陰キャの新卒SEが転職を決めたキッカケ～しくじり先生～

こんにちは、橋本です。
私はシステムエンジニアとして新卒入社し、今は広告会社の採用担当として働いています。
基本的にお家大好きな陰キャですが、毎日スーツを着て会社に出社しています。

今日は、「なんでSEから広告会社の採用担当に」なったのか、
経緯についてお話をしようと思います🙏

結論からお伝えすると、流れ8割希望2割という感じでした。

少し昔ばなしをします。

私がシステムエンジニアとして新卒入社したのは2015年。
ちょうどマイナンバー制度の導入があった年で、
その兼ね合いでシステムエンジニアの需要は今後絶対増える！乗るしかない、このビッグウェーブに！
といった、ある種の勢いがある年でした。ゴールドラッシュみたいな感じですね。
その年の春、100名超の新入社員と一緒に入社し、
通常の社員研修とシステムエンジニアの語学研修の2つを受けました。

その当時エンジニア業務には正直全く興味がなかったのですが、
「これからの時代はエンジニアだろ！給料も高いし人と話すの苦手なのでめっちゃ向いてる」
と思い、毎日研修を受けていました。正直、浅はかだったと今では思っています💦

↓想像していたエンジニアのイメージ

研修自体はつつがなく進み、初夏の晴れた7月のある朝、配属がきまりました。

客先常駐でした。

簡単な朝礼をした後、指示された客先へ直行します。
SESという言葉すらその当時は知らず、
いつかは本社でコーヒーを飲みながら、窓際のリラックスチェアで
気ままにコードを書けるようになるよね・・・と、
客先に向かう電車の中で自分を鼓舞していたのを今でも思い出します。

客先の現場に入った後はてんやわんやの日々でした。
勉強したことと現場の作業は全く違いました。
テスト環境と本番環境を間違えて触ってしまったこともあります。
SQLを書いてこいと言われ3階下のサーバールームに行ったはいいが、
どんなSQLを書けばいいのかわからず戻ってしまったこともあります。

↓サーバールームイメージ。かなりごちゃごちゃしてた。配属先のサーバールームに似てる。

システムエンジニア=コミュニケーション不要と考えていましたが、大きな間違いでした。
同じオフィスで長く時間を共にする分、クライアント先・上長・先輩などへの配慮は必須ですし、上流工程に行けばいくほど、コミュニケーションの重要性が増えてくるのです。
実際私が注意されたことの殆どはコミュニケーション不足によるものでした。

同じ職場で働く先輩や同僚を見ていると、コーディングしている時間より会議や方針話し合いの時間のほうがずっと長いのも衝撃でした。

それだけならまだ頑張れたのですが、クライアントとの距離も遠く、また自分はSESで採用されたため当分本社に戻れないであろう・・・ということをある時悟り、転職を決意するに至りました。

今成功している同期は殆ど、「何かしらの目的がある」または「モノヅクリが好き」で、「コミュニケーション能力がある程度ある」方です。

私はそれまで、「稼げて良い暮らしができそう」「自由気ままに働けそう」「コミュニケーション能力が不要そう」という漠然としたイメージを、エンジニアに対して持っていました。
たぐいまれなる才能や、他の人よりずっと多くの努力があればそれは可能でしょう。

ただ、私のような凡人には当然才能はありませんし、その努力も出来ません。
仕事終わりにカフェで3時間勉強して帰る、未知のプログラム言語を使ってプログラムを組んでみる、資格を取得する為に寝る時間を1時間ずらして勉強する・・・
もともと慣れないことをやっていて、帰ったら基本ヘトヘトなのでその余裕がないわけです。
しかも特段好きでもないので、まれにあるヘトヘトじゃない日も他の予定を優先してしまう。

未経験からエンジニアで成功したいと思った時、そこには相当の覚悟が必要となります。
経験者のリスキリングも同様です。

SESの採用に関わっている今の仕事でこういったことはあまり言うべきではないのかと思いますが、
その時の私と同じような失敗を、他の方にはして欲しくない気持ちが強いです。

もしかしたら、エンジニアだけが道ではないのかもしれません。