。良い影響をもらえていますね。

__GENEROSITYで今後やってみたい仕事を教えてください。

リアルイベントの空間はもっと造っていきたいですね。アプリのデザインや、印刷物のグラフィック、UIUXデザインなど、これまで幅広く制作してきた中で、一番心が踊るのが「空間造り」なんです。子どもの頃の「ものづくり」の思い出が影響しているんでしょうね。モニター越しではなく、手に触れたり目に触れることができる「創作物」。人間の五感に訴えることのできる、リアルの方が好きなんだと思います。まだまだ経験は浅いですが空間造りは引き続き挑戦していきたいし、そこに上手くデジタルを組み合わせていき心が踊るクリエイティブを制作していきたいです。




【GENEROSITY採用候補者様向け社員紹介サイト】
https://www.recruit.generosity.co.jp/
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