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GATARI対談インタビュー

今回は、世界初のMixed Reality音声ARプラットフォーム「Auris」を開発したGATARI創業者である竹下(写真左)と、入社してわずか半年ながらGATARIの即戦力として事業成長を担う菅原(写真右)の対談インタビューです。

=プロフィール=

▼竹下 俊一

東京大学教養学部教養学科超域科学文化分科文化人類学コース卒業。Virtual Realityの概念に魅せられ、大学を休学しながらUT-virtualを立ち上げて若い世代のVRコミュニティのボトムアップに尽力するなど、Virtual Realityの概念を世界に先駆けて普及浸透させることを使命に感じている。2020年にMixed Realityプラットフォーム「Auris」をリリースし、フィジカルな世界とデジタルな世界が融け合うMixed Reality社会の実現を目指す。

▼菅原 悠貴

慶應義塾大学理工学部卒。新卒では鉄道会社で現場から財務部まで5年間に8つの職場を経験。コロナ流行のタイミングでプログラミングスクールメンターに転身し、月間受講生対応数全国1位を獲得。教えるだけではなく自分でサービスを作れるようになりたいと考え、フロントエンドエンジニアに転職後、GATARIに出会い、ビジョンに共感。自身のリソースをよりGATARIに注ぎたいと感じ入社を決意。数多くの職場経験から、現在はゼネラリストとして制作ディレクター・採用・R&Dなど幅広く担当している。
個人インタビュー記事:https://www.wantedly.com/companies/gatari/post_articles/491942


本日はよろしくお願いします!
お二人の会話から、求人やコーポレートサイトなどからは読み解けない、GATARIの雰囲気や仕事のスタイル、どのような想いを持って働かれているのか、読者にお伝えしたいと思います。まず、上記プロフィール以外の部分でお二人がどんな方なのか知りたいです。趣味や休日の過ごし方などを教えてください

菅原:趣味は音楽で、楽団でフルート奏者 兼 指揮者をしています。年に数回は演奏会に出ています。あと、ボードゲームも好きです。GATARIのメンバーともぜひボードゲーム会を開催したいですね!(取材後日の研修旅行で開催済)

ただ、最近は音楽とGATARIのことしか考えていないです。そのくらいGATARIにのめり込んでいます笑

竹下:私は、世界一可愛い猫を飼っています!可愛すぎてSNSにはあげられませんが笑        あとは、新しい体験をすることが好きで、特に最新技術を取り入れたアミューズメントパークに行くことが多いです。

例えば、上海ディズニーランドのカリブの海賊など、バーチャルリアリティ(VR)の技術が満載で、特に水に潜っていくシーンは最高でしたね!
今は、人類史上最高のアトラクションと称される、カリフォルニアのディズニーランドにあるスターウォーズのアトラクションがかなり気になっています。現実の仕掛けを使ったVR体験では最高峰だそうです。

菅原:確かにGATARIに入社してから「現実世界の見え方を変える」ことを考えているので、その見方でアミューズメントパークに行ってみると楽しみ方が全然変わってきそうです。

お二人とも”音”やVR等の”最新技術”に触れるなど、仕事と趣味が自然と繋がっていらっしゃいますね。
休日を通してオフィス以外での刺激をもとに、新しいアイデアが生まれることもあると思いますが、どのようにそのアイデアを共有しているのでしょうか。

菅原:基本的に毎日出社しているので、随時アイデアを共有できています。リモートやフレックスを利用することもできますが、基本は11時に出社して仕事をしており、今後もその働き方が基本になりそうですね。社内であればミーティングという形式にとらわれず、フラットに意見を交わすことが多いように思います。

竹下オフラインのコミュニケーションは大事にしていますね。やはりオフラインだと早いし、感情が伝わるし、表情から読み取れるものもある。我々が前例のないことを生み出し、新しいプロダクトを開発するには、必ずしも「言語化できるものばかりではない」ですし「言語化できるものだけが価値ではない」と思っています。もちろんオフラインのデメリットもありますが、リモートだとどうしても言語化が求められ、そこに価値を置きがちになってしまいます。

また、頭の中の考えを進めるには体の動作や外界の刺激が大事なので、散歩やオフィスの階段を上り下りしたり、ハンモックに揺られたり、対面でふとした会話の中など、机の前だけではアウトプットできないことも多いと思うので、出社を推奨しています。

オフラインのコミュニケーションといえば「総会」と呼ぶ、各グループによる進捗状況報告や懇親会を実施してるようですね。

菅原:はい、毎月実施していまして、回数を重ねるごとに雰囲気が良くなっています。

以前私が副業でGATARIに携わっていた時に、誰がいてどんなことをしているのか全くわからず、コミュニケーションをとりたくてもとりづらい環境でした。なので、この総会は社員や業務委託など関係なく誰がGATARIに関わっているのか、どんな動きがあるのかをオープンにして、普段はあまり関わることがなかった方々ともコミュニケーションをとれるような意味を込めて開催しています。

竹下:みんなで会社や「Auris」(以下Auris)のことを話すことで、自然と同じ方向を向くことができたり、アイデアが生まれたりと、かなり効果を実感しています。

プロダクトへの熱い想いが、GATARIのビジョンを実現させていく

菅原:私はGATARI愛・Auris愛では誰にも負けない自信があります。なので、同じ方向を向いてもらうためにどうすれば良いのか、どうしたらもっとみんなが好きになってくれるかを常に考えていて、それが今の私の原動力です。

竹下:おお〜!(嬉)どうやってそこまで好きになれたのですか?

菅原:会社のビジョン*が本当に実現できると思うから…ですかね。人や技術力、様々な環境も含めて、自分が頑張れば「世の中を変えられる」と思わせてくれるからです。

 *ビジョン「人とインターネットの融け合う世界を創る/Mixed Reality空間が民主化された未来を実現する。」

竹下:菅原さんの実行力が加わったから、さらに実現力が増したね!

菅原:嬉しいですね^^これは私の持論ですが、組織に足りていない役割を埋めることができてこそ、組織にいる意義、存在価値があると思っているので、私なりに考えて今の振る舞いになっています。


メンバーも少しずつ増え、パワーアップしているGATARIですが、今のGATARIにはどんな方が必要ですか?

菅原:役割に線を引かずに、全て自分ごととして捉えられている方が必要ですね。

竹下:スタートアップだからと甘んじてるわけではないですが、課題も沢山あるため、穴があることを責めるのではなく、穴を埋めることができる、そこに主体性を持って動けることが大事だと思います。

現在GATARIに関わっている全ての人に共通するかと思いますが、GATARIで働く上で大事にして欲しい想いはありますか?

竹下:大前提「プロダクトが好き」なことです。自分の子供のような存在として育てて欲しいです。実際に外部で説明したり、お客様に体験していただく過程で、Aurisはかなり大きな可能性を秘めていて、期待していただいていると感じます。とはいえまだベビーですので、子を育てていく親心、今後の成長を楽しみに想う気持ちは大事にして欲しいです。

菅原:私は「当事者意識」だと思います。社員が増えてくると、プロダクトが"与えられるもの"に変わっていきます。会社が元からもっている商品という考えではなく、自分達が作り上げていくものだという意識が大事だと思います。

プロダクトへの想いが重要だということがよくわかりました。Aurisの今後の成長を想像するだけでワクワクしますね。

菅原:そうですね。例えば、機種変更する時に絶対にインストールするアプリのような存在になって欲しいです!

竹下:うまく広がれば夢ではないです。会社を経営していてわかったのですが、成長すればするほど成長速度は雪だるま式で早くなり、実績があるところに実績は集まります。それこそ創業して半年程は実績作りにかなり苦労しましたが、羽田HiCityでの実績が転機となり、今では施設側からお問い合わせをいただく程に成長しました。さらに様々な施設での実績によってノウハウが貯まり、気にするポイントや守らなければならないことなど実績を元にご提案できるので、安心してご導入いただいています。

もう一切の迷いはない、悩みに悩んで生まれたAuris誕生秘話

プロダクトへの愛もそうですが、自信もかなりあるように感じます。GATARI創業時からMixed RealityプラットフォームAurisの開発に取り組まれていたんですか?

竹下:いえ、はじめはARグラスの開発など違うことをしていて、かなり今後について悩んでいる状況の中からAurisは生まれました。ARやVR界隈の世界で仕事をしはじめて感じたのは、思い描く未来が実現するにはまだ時間がかかるということ。

ARグラスの開発をして、どんなに良いアプリケーションを作っても、例えばMicrosoft HoloLensのグラスを持っている人はまだ少なく、そのわずかな人にしか届けられないため、これが本当にビジネスとして成立するのか。また、技術は発達してきたものの、いまの技術力の延長線では実現できない。つまりどこかでイノベーションが起こらないといけないなど、まだまだ未来は遠いと感じていました。

ではどうやったら思い描く未来を実現できるのか。かなり考え悩んでいた時期に、世界を旅したり、様々な情報をインプットする機会がありました。そしてちょうど、アメリカから帰国する飛行機の中でAurisは思いつきました。

菅原:えぇー!初めて聞きました!

竹下:空間のスキャンデータをデジタルツイン*として空間を整備する。それをベースにレイヤーを重ね、それを耳からはじめる。色々考えていたことが繋がった瞬間でした。

 *デジタルツイン:物理世界を同スケールでデジタル空間に再現した 3D データのこと

菅原:すごい…!

竹下:それと、2018年にある企業様の案件で、ARグラスで東大本郷キャンパスのツアーを行いました。ARグラスをGPSで位置情報を読み取れるようにして、例えば図書館に行ったら図書館の情報が入るような仕組みです。その道中、鳥の鳴き声が聞こえてきたんですが、「あれ、これは現実か?事前に配置したもの?どっちだ?」という感覚になり、音がMixed Realityに向いていると気づきました。

この経験も相まって、今のAurisが誕生しました。

悩みに悩んで誕生したのがAurisなんですね。

竹下:はい、そこからの迷いは一切なく、これしか正解はない!と思っています。Aurisは特にXR業界経験者から、この手があったのかと驚かれ、感動されますが、それは考え抜かれたプロダクトだからなんです。

だからこその確固たる自信なんですね。

菅原:入社してAurisを深掘りする機会が増えましたが、深掘っていくほどプロダクトの可能性を強く感じます。もっと広めたい!という想いが日に日に募っています。

竹下:まずは目指せジブリパーク!目指せルーブル美術館!を目標に、今後もより多くの人に多くの場所でAurisを体験してもらい、Mixed Realityの世界観を広げていきたいと思います。

GATARIが描く「Mixed Reality空間が民主化された未来」に時代は確実に近づいていること。そしてプロダクトをへの熱い想いが、何よりもGATARIの成長の源であることがよくわかりました。

お二人とも、ありがとうございました!

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