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【活動報告】物流会社が大規模イベント出店に挑戦!

物流会社がイベントで農作物の販売に挑戦

地ビールとローカルフードを楽しむ人気イベント“九州オータムフェスティバル&BEERS OF JAPAN FESTIVAL2022福岡”。3年ぶりの開催が決定し、福岡ソノリクもお声がけいただいて農作物を販売する運びとなりました。

イベント開催の1ヶ月前にチームを結成して、本格的に準備を開始。主に動いていたのは広報の池邉を含めた6名ですが、当日のお手伝いや事前準備などを含めると社内だけでも20名近くが関わる一大プロジェクトとなりました。

福岡ソノリクは青果専門の物流会社で、農作物を取り扱っているとはいえ直接消費者に販売する経験は皆無に等しく、どのように準備を進めるかというところから検討が必要でした。

販売金額の調整から農家とのやりとり、商品のレイアウト、備品の手配、ポップの大きさといった細かな部分まで決めなくてはならないことが山積みです。

中でも重要なのは“何を販売するか”ということ。福岡ソノリクの野菜に詳しいプロフェッショナルがチームメンバーに加わり、普段なかなか手に入りづらい稀少な農作物や九州の魅力的な農家の農作物を中心にピックアップしました。

イベントが開催される9月中旬は台風シーズン。福岡ソノリクはイベントに3日間出店する予定でしたが、ちょうど2日目に大型台風が直撃するという予報が出てしまったのです。直前まで台風対策で忙しい農家との連携や価格の調整で慌ただしく、本当に開催できるかもわからず不安なまま初日を迎えました。

フェス当日の様子

当日の天気は曇り。風は強まってきていたものの、心配していた雨は降ることなく無事にお店をオープンできました。

この日のために作ったチームTシャツを着用して臨みます。チームメンバーの「かっこよさよりも、とにかく目立つ色で!」という意見から、デザイナーさんと相談して明るいグリーンに。本当は農家の方も一緒に売り場に立ってくださる予定だったのですが、台風対策のため福岡ソノリクの社員だけで対応することになりました。

イベントが開催されたのは福岡市の中心部にある天神中央公園で、普段から人通りの多い場所。それでも翌日に台風が直撃する予報が出ている中で、一体どのくらいお客様が集まるのか…とても不安でしたが、出店場所が入り口のすぐ横だったこともあって多くの方が足を止めてくださりました。

ファミリー層のお客様が中心になると想定していましたが、意外にも若い男性グループや女性グループが野菜や果物を購入されることが多く、ビールのおつまみにシャインマスカットを召し上がっているグループもいらっしゃいました。

印象的だったのは、福岡ソノリクの野菜のプロたちが豆知識を交えながら商品の説明をすると、興味を持ってくださっていろいろと質問されるお客様が多かったことです。そして普段は黙々と業務をこなす野菜のプロたちが、饒舌に農作物について語る姿はとても新鮮でした!(笑)

数々の商品のなかでも、とくにさつまいもは人気がありました。3種類の鹿児島県産さつまいもを販売しましたが、それぞれの特徴や違いを聞かれることが多く、積極的に魅力をアピールしました。

他にも唐津の柑橘農家さんのグリーンレモンを使ったレモンスカッシュや、日本一の生産量を誇る久留米のパクチー農家さんのパクチーなどが好評でした。

希少性の高いマロンゴールド(さつまいも)やBKシードレス(ぶどう)は、初めて名前を聞いたと興味を持たれるお客様が多く、マロンゴールドは早い時間に売り切れてしまいました。

BKシードレスは九州大学で開発された高糖度のぶどうで、ほとんど市場に出回らない品種なのですが「そんなに珍しくて美味しいのなら両親や親戚に送ろうかな」と大量に購入される方もいらっしゃいました。手持ちがないからとわざわざコンビニへお金を下ろしにまで行ってくださり、農作物の魅力が伝わったことが嬉しかったです。

こうして無事に初日を終えましたが、残念ながら残りの2日間は台風の影響で中止となってしまいました。イベントの総入場者数は約1万6000人とのことでしたが、台風の影響で例年より大幅に少なかったそうです。

イベントを終えて

お客様に農作物の魅力や福岡ソノリクの取り組みを直接伝えられたことは貴重な経験となりました。また、普段別々の部署で仕事をしている仲間が、一つのプロジェクトに向けて団結できたことも、滅多にない機会だったのでよかったです。

「物流会社がなぜ農作物を売っているの?」と思われた方もいらっしゃったと思います。農業=農家という印象がありますが、私たちのような農作物に特化した物流会社も農業のカテゴリーの仲間であることを少しずつ広めていき、そしてともに農業界を盛り上げていきたいと思います。

たとえば、こういったイベントに農家が出店する場合は、ご自身の農作物や身近な農作物の出品に限られてしまいます。しかし福岡ソノリクであれば、さまざまな産地の農作物を集約するノウハウがあるため、農家の販路を広げられ、また消費者の選択肢も広げることができます。そのような取り組みを今後もさまざまな形で行っていきたいと思います。


取材・文/平川朋子

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