ご覧いただきありがとうございます。Ichido株式会社 取締役の小澤航汰と申します!
弊社は花酵母と言う技術をコア技術として用い、お花からお酒を作る。そんな会社です。
この会社は2022年6月に設立され、現在は2期目の会社として4月下旬に初めての商品をリリースします。
そんなIchido株式会社ですが普通のスタートアップとは異なる部分が非常に多い会社です。
メンバー構成から資金調達から商品作りまで。本当に多くの部分が異なります。具体的に何が違うの??という声をいただきますので、ストーリーとして更新していければ。と思います。
第一回は代表の渡邉と私、小澤の出会いとこの会社ができるまでについてです。
私、小澤はIchido株式会社以外にも複数の法人の経営を行っております。最初に起業したのは、大学3年生の頃。現在は、デザインの制作や映像の制作、コンサルティングまで。幅広い事業領域で事業をさせていただいております。
そんな中で学生支援ということで、東京都世田谷区共同に学生向けのコミュニティースペースを2019年の7月から運営しています。こちらのコミュニティースペースは、食/農業/まちづくりに興味のある学生たちが集える場所として設立しました。そんなコミュニティスペースに2019年夏、弊社代表の渡邉も来るようになりました。リビングのように毎日いたのをよく覚えています。
※設立当時のTomoshibiに来ていた学生さんたちと関わる大人たち
2020年春、転機が訪れます。皆さんもご存知の通り、コロナウィルス感染症の影響を渡邉の実家である福島県須賀川市にある大桑原つつじ園が受けました。ゴールデンウィーク頃に花が咲くピークを迎え、非常に多くの人が観光に訪れていました。そんな観光に来られる方から入場料をとっていた彼の実家では売り上げが激減してしまったのです。
そんな時に何かできることがないかということで、私の会社としてサポートすることを決め、クラウドファンディングを実行することにしました。彼の実家に行き、無償で写真や動画、空撮などやれることをやらせていただき、無事3,000,000円以上の支援が集まりました。
※当時のクラファンの募集ページ(https://camp-fire.jp/projects/view/284218)
しかし、それだけでは根本的な解決にもなってませんし、またいつこのコロナのようなものが来るか分からない。また、花業界全体で考えると、花屋の倒産や需要の減少などが年々顕著になってきています。
こういった状態に対して何かできる事はないかそう考え始めたのが2020年の秋頃でした。そんな時に東京農業大学に花工房の技術があると言うことを知りました。そこまで多くの蔵元で使われている技術ではなく、まだまだ社会実装と言う点ではやれる点が多そうだなぁと思いながら話を聞いていました。
そして2021年春 またしてもコロナにより前年ではないものの、売り上げの減少があったと代表の渡邉から話がありました。その時に思ったのが
"花を花として売るのではなく、新しい価値観を社会に提供することはできないか"
そんなことでした。幸い、代表の渡邉は当時東京農業大学の大学3年生であり、大学内の教授とつながることもできました。そんなつながりから花酵母を用いた酒作りをするというのが、我々2人の中での事業として走っていくことになったのです。
その後は、ビジネスプランをどういったものにするかなどを話し合い、ビジネスプランコンテストへ応募するなど、いろいろなことを準備してきました。結果として、複数のコンテストや財団さんから賞をいただくだけではなく、賞金等のこれから会社を作る渡辺に必要なものが集まっていきました。
そして2022年6月にIchido株式会社を2人で設立しました。当時、我々はどぶろくや人など いわゆるクラフト酒やクラフトジンのような既に世の中にある程度の需要があるものや、今流行っているものなどを製造して販売するそこに花酵母を使う。そのくらいの考えでいました。
しかし、確かに味の良いものはできるのですが、何かピンとこない。
果たしてこの花酵母と言う技術を我々はしっかりと活かすことが出来ているのか。
もっと世の中に対して提案できることがあるのではないか?もっと今までお酒を飲んだことがない方へ提供できる何かがあるのではないか?私たちは何を強みとしていくべきなのかを再度考えました。
その結果これまで作ってきたものを捨て、再度新たなものを作り直そう。そうなったのが2023年の春でした。次回は弊社のファーストプロダクトである"Enju"についてなぜ2023年からピポットしてあのような商品が生まれたのか、どういう思考でどういうマインドでIchido株式会社と言う会社が進んできているのか、これから進んでいくのか、そういったところをお話ししていきたいと思います。
※ちなみに最初はEnjuではなくHanabiという名前でプロダクトを作っていました。なぜこの名前がなくなったかも次回に。