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センスはどこからやってくる?②

皆さん、こんにちは。谷崎です。

前回に引き続き「センス」について書いていきたいと思います。

何でも自分のセンスに出来る

前回のコラムで、センスはデザインの構造を考えることで、いくらでも身に着けることが出来る、と書きました。

では、具体的に私自身はどのようなところから、どんなデザインを学んだのか、ということをご紹介したいと思います。

その1つは、妙喜庵「待庵」という千利休の茶室です。

待庵の特徴は、室床になっているという点で、壁の角が一般的な建造物のように直線的ではなく、丸くなっています。

壁の角をあえて丸くすることで、空間の奥行きが認識しにくくなり、空間内の距離感のあいまいさを作り出しています。

さらに、その意図としては、「身分の隔たりがある人々が集まっても、決して窮屈に感じさせない」という利休の配慮が伺えます。

このように見ると、住宅設計においても、狭い空間でも圧迫感を与えないようにしたい、というときには「壁を丸くして、距離感をあいまいにする」という手段をとることが出来ます。

技法自体は私が考えたものではありませんが、私の引き出しの一つとして活用できるものになっていったのです。


この話を通じて、前回お話した「センスは身に着けられる」ということが少しでも伝わっていれば嬉しいです。

次回は今までの話を振り返りつつ、センスを身に着け設計者として成長していくために重要なことをまとめていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

良ければ、こちらのストーリーも読んでみて下さい。

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