フラッグで募集中のいろいろな職種について、より詳しく説明したり、該当する部署のマネージャーについて知ってもらえたりするようなインタビュー「マネージャーに聞く」です。第2回目は国際部、そしてライセンスビジネス部とふたつを部署のマネージャーである小田へのインタビューです。進行は人事総務部のマネージャー・田上が行います。
田上:それでは、よろしくお願いいたします。今、国際部で募集しているのが、海外事業・映像制作プロデューサー、プロダクションマネージャーですけども、募集ページに載っていない補足情報等も含め、改めてお伺いしてもいいですか?
海外事業・映像制作プロデューサー/プロダクションマネージャー募集!
小田:基本的には募集ページに書いてある通りですが、英語ができるラインプロデューサー、プロダクションマネージャーを探しています。映像のジャンルは問いません。映画やCM、企業PVもあるので、いわゆる映像制作で予算の組み立てや管理だったり、スタッフィングだったり、全体を見られる方を探しています。日本語と英語で不自由なく仕事ができるだけの語学力もベースラインとして求めています。異なる文化間でのコミュニケーションも多いので、コミュニケーション能力も求められます。
バイリンガルの映像制作業務で求められるもの
田上:仕事で使うのは、日本語と英語、どちらが多いですか?
小田:案件によりますね。日本で撮影するか、海外で撮影するかでも違って、半々くらいでしょうか。
田上:英語に関するスキルって、TOEICの点数だけでは測れない部分ってあると思うんですが、どういう風に判断されていますか?
小田:これまでにどういうお仕事をされていたか、という点も判断材料にしていますね。例えば、海外の撮影でコーディネートの仕事を何年しています、ということだったり、これまで担当されていた業務の内容を聞いて判断しています。
田上:では、スキル以外で、例えば人柄とか趣味とか、参考にするポイントってありますか?
小田:部署が立ち上がってまだ1年ちょっとなので、ゼロからイチを生み出すことが好きだったり、チャレンジ精神のある方が一緒に楽しんで仕事ができるかなと思います。スタッフはみんなモチベーションが高いので、そこもマッチする人がいいですね。
田上:国際部の業務としては、どういったものがありますか?
小田:今力を入れているのが海外からの映像制作の受託です。海外のチームが日本で映画やCMを撮りたいとなった時に、我々がプロデュースをするイメージです。逆に海外で撮影したいという(日本の)クライアントのコーディネートやプロデュースを手掛けることも、ロスの米法人と連携して取り組んでいます。他にも、国内のCMや企業PV案件で海外のディレクターやクリエイター、撮影監督を使いたいという要望に対応することもあります。
田上:国際部は現在おふたりの部署ですが、部署の雰囲気について教えていただけますか?
小田:ふたりとも海外に留学していたこともあってか、関係性は割とフラットだと思います。日々、新しいことにチャレンジなので、スタイルとしては前向きで、できないことに集中するよりも、「どうやったらできるか」という相談をし合うことが多いですね。互いに得意とする分野や経験が違うので、それぞれの個性を大事にしたい、という気持ちを持って働いています。
国際部マネージャーのフラッグ以前の仕事
田上:小田さんのフラッグ以前の経歴はどんな感じだったのでしょうか?
小田:大学の時にカナダに行って、バンクーバーで映像制作の勉強をして、帰国してからプレシディオという映画配給会社に入社し、そこで買付をやりはじめました。その後、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社や日活でも買付、配給事業をメインに携わっていた感じです。
田上:その後で、フラッグ社員の紹介でフラッグに入社して、2年4ヶ月経った、ということですね。買付歴ってどれくらいになるんですか?
小田:自分でオファーして買付できるようになってからは10年くらいですかね。
田上:買付の仕事で、印象的だったことはありますか?
小田:いろいろありますが、一番印象的なのは最初にカンヌ映画祭に行った時でしょうか。全世界の映画関係者が同じ場所に集結していて、その場所にいられるということに対するありがたさを感じました。今もそれはあって、参加できるありがたさ、その気持ちは薄れないですね。初めて行った年は『イングロリアス・バスターズ』がプレミアの年で、ミーティングが終わって出てきたら、ちょうどレッドカーペットにタランティーノとかブラピとかいたんですよ。あと、審査委員長だったティム・バートンとすれ違って、ついつい「Hi!」って声を掛けちゃいました・・・。
田上:仕事で知り合いだったわけでは…?
小田:ないですね。よく見かける顔だからつい。向こうも「知り合いなのかな?」って感じで挨拶を返してくれましたがちょっと戸惑ってましたね。そんな感じで、彼らと同じ業界で仕事をしているんだ、っていうことが感じられて印象的でした。
(フラッグ入社後初のカンヌ出張より)
田上:逆に印象が悪かった人っていますか?
小田:それは言えないですよね〜。ただ、海外に行くと日本人って幼く見られることがあって、「なんでおまえみたいな小娘が来るんだ? 上司はどこだ?」みたいな態度を取られることは、それなりにありました。だから「こいつと話してもしょうがない」と思われないようにどうするかって、数年間は悩んでいました。
田上:こんなところに気を遣っていた、ということで覚えていることってありますか?
小田:最初は、見た目や声のトーンとかでどうにかならないかと考えたんですけど、やっぱりそこはどうにもならないんですよね。なので、仕事をしてスキルを身につけていくしかないので、先輩の買付についていって仕事を見て、盗めるところは盗むという感じでがんばりました。
【インタビューはもう少し続きますが、下記の職種を募集している、というのが本題です】
海外事業・映像制作プロデューサー/プロダクションマネージャー募集!
ハードスケジュールな海外出張
田上:フラッグに入り、2年4ヶ月になりますが、フラッグでの仕事で印象に残っていることはありますか?
小田:最初にみんなで買付に行ったマーケットです。2年前のベルリン映画祭なんですが、社長がポケトークを持っていってて、笑いを振りまいていたのが印象に残っていますね。社長はベルリンに行くにあたって「インターネットがこれだけ普及していて、ネットでやりとりができるのに、なんでわざわざ映画祭ってひとつの場所に集まって売り買いをするんだろう?」って思われてたみたいでした。ただ、行ってみて現地の人と話してみたり、一緒に時間を過ごすことでこうやって関係性を築くことが必要なんだなと感じられたようで、それが伝わって良かったなぁ、と思いました。
田上:その時のメンバーは社長以外には小田さんとPRプロモーション部の高田さんと濵中さんでしたが、結構ハードスケジュールだったとか。
小田:朝7時くらいから朝ごはんを食べながらミーティングをして、その後もバイヤーだと30分おきにミーティングが入っていて、さらに途中で買付用の映画を見て… 宣伝担当は朝から晩まで試写、ホテルに戻って日本の仕事をするので皆さん、思ってたよりも大変だったと思います。
田上:私は日本でスケジュールを見て、「スゴッ!」って思っていました。
小田:はじめてみんなで出張に行ったので関係性が近くなって良かったです。スタッフとの関係性で言えば、去年から国際部でカナダのクリエイターのマネジメントをやっているんですが、海外でも活躍している仲間が増えていっているというのも嬉しくて印象的です。
田上:ジェレミーですね。ジェレミーは元々、小田さんと同級生だったと聞きました。
小田:はい、大学で一緒に映画の勉強をしてました。去年、トロント映画祭で社長に会ってもらって、2020年3月から日本でのマネジメントはフラッグでやっています。
(社内のラジオ番組にゲストとして出演するジェレミー)
田上:国際部の業務としてクリエイターのマネジメントも考えていたんですか?
小田:私がフラッグに入った時は、私にはまだ具体的なイメージは無かったんですけど、社長はクリエイターマネジメントをやりたいと思ってらっしゃったみたいです。日本で活動する海外のクリエイターには日本のマネジメント会社がついているんですけど、海外を基盤に活躍されているクリエイターって、日本ではマネジメント会社がついてることが少ないのかな、ということで、ジェレミーに「そういうの興味ある?」って話をして実現しました。2020年には早速、ジェレミーにクリエイティブ・ディレクターをお願いして世界複数の都市で撮影をするプロジェクトがありました。今はチームが出来て、同じ目的をもって一緒に頑張る仲間が増えてきたのが、一番うれしいし楽しいですね。ま、だいたい毎日楽しいです!
田上:現状はコロナ禍なので、海外への出張は無いと思いますが、落ち着いてきたら、また出張もあるんでしょうか?
小田:そうですね。行きたいですね、出張。
大切にしているもの、変わるもの、変わらないもの
田上:小田さん、2019年まではあんなに飛び回っていたのに、という印象なので、生活の変化も度合いも大きそうですが、日々の生活で大切にしていることはどんなことですか?
小田:プライベートでは家庭菜園を始めたくらいであまりないですかね・・・。映像制作を海外に行ってまで勉強した人たちって、それなりにコミットしている人たちというか、夢があるからそういう風に生きていると思うんですね。自分が留学した時も住んだことのない町に引っ越して、ゼロから友だちを作って、英語で授業についていって、すごく大変でした。今一緒に仕事をしている仲間も、そういう大変な思いをして夢を追っているということを忘れちゃいけないな、と思っています。そういう夢やビジョンがある人と一緒に仕事をすることはそれなりの責任があると思うんです。
(出張があると出来ないことに今のうちに挑戦しようと思い、家庭菜園を始めてみました!)
田上:そもそも、小田さんが大変な思いをしてまで海外で映像を勉強しようと思ったのはなぜなんですか?
小田:洋画が好きだったからですね。あとは、コミュニケーションの幅を広げたかったというのもあります。
田上:留学する段階での英語力って、どの程度のものだったんですか?
小田:留学する前にも勉強はしましたけど、ネイティブレベルってことはなくて… 今も決してネイティブレベルではないです。ただ、毎日住んで暮らしてたら、必然的に覚えていきますね。生き残るために必要最低限の英語はしゃべれないといけなくなるという感じです。ヒアリングは絶対的に伸びますよ。
(2年前のロス研修で同僚たちとNBA観戦)
田上:フラッグに入ったばかりの時と今現在とで会社の印象って変わっていますか?
小田:そんなに印象は変わらないかもしれないですね〜。入った時は、若い人が多い、話しやすい方が多いなぁ、という印象でした。時間が経って皆さんのことを知ってくると、いろんな趣味を極めている人が多いという印象が加わりました。最近はコロナ禍の反動なのか、社内コミュニケーションが活発になっているように感じます。そこで会社の印象というよりは、個々についていろいろと知る機会が増え、コミュニケーションが取りやすくなっているかもです!
田上:フラッグに入ってよかったことというか、フラッグに加わるメリットってなにか思いつくものはありますか?
小田:やりたいという気持ちがあれば、それを尊重してもらえる、スタッフのモチベーションを気にかけてくれる会社というところでしょうか。やりたいことだったり、何かしらの悩みでも、相談にのってくれる人が誰かしらいるってメリットだと思います。
田上:内容によって、相談しやすい人が複数人いるってイメージですか?
小田:そうですね。今まで困った時には誰かしら相談にのってもらってましたし、同世代のマネージャーも多いので、勇気づけられたり、背中を押してもらっていますね。蹴落とし合う的な雰囲気はなくて、切磋琢磨して、一緒にがんばろうっていう雰囲気を出してくださる方が多いように感じています。社内政治みたいなことは気にせずに、仕事に集中できるというのはありがたいですね。
田上:小田さんが今までいらっしゃった会社に比べると、まだまだな部分もあると思っていますので、そこは人事としても引き続き取り組んでいこうと思っています。
小田:あとは、社長を含め、皆さん判断が早いのも気持ちよく仕事ができるポイントですかね。
田上:社長の判断が早いのは人事としても助かっています。新しいツールだったり、仕組みだったりの提案をした時の判断も、チャットでちょっとやり取りして決まるので、ありがたいですね。
小田:マネージャー陣、皆さんがそういう印象がありますね。打ち合わせしていてもそうですけど、そのあたりのストレスは無いですね。
フラッグのマッチするのはどんな人?
田上:フラッグに合う人ってどういう人だと思いますか?
小田:モチベーションの高い人ですかね。やりたいことを尊重してもらえる分、自分自身でのモチベーション管理をうまくやる必要があるかなと。正直、全員がやりたいことが決まっている、わかっていなきゃダメだとは全く思わないのですが、主体性がある人の方がやりやすいかもと思うことはあります。
田上:そうですね、フラッグの環境を楽しむには、受け身だと楽しみきれない気がしますよね。
小田:みんなそれぞれ得意なことが違うし、経歴もバックグラウンドも違う中で、同じ方向を見て仕事ができる仲間が増えてきていて、ほんとに仲間に恵まれたな、っていうのは頻繁に感じています。みんなのおかげです。嘘じゃなくて本当です。
田上:それ、いい過ぎるとまた疑わしくなるっていう… まあ、新たなシナジーが生まれる人が加わってくれるといいですね。
小田:そうですね。このポジティブな雰囲気をキープしたいですね。
(一緒に映画の企画に取り組んでいるプロデューサーと)
田上:最後に伺います。今現在の小田さん自身の夢ってありますか?
小田:映画の仕事は増やして行きたいですね。会社のWebサイトにも載っていますが、「クリエイティブとビジネスの幸せな融合」というものを真剣に目指しているというのはあって、海外の方たちとエンタメコンテンツを一緒にプロデュースしていきたいです。