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優秀なエンジニアが海外事務所に集まる理由

Photo by krakenimages on Unsplash

※この記事は、弊社代表手島のnoteを転載したものです

今なぜ海外でエンジニア事務所を作るのか」2018年5月25日

東南アジアで起業してかれこれ1年以上経ち、今は現地でエンジニア起業家プロダクション(事務所)というものを作り始めています。現在所属人数は8名です。私自身2回目の海外起業となる法人(GAO GAO Asia Co., Ltd.)はタイ政府の支援プログラムを通り、先月無事設立完了しました。

このエンジニアプロダクションという言葉はおそらく私の造語だと思うのですが、ちょうどグッドパッチさんが昨日リリースされた「ReDesigner」を見て、このデザイナーの独立支援をするというものというのは、もしかすると発想が近いのかもなと思い、今一度コンセプトをまとめてみようと思いました。

エンジニア事務所(プロダクション)って?

YouTuberにも事務所がありますよね。弁護士にも、デザイナーにも。それのエンジニア版です。ありそうなのになぜ今まで目立った存在のものがないのでしょうか。

その理由の一つは、まだ世間では独立して活躍しているエンジニア(フリーランスでも起業でも)は上で挙げた職種よりも一般的ではないという点。この点に関しては、今場所も選ばず働けるインフラが整ってきているので、エンジニア人口が増えてきている今、どんどん独立していくエンジニアが増えていくと思っています。

もう一つの理由として、エンジニアがYouTuberやデザイナーと大きく違うのと思われることは個々のパフォーマンスの差が発注側から見えづらい、ということがあげられると思います。事務所とは何かについて具体的には後述しますが、基本的には所属するタレントに対してクライアントが発注する形式をとります。例えばデザイナーさんの場合、特定のあの人に発注したいという気持ちは明らかによくある発注動機だと思います。「あのロゴをデザインした人にうちのデザインもお願いしたい!」というケースです。

エンジニアの場合、基本的には知られているサービスは複数人のチームにより開発されるものが一般的です。なので、簡単には「あのプロダクトを作った、あのエンジニアにお願いしたい!」と繋がりにくくなります。つまり、エンジニアのアウトプットは複合的でクライアントから見ると分かりにくいものなのです。「誰が良いのかわからないから、この受託会社/紹介会社にお願いしよう。」と、発想するのが一般的です。この点に関しては、エンジニア事務所を作るには大きな障壁です。

私が今作っている事務所ではこのポイントをどう打破するかについて、もっと個人で独立してプロダクトを考案し作っている/作ろうとしているエンジニアを集め、その情報を事務所を通じて発信し、「このプロダクトを作ったこの人にお願いしたい」と思わせていくようなアプロートを取りたいと思っています。したがって、私が運営している事務所の主なターゲットは「自身でプロダクトを開発して起業を目指すエンジニア」です。

個人プロダクトが数億円で売れる事例も出てきている時代ですから(当然そう簡単には実現しませんが)、そういうチャンスを狙うエンジニアが増えてきても良いではないでしょうか。実際にそういう野望を持った日本人エンジニア達がタイに集まってきています。

エンジニア事務所が目指しているもの

自身で作りたいものがあるエンジニアを支援し、チャレンジするような人がもっと増える世界にする (具体的には週3程度の案件の紹介、営業・マーケティング支援、独立のための出資など金銭的な支援などを事務所が行う)

・エンジニア個人のスキル・価値を向上/透明化していく。もっと個人クリエイターの作ったプロダクトが焦点の当たる世界にしていく

もしあなたが平日5日フルタイムで会社に勤務して働きながら土日の時間だけを使って自分の作りたいプロダクトを作っていたとしたら、もしかすると他の良い選択肢があるかもしれません。VCなどから出資を受けてがっつりプロダクト開発に入るのも選択肢の一つですが、働き方が多様化してきた今の時代、例えば週3だけ生活費のために働いて他の日を作りたいものに打ち込むような働き方もできます。そういう人を支援していきたいと思っています。

筆者自身、今現在週3程度のクライアント案件をこなしながら、自分の好きなプロダクト開発を行っている生活を半年ほど続けています。自身の体験からどのような事務所があったらいいか、所属するメリットなどをまとめてみました。(以下の点の幾つかはまだ構想段階で、まだ実現に及んでいないものもあります。)

エンジニア事務所に所属するメリット (案件受託に関して)

・個人でいるよりも、事務所のブランドを利用できるため、案件を取りやすい

・事務所がクライアントの案件に合わせて最適な個人を提案する

・同じ志を持った仲間とのネットワークを活用出来る (プロフェッショナル同席、メンタリングなど)

・案件次第ではチームとしてプロダクト開発を進めることができる

エンジニア事務所に所属するメリット (個人プロダクト開発に関して)

・プロダクト設計支援・マーケティング支援・営業支援・技術支援を受けられる

・セルフブランディングの強力な支援を受けられる、あくまで個人としての価値を最大限に尊重。

・個人としての独立(起業・海外企業への就職など)を前提としての教育 -> 派遣&マネタイズ -> 独立支援を受けられる。(将来的には独立のための出資などの金銭的支援も行う)

エンジニア事務所に所属するメリット(その他)

・(これはGAOGAOだけかもです) 希望であればシェアハウス住み込みで同じ志のメンバーと共同生活を送れる

こんな感じでしょうか、デメリットがあるとしたら多少事務所は運営のために受託のマージンをとります。

最後に

「なぜ海外?」という点についてですが、正直言うと私が海外に住んでいたからと言う理由が強いのですが、実は他にもこんな強みもありますね。

・東南アジアは生活費が日本より安い

・快適で広々していて集中しやすい環境 (タイの一部の街は凄く都会的で綺麗です。)

・英語を日常的に使える機会が多い

・ 海外に飛び出して参加するということは、モチベーションのフィルタリングになる (海外に飛び出たからには何か成果を残すぞ的な)


この辺に関してはまた別の記事を書こうかと思います。

以上、少し長々書きましたが「自身で作りたいものがあるエンジニアを支援し、海外でもチャレンジするような人がもっと増える世界にする」このようなコンセプトに共感される方がおりましたら、

「話を聞きに行きたい」ボタンからぜひご一報ください。

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