ターゲットに刺さるデザインを制作するためには、制作前にターゲットや目的を明確にすることが重要です。
なぜならターゲットや目的を決めずにデザインを作ってしまうと、誰にも刺さらず、見てもらえないデザインになってしまうからです。
またクライアントの要望や好みだけをヒアリングしても、ターゲットであるユーザーに刺さらなかったり獲得できたはずのユーザーを取り零してしまったりする可能性もあります。
サービスやWebサイトを実際に利用するのはユーザーなので、ユーザーに寄り添ったデザインを制作するように心がけましょう!
ここではターゲットを決める理由やターゲットの決め方、リリース後の動きについて紹介します。
ターゲットに刺さるデザインの考え方がわかるので、デザイナーを目指している方はぜひ最後までご覧ください。
出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/L58uwc_d9zY
ターゲットや目的を定めると情報はわかりやすくなる
「思ったように利用者数やアクセス数が伸びない…」「なぜか情報が分かりにくい、見にくい」という悩みに直面する初心者デザイナーさんをよく見かけます。
成果が出ない理由は、感覚的に制作したりクライアントの好みだけヒアリングしてデザインを作ったりして、ターゲットにマッチしていないデザインになっているからです。
サービスやWebサイトを実際に利用するのはユーザーなので、ターゲットであるユーザーのことを考える必要があります。
ここではターゲットについてやターゲットを決める重要性について詳しく解説します。
そもそもターゲットとは?
ターゲットとはサービスを使用してもらいたい人や、Webサイトを見てもらいたいユーザーのことです。
「すべての人に受けるデザインを制作すれば、誰にでも受ける!」と勘違いしている方が多くいますが、それでは誰にも刺さらず、誰にも見てもらえないWebサイトやサービスになってしまいます。
例えば20代女性に利用してもらうことを想定しているサービスに、無難なデザインを見せても興味や関心を持ってもらうことは困難です。
ターゲットを決めておくと定めたターゲットの心に刺さるデザインを作ることができるので、デザインを制作する際は必ずメインとなる客層を絞るようにしましょう!
たとえば、以下のような3つの項目を定めるだけでもターゲットをかなり絞ることができます。
- 性別
- 年代
- 職業
さらに細かなターゲットや目的の決め方は後ほど解説します。
デザインを制作する時は最低限この3項目を参考にターゲットを定めてみてください。
デザインにターゲットや目的が重要な理由
デザインにターゲットと目的の設定が必要な理由は、クライアントやデザイナーが期待する行動をユーザーにしてもらうためです。
期待する行動とは以下のような行動を指します。
- 問い合わせをしてもらう
- 資料請求をしてもらう
- 商品を購入してもらう
- サービスを利用してもらう
ユーザーに期待する行動をしてもらうためには、サービスやWebサイトの情報がユーザーに理解され、共感や興味・関心を持ってもらう必要があります。
そのためにはターゲットや目的を明確に設定することが不可欠です。
ターゲットや目的を明確にすると、ユーザーのニーズや特性に基づいた戦略を考えられるようになり、的確にユーザーへサービスを届けることができます。
ターゲットを明確に定めずに、すべての人に受けるようなデザインを作ろうとすると、結果的に誰にも心に刺さらない無難なデザインになってしまいます。
ユーザーが期待する行動をしてもらうために、必ずデザインの制作前にターゲットや目的を定めるようにしましょう!
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ターゲットや目的の決め方
ターゲットや目的を定めることは、デザインを制作する上で非常に重要な要素のひとつです。
ここではターゲットと目標の決め方について紹介しますので、デザインの制作を行う前の参考にしてください。
1.ターゲットを決める
これから作ろうと思っているデザインは「何のために作るのか」「誰に向けたデザインなのか」を確認してターゲットをイメージします。
たとえば以下のような項目でターゲットの基本属性や興味・意識などを想像すると、絞り込みやすくなります。
基本属性
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 職業
興味・意識
- ○○について知っている/知らないユーザー
- ○○に興味がある/興味がないユーザー
- ○○をすでに持っている/持っていないユーザー
ターゲットが多すぎたりブレ過ぎたりすると、どの層に向けたコンテンツなのか非常に分かりづらく、軸がブレたデザインになってしまいます。
しかし「20代女性」や「男性プログラマー」などの大まかな設定では、ニーズが把握できません。
ユーザーの基本属性だけではなく、状況や利用動機などの心理状態も掘り下げてアプローチをかけたい「誰か」を、はっきりさせておきましょう。
2.目的を決める
次にターゲットであるユーザーに対する「目的」がどこなのかを明確にします。
目的によってデザインはもちろん、導線やイメージカラーなどの重要な部分が決まってくるからです。
たとえば以下のような目的を設定します。
- 商品の購入
- 問い合わせを増やす
- ブランドの認知度向上
- 会員登録数の向上
- 店舗への来店率の向上
目的はターゲットを決めるのと同じくらい大事な要素です。
目的は何なのかがしっかり定まっていない場合、ユーザーにとってもクライアントにとっても理想的なデザインが仕上がらないことになります。
たとえば、ブランドの認知向上が目的であれば商品を全面的にアピールできる大胆な演出をしたり、商品の購入であれば商品詳細を充実させたデザイン設計を作るなどが重要な部分が決まります。
「誰のためのデザインなのか」と「目的はどこなのか」を、常に頭に置いておいてデザインするように心がけましょう。
リリース後も改良することでユーザーに寄り添ったデザインへ
ターゲットや目的をしっかり定めたデザインをリリースしても、思ったような結果に結びつかないケースがほとんどです。
そのためサービスやWebサイトのリリース後も、ユーザーインタビュー・テストの結果を踏まえた改良を繰り返すのもデザイナーの重要な業務のひとつです。
ユーザーインタビューとは、商品やサービスに対する意見をユーザーから聞き取るリサーチ手法のこと。
しかしユーザーの意見をすべて盛り込もうとすると矛盾が生じたり、対応が不可能なケースもあったりします。
その場合はもう一度、ターゲットや目的を確認するのがポイント。
ユーザーの意見の中には感覚的な内容だったり好みに関する指摘だったりする場合もあるからです。
ターゲットや目的に崩れないように注意して、デザインに落とし込むといいですよ!
サービスを利用するユーザーに寄り添って改良を繰り返し、より伝わりやすく分かりやすいデザインになるように目指しましょう!
まとめ
デザインを制作する前にターゲットと目的を決めることで、ターゲットとなるユーザーの心に刺さるデザインを制作できます。
全員に受けのいいデザインを目指すと、誰にも受けないデザインになってしまいかねません。
必ずターゲットや目的を基に、情報を整理し、表現を整えてデザインを制作しましょう!
これからデザインを始める方の参考になれば幸いです。
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ターゲットに分かりやすく伝えられるデザインができたときは、とても嬉しくやりがいのある仕事です。
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