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【福岡ソノリクで働く人々 vol.02】生産者の課題解決を支え、日本農業の活性化を目指す|産地コーディネーター山際賢人

■まずは自己紹介をお願いします

産地コーディネーターの山際賢人と申します。福岡ソノリクの社員ではありませんが、産地コーディネート業務を請け負っています。東京都在住で趣味はテニスと最近始めたフルートです。

■福岡ソノリクは農作物を取り扱っていますが、好きな野菜を教えてください

トマトとニンニクが好きです。イタリア料理が好きなので、トマトもニンニクも潰してパスタソースにすることが多いです。トマトのカプレーゼも好物です!

■産地コーディネーターとはどのようなお仕事ですか?

生産者と密に連携をとって、物流や販売においてどのような課題があるのかをヒアリングし、それに対して物流企業である福岡ソノリクがどのような支援ができるのか、物流や販売に関する提案をしていくのが主な仕事です。

私が産地コーディネーターとして関わっている佐賀県伊万里市や唐津市の産地では物流に課題があり、スーパーなどの販売先が決まっていても、販売先まで農作物を運ぶ「物流」が整っていません。せっかく売り物になる農作物があっても、その「物流」が問題となり商談が破談になるケースもありました。そこで農作物の集荷後にソノリクの物流網を使って販売先の店舗まで運ぶことを検討しています。このように生産地の悩み事をヒアリングし、エリア全体の課題を解決したいと考えています。

また、新たな販売先を開拓する方法や効果的な提案方法がわからないと悩まれている生産者もたくさんいます。多くの生産者は、日中農作業があって忙しかったり、仕事の終わる頃にはスーパーも閉まっていたりと、新しい農作物を作っても販売先に営業する時間がなかなかとれません。そこで福岡ソノリクの納品先を紹介してみたり、スーパーやバイヤーのニーズ、提案方法をお伝えするなど販路拡大のサポートもしています。



■産地コーディネーターチームはどのようなチームですか?

同じく産地コーディネーターをしている池原さんと2人のチームで活動しています。池原さんは福岡県と中国・四国地方を担当されていて、私は主に佐賀県と熊本県を担当しています。池原さんは東京や久米島など拠点が複数あり、私も東京在住なので、直接顔をあわせる機会は少ないのです。そのため、毎日15分ほどのオンラインミーティングを実施したり、LINEやslackを利用し生産者や農作物について活発に意見を交わしています。

■1日のスケジュールを教えてください

9〜11時 その日の業務内容を確認、メールやslackの返信
11〜12時 ミーティング
12〜13時 昼休憩
13〜15時 生産者やバイヤーへの電話連絡
15〜17時 資料作成、提案内容の検討
17〜18時 社内各所への連絡・調整

■福岡ソノリクで産地コーディネーターのお仕事をはじめたきっかけを教えてください

前職は総合コンサルティング会社でコンサルタントをしていましたが、2022年に自分の会社を設立しコンサルティング業務をしています。もともと第一次産業に興味があり、前職でも林業や農業用ドローンなどに携わっていました。農業系のコンサルティング会社を通じて福岡ソノリクとつながり、産地コーディネーターのお仕事をさせていただくことになりました。



■産地コーディネーターのやりがいを教えてください

唐津市や伊万里市における物流問題のように、生産者が年単位で抱えている困りごとは数多くあります。現在は伊万里市場の集荷場から農産物を一気に福岡ソノリクに運べるよう、市場や農業組合など複数のステークホルダーと検討している段階ですが、そうした長年の課題の解決につながる取り組みができていることにやりがいを感じます。

■仕事をしていて、楽しいと感じる瞬間は?

前職で担当していたコンサルティング業務では資料作成や経営企画を練るなどデスクワークが中心で、現場でどのようなことが行われているか、相手の意図を汲み取る機会は多くありませんでした。一方、産地コーディネーターは現場に足を運んで生産者と直接コミュニケーションをとることができ、それがとても楽しいです。やりとりを重ねて生産者の悩みや課題について提案した結果、「いいアイデアだね!」と言ってもらえたときは嬉しいですね。

生産者と直接会ってお話するのが一番大事ですが、遠方なのでなかなか頻繁にお会いする機会がとれません。普段は電話でのコミュニケーションが中心になりますが、世間話などを交えながら自分の人柄を伝えていき、会わなくても距離感を縮めて信頼関係を築いていけるよう注力しています。そうやって生産者と親密になれることも嬉しくて「この人のために何ができるか」ということを考えられるようになりました。

■産地コーディネーターの仕事で大変なことはありますか?

この仕事はいかに情報を連携するかが鍵となります。たとえば生産者から物流面での困りごとを伺ったら、まずどういった解決策があるかを考えます。そして、その案が実現可能かどうか、収支の見通しは立つのか、既存の手段を活用することで解決できないか…さまざまな内容を社内担当者に相談して提案していきます。情報が行き届かないことで誤解が生まれないよう、頻繁に連絡をとっています。

連絡だけでなく、関係者間の調整も大変です。伊万里市の物流関連業務だけでも4社の企業が関わっており、どなたも多忙なため関係者の日程を合わせるだけでも簡単ではありません。また月に1〜2回程度、生産者に会うために出張しています。1回の出張につき3〜4軒の生産者にお会いしたいと考えていますが、生産者も常に忙しいため日程調整が難しいです。



■山際さんの考える福岡ソノリクの魅力は?

まずは特許を取得している農作物の長期保管技術や西日本一の物流網といった明確かつ唯一無二の強みがあることです。そしてその強みに甘んじず、さらにお客様に価値を提供できないかを考えたり、新規事業に挑戦したりする姿勢があることが魅力だと思います。

福岡ソノリクで一緒にお仕事をしている方は皆さん専門性が高く、驚くばかりです。とくに園田取締役は、これだけ大規模な事業体になっているにも関わらず、危機感をもって新しいことに挑戦し、たとえ壁にぶつかってもそこから学びを得て新しい価値を築かれています。リーダーがそうしたマインドを持っていることは会社としても強みだと思いますし、こうしたリーダーシップのもと日々会社が成長していることを実感しています。

■山際さんの今後のミッションを教えてください

まずは産地コーディネート業務の活動範囲を全国に広げること、そして産地コーディネート業務を組織化することが目標です。まだ始まって間もない業務なので、各生産地で集めてきた情報を他の部署にどう活かしていくかを検討中です。生産者の悩みや農作物に関する情報をデータベース化して、全社的に活用できる情報網を作って会社の発展につなげたいです。

■最後に応募を検討されている方へのメッセージをお願いします

農業は日本の基幹となる産業ですが、食料自給率の低さや円安による輸入問題など課題が山積みです。中でも今後大きな課題となるのが「物流2024年問題」(※)と言われています。その課題解決に挑めるのは、長期保管技術や既存の物流網を持つ福岡ソノリクだけではないでしょうか。日本の抱える課題を解決したい方や第一次産業を活性化したい方にはベストな会社だと思いますので、ぜひご応募をお待ちしています。

※2024年4月1日から適用される働き方改革関連法によって、主にトラックドライバーの時間外労働の管理が厳格になることで、運送・物流業界において起こりうるさまざまな問題の総称

取材・文/平川朋子

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